NTK ラジエターキャップP519A
1年前に冷却系をOHした時にラジエターキャップを交換したが(カルソニック製)、どうも調子が悪かった。
暖気時にはサブタンクへ冷却水がオーバーフローするが、冷却過程でサブタンクから
ラジエターへの冷却水の戻りが悪い(極端に少ない)。
どこからかエアーを吸ってしまい、ラジエターの上部にエアー層ができてしまう、
そしてサブタンクは冷却水が多量に残る状態。
エアーの吸い込みそうな箇所を、対策していき原因予想箇所を潰していったが、直らなかった。
行き詰ったのでラジエターキャップを他社のものに交換してみることにした。
PIAA製のもので付けられそうなものは、製造終了していた。
そのためいままで購入したことのないNTK(NGKグループ)のP519Aという製品を購入した。
届いた製品を見ると、ちょっと変わった構造をしていた。
上蓋の下に円盤状の鋼板があり、その下にシール(比較的薄い)がありその下は、通常の主圧弁と負圧弁の構造がある。上蓋以外のパーツが中心の軸でつながっている。
ここまでは普通だが、その軸と上蓋は完全に固定されてなく上蓋の中心を起点に5°位傾くことができる構造になっている。
これによりラジエター注入口の多少の変形や傾きに追随できるようになっている。(と予想)
また上蓋下の円盤状の鋼板はスプリングの効果があるようで、その下の薄いシールを注入口上面に圧着させる。(と予想)
いままで10年以上使用してきたラジエターキャップはカルソニック製で、以前は問題なかったが、1年前に交換したものは「はずれ」なのか(微妙に仕様が変わったのか)あまりよくなかった。
NTKとカルソニックを比べると、負圧弁のスプリングがカルソニックの方がかなり強く、これでは冷却水が戻りにくいだろうと思う。
またカルソニックのキャップのシールは、厚めのゴムがキャップに貼られているだけで、その弾力で圧着させている。
冷却水の戻りの不調は、このシールからエアーを吸っていたように想像される。
NTKの物に交換してしばらく使っていたが、冷却過程でサブタンクからどんどんラジエターへ冷却水を吸い込み、
何回か暖気~冷気を繰り返していると、サブタンクの水面位置が安定した。
またラジエター内にエアー層が残っている時は水温が安定しなかった(オーバーヒート気味)が、交換後は中心付近でピタリと安定して大変気持ちが良い。
まだ冬にしか使用していないが、夏場も問題なければ、100点です。
パッと見はわからないが、たいへん凝った造りの巧妙な逸品。
謙虚なことに上記の工夫についてはメーカーHP等に記載はありません。
些細なことだが、NTKというブランド名で売るよりNGKで売った方が良いような気がします。
値段も安いです。
【追記2023/10/02】その後しばらくして冷却水のオーバーフロー&リターンが徐々に行われなくなっていった。2年以上後に冷却水をスタンダードなものに変えたらとても調子が良くなったので、カルソニックのせいでは無い可能性が高い。
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パッケージは簡素です。内部にそのまま物が入っています。(ビニール等なし)
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左がカルソニック、右がNTK
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左がカルソニック、右がNTK。シールの素材や厚みが結構異なる。
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不調のカルソニックの時は、サブタンクにどんどん溜まっていった。(写真は冷間時)
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NTKに交換後はサブタンクからどんどん吸われて安定した。(写真は冷間時)300cc程エアーが抜けた。
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たぶんこんな構造をしている。予想図。※正確ではありません。
定価 | 1,353 円 |
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購入価格 | 659 円 |
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入手ルート | ネットショッピング(その他) ※モノタロウ |
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