5泊6日の行程で九州を車でぐるっと半周してみました。
同じような旅の計画を立てられている方がいらっしゃるかと思い、参考になりそうな情報を連載ブログで書き留めておきます。
【5日目】
旅も最終章、再訪を誓った素晴らしい熊本県黒川温泉を離れ、数千以上の温泉が湧き出る大分県の別府を目指します。
移動距離にして70km。途中、「九州の軽井沢」ともいわれる湯布院に立ち寄る行程です。
「イングランドの村」
湯布院フローラルヴィレッジは、イギリスで最も美しい村といわれているコッツウォルズ地方の街並みや、季節ごとの花が咲き誇るイングリッシュガーデンを再現した英国風テーマパークです。
入場料はうれしいことに無料です。おとぎ話の国に入りこんだような景観を満喫出来ますよ!
そうそう、注意点としては、駐車場問題。湯布院フローラルヴィレッジのなかにも駐車場はありますが、どこも狭く満車状態。しかも、アクセスの道幅が狭く観光にこられた方々でごった返していますので、車は近隣で国道216号沿線に点在するパーキングを利用しましょう。
そっちの方が、安いし、通行者に気を遣う必要がありません。
さて、話を湯布院フローラルヴィレッジに戻しますが、ここは、ジブリや、ハイジなどの世界観を表現したお店があり目移りしてしまうほどかわいいお店が集まっているところ。
バエル写真も撮れますし湯布院に来たら立ち寄ってみてください。
「別府冷麺」
別府到着したのがお昼時だったので、郷土料理でとり天にならぶ名物「別府冷麺」のお店に訪れてみました。
ちなみに僕のなかで冷麺といえば、東北の「盛岡冷麺」。これ大好き。さて、九州の「別府冷麺」はどんな味がするのか、わくわくしちゃいますね。
結論から言うと似て非なるもの。別物でした(笑)。
別府冷麺は昭和初期に満州からの引揚者だった日本人が、朝鮮の食文化を和風にアレンジしたもの。一方、盛岡冷麺は日本に帰化した朝鮮人が、故郷の麺の味を忘れられず、この麺の再現を試みて現在の盛岡冷麺の原形を作り上げたもの。
別府冷麺は盛岡冷麺にはない温麺もあるし、麺自体も柔らかく、スープも醤油の味が強い、ものでした。
「いたるところから温けむり」
別府の高台から市内を見渡すと、至る所から湯煙が立ちあがっており、圧巻です。
温泉都市として知られる別府は、源泉数、湧出量ともに日本一の街といことに頷けました。
「地獄めぐり」
別府の定番コースになります。この歴史はちょっと面白いもの。その昔、至る所で温泉が湧き出る温泉は、農業などにも多大な被害を与えやっかいものとされていたそうです。
そんな中、温泉付き別荘地にするという発想の転換をきっかけに温泉給湯の源泉として整備され、人が安全に近づけるようになると、湯治客が地獄を覗き見するようになったというのが由来。
やっかいものがビジネス(お金)に変わったというサクセスストーリーが、実は「地獄めぐり」の裏話になんです。
ちなみに、昭和初期において、別府は新婚旅行のメッカで、ピークといわれる昭和40年頃(1965年)、関西汽船・大阪―別府間の輸送実績によると年間176万4千人を運び、その10年前から倍増したといわれています。
いまや、当時の活気は感じず、街全体の寂れを感じたのは少し残念ですね。頑張れ別府!
「地獄蒸しプリン」
別府で食べてほしいスイーツといったら、岡田屋さんの「地獄蒸しプリン」。温泉の売店で売っていたプリンが、口コミで評判が広まり、全国的に有名になった一品。
ゆでるよりも蒸す方が素材のうま味や栄養分を閉じ込めておいしくなります。 加えて、ミネラルたっぷりの鉄輪の蒸気では、程よい塩味と温泉の香りが付きます。 まさに大地の恵み、天然の調味料がおいしさの秘密。
別府で作り立てを、ぜひ召し上がってみてください。おいしいですよ!
というわけで、5泊6日にわたった九州を半周巡る楽しい旅は別府で締めくくりました。
明日は、福岡に向かい、レンタカーを返却し、羽田に向かう飛行機で帰ります。
振り返ると、週末のドライブや首都圏周辺のドライブ旅行とは一線を画す、思い出が詰まった楽しい旅になりました。やはり、PC越しや雑誌を通じて想像する世界ではなく、自分の目や足で現地を見て、触れ、体験するのはいいですね。
そして、九州はあまりにも素敵な地でしたので、来年の同時期、残り半周(鹿児島、宮崎)を車で巡ってみるつもりです。
最後にいいねを押してくださった皆さん、お付き合いいただき、ありがとうございました。
(おわり)
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Posted at
2022/10/29 11:09:23