SPOON リジットカラー／リジカラ  

チューニングパーツのレビューにおいてプラセボ（偽薬）効果を排除するにはクローズドコースでのタイム計測が一番ですが、おいそれと行けない事情もあります。そして有難いことに我が家は最寄り駅が無人駅というド田舎なので峠まで8分で行けます。なので自分のクルマがどう仕上がったか確認するにはひたすら山を走るのみです。

なにか言い訳を匂わせる書き出しで始まったスプリング交換でのネガ対策第二弾ですが、取付けたのはホンダ車チューニングでお馴染みSPOONのリジットカラー、通称リジカラです。

ボディとサブフレームの繋ぎ目を強く締結するアルミパーツです。ボルトとボルト穴のすき間をアルミが潰れて密着することでボディ剛性を上げます。これもボディダンパーと同じように効果を疑問視する声もあるチューニングで、中には気に入らずにノーマルに戻した人もいると聞きます。

取付けにはアライメント調整も必須で、別注の小作業を含め6時間以上かかりました。

いざ構内をソロソロと動き出せば最初のブレーキで違いを確認。効きの立ち上がりが早いのです。これは期待できるぞと車道に出れば、予想していたボディの剛性の向上は私には判らず、ただハンドルも足回りも粘っこい。粘っこく路面を這います。

高速道路に乗ると安定感はさらに増して安心して踏んで行けます大満足。ところが山に入ってビックリ仰天！アンダーが出るんです。MSS＋ボディダンパーの組み合わせでオーバー気味にグイグイ曲がっていたコーナーが弱アンダーに。電動ステアリングなので力でねじ伏せる必要はありませんが同じタイトコーナーでハンドル切る量が増えました。また出口で暴れていたリアタイヤは粘っこく吸いついて滑りません。

これは正しい方向性なんだろうけど、あのヤンチャさが楽しかったことも確か。あまりの変化に驚くと共に悩みと迷いもふつふつと沸き上がります。

速くはなってると思います。製品自体も謳い文句に嘘はないようです。路面追従性、トラクションのかかり具合は明らかに向上しました。これからさらに走り込んでアライメントを詰めていきたいと思います。


そしてもうひとつ。ボディダンパーで「純正オーディオの音が良くなった！」と浮かれていましたがふりだしに戻りました。スピーカーの音離れが悪化し、こもり気味でしょんぼり。とは言っても元の純正の音に戻ったってレベルですが。私もカーオーディオブームの時代に乗っかったクチで、制振材の貼り方ひとつで音が変わるのは経験してきましたが、まさかリジットカラーが裏目に出るとは思いませんでした。あれはひと夜のまぼろし。


スプリング：MSS Sports Fully Adjustable Kit
https://minkara.carview.co.jp/userid/3522143/car/3400446/13537536/parts.aspx
対策その1：COX BODY DAMPER / コックスボディダンパー
https://minkara.carview.co.jp/userid/3522143/car/3400446/13538768/parts.aspx