25年モノは手強い。　SDR整備記録のひとりごと。

SDR整備記録

■2011.4.15～2011.12.31
●燃料系
1.フュエルタンク
　・フュエルタンク錆とり＆コーティング
　・フュエルタンクフィルタ新品交換
　・タンクキャップ新品交換

2.フュエルコック
　・フュエルコック新品交換

3.キャブレター
　・キャブレターOH
　・メインジェット#175清掃
　・パイロットジェット#22.5交換
　・キャブレターOリング交換
　・キャブレターガスケット交換

4.エアクリーナー
　・エアクリーナー交換
　・インテークシール交換
　・インテークジョイント交換

燃料系の整備を終え冬眠。
テスト走行で約1,000キロ走行。


■2012.4～2012.10
4ヶ月後の冬眠明け、すこぶる調子悪くなる。

症状
アイドリングは安定しているが、走り始めるとギクシャクし回転が上がらない。
ギアを下げて一気に高回転まで回すとはガンガン回る。
とにかく中間でギクシャク、アフターバーンでパンパン、プシュッ、プシュッ状態。
とても走れる状態ではないが、チョークを引いたまま(ガソリン濃くなる)だとなんとか走れる。

キャブレターはOH済みなので、CDI故障?　2次エア吸い込み?を疑う。
中古でもCDIは高価であり、入手してもそれが正常である保証はない。
よって、2次エアを吸っているなら、その状態で燃調とればいいのではという考えで、
中間のガスが濃い目になるよう試してみる。

純正セッティング
パイロットジェット・ジェットニードル段数・メインジェット・エアクリーナー湿/乾・(試走評価)
①#22.5・ 3/5 ・＃175・湿・・・・・・・・・・・・・×　　
②#22.5・ 3/5 ・＃175・湿(チョーク引)・・・・・△走るけどちょっと濃い?感じ
③#22.5・ 4/5 ・＃175・湿・・・・・・・・・・・・・△走るけどちょっと濃い?感じ

段数戻し、パイロットジェットを25に上げてみる
④#25　・ 3/5 ・＃175・湿・・・・・・・・・・・・・・・×
⑤#25　・ 4/5 ・＃175・乾・・・・・・・・・・・・・・・×
⑥#25　・ 5/5 ・＃175・乾・・・・・・・・・・・・・・・×

メインを上げたのでパイロットジェット、ニードル段数を戻してみる
⑦#22.5・ 3/5 ・＃180・乾・・・・・・・・・・・・・・・×

メインを下げてみる
⑧#22.5・ 3/5 ・＃177.5・乾・・・・・・・・・・・・・・△走るけどちょっと濃い?感じ

⑨#22.5・5/5 ・＃170・湿・・・・・・・・・・・・・・・・×

こんなことを10月まで試して見たが改善せず。
ネット検索によると「アクセル一定でギクシャク→クランクシャフトオイルシール劣化による2次エア吸い込みがあやしい」とのこと。

バイク屋に持ち込み、症状を伝え、故障診断してもらったところ、
キャブレターを純正セッティングに戻し、燃料系、吸気系をチェックしたが問題なし。
左右のクランクシャフトオイルシールも念のため交換してもらったが改善せず。

●圧縮系
　・クランクシャフト部　オイルシール左右交換
　・キックペダル部　オイルシール交換

あと原因として考えられるのは、
圧縮圧力が標準12㌔に対して7㌔しかないとのことで、圧縮漏れ?
もしくは電気系　CDI故障?
どちらにしても純正パーツの販売が終了しているため、バイク屋ではこれ以上は修理は不可能とのことで車両引き上げ。


■2012.11
パーツが無く途方にくれていたところ、「バイク＆パーツ　SDR」さんでピストンリングの販売開始。

早速、パーツを手配しエンジン腰上OH。

●圧縮系
1.エンジン腰上OH（走行距離14,400キロ)
　・ピストン・・・浅い傷を確認したが、シリンダーは無傷だあったためそのまま使用。
　・ピストンリング交換・・・なぜか交換前はトップとセカンドリングが逆に組まれていた。
　・ラジエターホースガスケット交換
　・ウォーターポンプガスケット交換
　・シリンダーヘッドガスケット交換
　・シリンダーガスケット交換
　・YPVS Oリング交換
　・YPVS オイルシール交換
　・YPVS バルブ清掃(カーボン除去)
　・ラジエタおよびホース内清掃(錆落し)
　・クーラント交換

試走の結果症状は改善。
ギクシャクの原因はピストンリング磨耗による圧縮漏れであったとさ。

これでたぶん暫くは大丈夫かな。