YAMAHA純正ダイアグノスティックツールその②(故障診断)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
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今回は"ダイアグノスティックツール"を使って故障診断をしていきます。
^ω^)
本体を車体側のサービスカプラーに繋げ、"Waiting for Connection"と本体モニターに表示された状態になったら赤矢印の"MODE"ボタンを押しながらキーをONにすると"DIAG(診断)モード"になります。診断モードになると写真のように本体モニターに"DIAG"と表示されます。
(ダイアグノスティックツールを車体に繋ぐ方法)↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/3573456/car/3488305/8041148/note.aspx
診断の仕方を僕なりに調べましたので先に一覧として紹介しておきます。
・診断モード一覧(マジェスティ125FIで使えるもののみ)
D03:(吸気圧センサー診断)
D05:(吸気温センサー診断)
D06:(水温センサー診断)
D08:(傾斜角センサー診断)
D09:(バッテリー電圧&燃料系統の電圧診断)
D30:(イグニッションコイル動作確認)
D36:(インジェクター動作確認)
D54:(アイドルスピードコントロールバルブ動作確認)
D60:(エラーコード確認)
D61:(エラーコード履歴確認)
D62:(エラーコード履歴消去)
以上がマジェスティ125FIで使える診断モードです。ではさっそく順番に見ていきます☆
(`・ω・´)
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"DIAG"の表示画面から"MODE"ボタンを押すと診断項目が表示され、"UP"か"DOWN"ボタンを押すことで診断項目が切り替わります。
まず最初に表示される診断項目はD03(吸気圧センサーの診断)です。吸気圧センサーが故障していないか確認するにはこのモードにしたままセルを回し、その時にモニターに出ている数値が変化すれば吸気圧センサーは一応正常に信号を出しているという事らしいです。
では次の項目に移ります。(UPボタンを押します。)
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続いてはD05(吸気温センサーの診断)です。こちらは数値が表示されていれば大抵は正常みたいです。
ちなみに数値はエアクリーナー内の空気の温度(恐らく外気温度とほぼ同じ)を表示していると思われます。
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そして次はD06(水温センサーの診断)です。水温センサー=シリンダーヘッドに刺さっているサーモセンサーの事かと思われます。
こちらも数値が表示されていれば基本正常みたいです。エンジンをかけていないのでクーラントの温度は外気温度とほぼ同じですね。
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次にD08(傾斜角センサーの診断)です。これはバックレストの下ら辺のカウルの中に隠されているセンサーの事ですね。
車体が倒れてしまった時に強制的にエンストさせ、車体を起こすまでエンジン再始動も出来なくする安全装置の1種みたいです。実際に僕も2~3回こかした事がありましたが、倒れた瞬間しっかりエンストしてました。
これは写真のように"1.1"と数値が表示されていればしっかり傾斜角センサーから信号が来ていて基本的に正常みたいですが、一応ちゃん動作もするか確認したい場合はこの画面のまま車体を倒れた状態にし、数値がしっかり変化すれば動作も正常です。
(※車体を倒す場合は怪我や車体を傷付けないように気をつけましょう。)
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次にD30(イグニッションコイルの動作確認)です。んが、何故かまだ燃料ポンプが作動し続けてる(笑)
(⌒▽⌒)
こんな感じでずっとうるさいから燃料ポンプのカプラー外せって指示があるんですね、
( ・ω・)フムフム
この項目についてですが、MODEを長押し(1秒以上)するとイグニッションコイルが生きていてしっかりスパークプラグから火花を出せるかを確認できるみたいです。(僕は燃料ポンプがうるさくて結局今回この項目はスルーしましたwwwなので未検証ですごめんなさい😅今度暇な時にやります。)
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次はD36(インジェクターの動作確認)です。MODEを長押しでインジェクターからしっかりガソリンを噴射出来ているかを確認出来るみたいです。(ここに来てもまだ燃料ポンプうるさいのでスルー😊)
ちなみにインジェクターはスロットルボディとエンジンを繋ぐインテークマニホールドと言うやつに付いてます。もちろんカウル等外さないとアクセスできません。
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ここだけ調べた数値と実際に表示された数値が違ったのですが、恐らく写真のD50=D54(アイドルスピードコントロールバルブの動作確認)のモードかと思われます。
あのスロットルボディに付いてるオートチョークみたいなやつで、エンジン始動直後だと勝手にアイドリングが高めになるのはアレのおかげです。
こちらもMODEボタン長押しで動作確認出来ます。(音でも分かるらしい)
(まだ燃料ポンプ動いてる)
(´・ω・`)
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ここでやっと燃料ポンプが止まる。
次のD60(エラーコード確認)は現在出ているエラーコードの確認が出来るモードですが、ここに出るエラーコードは大抵メーター側にも出るもののようなので、あまり意味ないかもです。
( ̄・ω・ ̄)
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次のD61(エラーコード履歴確認)はこれまでに出たエラーコードの履歴を確認出来ます。そしてこちらはメーター側には表示されないエラーコードも確認できるっぽいです。
\(´ °∀°)/ スゴー
僕の場合は"30,43,22"のエラーコードの履歴がありました。このモードを確認すれば何か故障があった時にどこが原因かを特定出来ますね☆
・マジェスティ125FIのエラーコード一覧(メーターにも表示されるコードを含む)
エンジン始動可能なもの↓
エラーコード21(水温センサー異常)
エラーコード22(吸気温センサー異常)
エラーコード43(燃料系統電源異常)
エラーコード44(EEPROM異常)
エラーコード45(回路自動切断異常)
エンジン始動不可なもの↓
エラーコード12(クランク角センサー異常)
エラーコード13(吸気圧センサー異常)
エラーコード14(吸気圧センサーのパイプ系統異常)
エラーコード30(車両転覆)
エラーコード39(インジェクター異常)
エラーコード41(傾斜角センサー異常)
エラーコード50(ROM異常)
なおメーターにエラーコードが表示される場合はWARNINGランプが点灯し、WARNINGランプの点灯する長さや回数でエラーコードを読み取る。(例)WARNINGランプ長い点滅2回と短い点滅2回を繰り返す=エラーコード22(吸気温センサー異常)
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ここでまた何故か燃料ポンプ作動!!
もう慣れた( ^o^ )
次のD62(エラーコード履歴消去)のモードではエラーコードの履歴を消せます。メンテをした後にややこしくならないように履歴を消した方が良いです。
このモードのままMODEボタン長押しで履歴を消去出来ます。写真の"03"の数値はエラーコード履歴の数で、消去すると数値は"00"になります。
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