冷間時の左折時に起こる車体振動について
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
みんカラでもたまに見かけるこの話ですが、うちのしろく丸にもこの冬から発生しています。
寒い日、エンジン冷間時に交差点を左折するとガタガタという音と共にステアリングに振動が伝わってくるという、非常に不快な症状です。
症状発生から苦節5ヶ月、(恐らく)原因と対策方法を見つけましたので整備手帳にシェアしておきます。
2
結論から先に申し上げますと、エンジンマウントに付いているバンプストッパー?みたいなゴムを介して車体にエンジン振動が伝わることで発生していました。
バンプストッパーは通常はマウントには接触しないようフリーになっていて、横Gやアクセルオンオフで一定以上エンジンが倒れ込もうとするのを防ぐために準備されているのだと思います。
3
いろいろ調査した結果、主に車体に振動を伝えるのは運転席側のバンプストッパーということが判明しました。
私の個体は何故か運転席側のバンプストッパーのフリーに動くクリアランスが助手席側より少ないです。(エンジンの取り付けが斜めってる?経年劣化?)
60はアクセルを踏むとエンジンは運転席側に傾きますので、そこに加えて左折時の横Gやら轍を乗り越える際の縦Gによって更にエンジンが揺らされマウントがバンプタッチし、そこから車体やステアリングに振動を伝えていました。
4
本当ならディーラーでエンジンマウントやミッションマウントの位置出し作業をやってもらえば良いのですが、そもそもこれが個体差なのか、経年劣化なのかが判然としません。
なので、思い切って運転席バンプストッパーを切ったり削ったりして反対側と同じクリアランスに揃えてみました。
まずはカッターで上側(エンジン側)の当たり面が小さくなるように大胆にカットしていきます。
5
次に、150番の耐水ペーパーで当たり面の平滑化とバンプストッパーの厚さ調整をしました。
なお、私の車両だと向かって手前側のクリアランスが助手席側3mm、運転席側2mmないくらいでした。
構造的に向かって奥側が先にバンプタッチしますが、そこのクリアランスが助手席で1mmあるかないか、運転席側は0.15mmのアルミテーブが入らないくらいのクリアランスでした。
ですので、ペーパーガシガシと削ってくれました。
6
念のため400番のペーパーで更に面を出し、最終的に耐熱シリコングリスで滑りをよくしておきます。
これで左折時のバンプタッチが無くなり、冷間時60に乗った際のストレスが大幅に軽減されました。
ただし、N→Dシフト時やアイドリングストップ再始動時のエンジンの揺れに伴うドンという感じは以前より大きくなりました。私はi-stopは使ってないので全く気になりませんが(笑)
7
ちなみに、私の車両でこの症状が出るのはエンジン冷間時のみ、30分も走るとほとんど感じなくなっていました。
運転席側のマウントやバンプストッパーの直上には排気管、すぐ横にはオイルクーラーがあります。走行後に触ると運転席はバンプストッパーが熱で柔らかくなっており、それによって感じにくくなるようです。
なお、助手席側はそこまで熱を持たないので、それらの要因が経年劣化を促進しているのかもしれません。
8
なお、冒頭書いた左折時ガタガタ音はタイヤハウス内のサイドカバーから発生していました。こちらは先だって整備手帳に公開していますのでそちらをご覧ください。
振動も音も根本原因は一緒ですけど現象としては別だった、ということでした。
9
60はエンジンやミッション、足回りからの異音がたびたび報告されていますが、出る人出ない人がいるところを見るに、非常に製造交差にシビアなクルマのように感じます。
スポーティとはいえ結局は乗用車なので、ある程度は余裕(遊び)を持たせた設計をしないといけないのではないかと考えさせられた一件でした。
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