猛暑続きの夏もここ数日秋ぽっくなって来たが…職場に隣接した雑木林では蝉たちが、夏を惜しむかの様に一生懸命鳴いている。アブラゼミの「ジィー」にツクツクボウシが応える。そして時々「み~んみ~ん」若い頃は、夏の訪れに喜び、はしゃいだもんだが歳を重ねた今では春と秋だけでイイよと思う…蝉といえば何故か松尾芭蕉を連想してしまう。閑かさや 岩にしみいる蝉の声…余りにも有名な芭蕉の句山形県の立石寺で詠まれた。(冒頭写真)この時、芭蕉は何蝉の声を聴いたのか…みんみん蝉?アブラ蝉?少なくともツクツクボウシでは賑やか過ぎると思う…想像するにおそらく「ヒグラシ」だったのではないだろうか…何故ならヒグラシの「カナカナカナ」とも「ヒヒヒヒヒ」とも聴こえるどこか哀愁漂う鳴き声…いかにも岩にしみそうだ…若い頃、この声を聴くと夏の終わりを感じ寂しくなりブルーになっけ…きっと、芭蕉も「ヒグラシ」の声を聴いたに違いない。「ヒグラシ」の声が立石寺のロケーションに最もマッチしているから…残念ながら職場の雑木林に「ヒグラシ」は居ない…車で30分位走れば山林に辿り着く…山林に行けばきっと鳴いてるはず…夏の終わりを感じに車を走らせますか…