レリーズフォークブーツ交換

クラッチのレリーズフォークブーツの交換。ボンネットフードを開けてほぼ正面の真下付近のミッションからフォークが見えると思います。

クラッチ操作をするとここから生えているフォークが動くのですが、ミッション内部にゴミや水分を防ぐ目的のゴム製ダストブーツです。

以前にアルミラジエーターへ換算した際に、最後の最後で冷却水をぶちまけてしまい、慌ててホースで水道水をかけたのですが、その後にクラッチを切った際に『キキッ』と軽めの聞き覚えのある音が、、、

明るい時に再度エンジンルームを覗いたら画像のブーツが、だいぶお疲れだったのを発見し、ヒビや割れが生じておりました。クラッチケース内部に水分の侵入やフォークのグリスが剥がれて鳴いたのだろうと。

赤矢印の先が該当ブーツで、発見時に暫定で耐熱テープを貼り付けていた跡があります。
上からの作業でも十分できると思いますが、アルミラジエーター等が張り出しており、同時作業のスプールバルブパッキン交換の為に、ウマをかけていた為、下からの作業となります。

まず、緑矢印のボルト2本を抜きます。そうするとシリンダーには油圧がかかっている為に、外している途中から手応えがあると思います（クラッチフルードは抜けません）。
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/3507909/car/3376507/8121861/note.aspx

緑矢印が上項のボルトを抜いたあと。フリーになりクラッチケース側より外れていますが、オイルラインが繋がったままなので、本体が脱落する事はありません。赤のオペレーティングシリンダー（通称オペチン）の先端は、下記画像のフォークの先端の丸くなっている箇所にハマっている（押している）だけなので、フォークを少し動かすと上の画像の様にフリーになります。

クラッチを操作すると油圧がシリンダーにかかりプッシュロッドが押し出され、レリーズフォークを押してクラッチが切れる仕組みですね（実際にはその他様々な部品で構成されており、それぞれの役割があります）。

赤矢印の先端同士が普段密着してます（鉄同士なのでグリスを塗布して鳴りを抑えている）。ここまで来るとオレンジ枠の部分にある該当ブーツが外せます。クラッチ内部が少し覗けます。

遠目からだとこんな感じで生えてます。ブーツが劣化で全て取れてしまうと、穴の中に水や埃が入るのは容易に理解できると思います！　

左が旧の一部破れていたブーツ。硬くなっており破片どこ行ったのかなぁー　
新は非常に柔らかく、車体側へ戻す際に勢い余って内部へ落ちることもありそうなので、要注意して組み付けます。

ブーツの向きをよーく見といて下さい！

ブーツの切り欠きがフォークと合体して一体感が出るので、これで雨天時も安心です。

上記赤矢印部のグリスは今回モリブデンを採用しました。

組み付け後、クラッチを切ったら軽い❗️ 今回は特に内部のピボット部等にグリスは吹かなかったんだけどなー　フォーク先端とプッシュロッドが接触する箇所の給油がいい感じなのだろうが、硬くなったブーツが操作性を妨害していたんだと思いますよ（若干）！　
2025.2.19（199240km）