純正ステアリングのヒーター化⑤(完結編)
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ステアリングヒーター用の電源ユニットを車両に設置した画像です。
グローブボックス奥の左隅にある透明のツールボックスがそれに当たります。
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これまでの投稿をご覧になった諸先輩方からの助言により、ブースト&バックコンバーターで安価なモジュールは熱暴走などで故障する可能性を示唆されておりましたので、クーリングのための小さなファンを取り付けてみました。
ステアリングヒーターの稼働に合わせて電源が入るように配線しました。
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電源ユニットへの通電&エンジン始動環境下での様子です。
蓋を開けて、ファン無しにて3分間の通電テスト。
下部の液晶表示は50℃ですが、ファン無し通電を続けているとモジュール温度が55℃超えになります。
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次に、蓋を閉めてファン有り時の状況で3分間の通電状況です。
大体48℃前後をキープできているようです。
この温度が良いのか悪いのかはわかりませんが、温度が上がり続けていない間は良しとしましょう。
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あらかじめ製作していたケーブルアッセンブルたちを車内に引き回して行きます。
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ステアリングスイッチ部もカプラー方式で純正ライクに仕上げます。
住友電装の5極カプラーは着け外しもスムーズで扱いやすいです。
端子はTS025なので、小さな電工ペンチでカシメます。
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線の長さを攻めすぎました。
この夏場、運転席下の狭い場所で、炎天下の車内での圧着作業は過酷を極めます。
ほぼDio様の姿勢をキープしながら約30分ほどの作業が続きます。
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ステアリングヒータースイッチの電源を入れたところの画像です。
ステアリングヒーターが稼働しているときは、オレンジのパイロットランプが点灯します。
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ステアリングヒーターの電源ユニットを仮接続し、この後、最終的な通電テストです。
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ステアリングヒーターまでの全ての配線接続を終えました。
まずは10分程度で通電テストを実施しました。
エンジン始動後も2.1アンペア程度の電流値であり、ステアリングが「アチアチ」にならずに済んでいます。
※とはいえ、夏場のステアリングはヒーター電源を入れるまでもなく、既に手で長時間掴めないほど「アチアチ」でした。
問題なさそうなので、電源ユニットをグローブボックス奥に収めて行きます。
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放射温度計は無いですが、ステアリング部は程よく暖かい感じです。
作業開始からの予想通り、ステアリングヒーターの完成は灼熱の真夏になってしまいました。
【感想】
•この冬以降はハンドル周りの環境が快適になっているはず。
•真夏の朝10時過ぎだが、ステアリングヒーターの電源を入れるまでもなく、既にステアリングが手で掴めないほど熱い。
•夏場に完成しても嬉しさや有り難みをあまり感じない。
•時間をかけた割に工程進捗は遅い。
•ステアリングヒーターが当たり前品質と感じている周囲の若人には、このDiyの苦労をさほど理解してくれない様子。
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【微調整】
今回購入したブースト&バックコンバーターは、定電流モードがあるようなので、電流を2Aに調整してステアリングが程よい温度になるように設定しました。
この後、実際に30分間の実地テストを実施しました。画像は23分経過した辺りの画像です。
•稼働30分が経過すると自動的に電源がOFFになる
•ブースト&バックコンバーターのモジュール温度は46℃あたりで安定稼働できている
•ステアリング側も特段の異常は無く、断線も焼損も起こらなかった
小銭と時間と体力を結構使いましたが、構想当初に狙った通りの機能を果たしてくれる事かと思います。
あとは冬を待って、毎日の過負荷運転という耐久テストが終われば本採用ですね。
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