「青春論」「愛情セミナー」

何やら怪しげなタイトルの2冊。母が昔買ったものからまた借りてきた。

もはや青春なって言っていられない歳だが、自分の生まれるずっと以前の若者像について、当時の年長者の見方が書かれている点で興味深い(「青春論」は1971年、「愛情セミナー」は1977年発売)。

「いまの青年は、なまはんかなのだ。老人みたいに、ものわかりのよさそうなことをいう。自分のやりたいことをやるなんて、世間知らずのなんのと、老人みたいなことをいうのだ。ところが老人のように、長年生きてきた体験から身にしみていっているのではない。」前者からの引用である。・・・こう見られていた世代が既に還暦を迎えているわけだ。

いつの時代も若者はダメに見えるのか? はたまた精神の堕落は戦後ずっと続いてきているのか・・・。

ちょっと見方を変えると、まず手を出さなかったであろうジャンルの本でも面白く読めるわけだ。

でもって後者を読むと、ほんと昔から人のやることは変わらんわ・・・という感想がぽつり・・・(笑)。