
実は、こないだ4/15(Sat)、午前中は苺ジャムを途中まで炊いたりしながら、午後から仙台へハード系のパン買出し&名取市閖上の岳母へ書類を届けに行こうと、愛機ZE1-200式Insightクロシバ2号を駆って離陸しようとしたときのことである。
いつものようにイグニッションON!.....あれれ、FCDの表示が区間燃費ではなく、オドメータになってる!?
動力用Ni-MHバッテリのSOC(ステート・オブ・チャージ;充電状況)表示の目盛りが、スッカラカンのゼロ・セグメントだぁっ!?
こないだ「TAF-Meet」@もてぎに参戦して高速で帰還していて、あれから出勤に1度走ったときは何も問題なく、好調だったのに.....なぜ??? ;-0
.....まっ、とりあえずエンジン・スタートして、走り出してみると、お約束の強制充電が始まり、SOC表示4セグメントまでチャージなったところで、アクセルを踏めばアシストもするし、減速での回生チャージもちゃんとするし.....やがて上方修正が掛かりSOC表示はフルに。
こりゃ、また、いつもの気紛れ癖なの!?かとも思いたかったが、.....いやいや重大なことに気付いた。 そう、主に吸気温と水温をモニタすべくODBIIポートに接続してるスキャンゲージが立ち上がらない!?というか時折「Connecting...」という表示がパカパカっと出る以外はLCDが真っ暗なまま.....どうやら認識されない状態ではないか?
ぅう~む、今までこんなことは無かったぞ!? ;-0
ただ、走ってるぶんには問題なくアシストもチャージもするので、様子を見ながらしばらく走行してみることにした。 さて、FCD/トリップメータを「区間燃費:A」に切り換えて少し走り、ちょっと勇気が要るのだが信号待ちで停車したときにイグニッションOFF、再びONにしてみたところ.....ありゃりゃ、再び『振り出しに戻る』ではないか!? つまり、FCDの表示が区間燃費から勝手にオドメータになり、動力用Ni-MHバッテリのSOC表示の目盛りが再びスッカラカンのゼロ・セグメントで、走り出すと再び強制チャージ開始だぁっっっ~。
ここまで読んで、歴戦のZE1乗りならば、これって毎回IMAリセットが掛かってるんじゃないの?と気付かれたと思うのだが.....問題は、何故?なのである。
まったく、どこも弄ってないのに? :-0
しかも、アラーム/警告ランプなどは一つも表示されてないし.....?
思い当たる節といえば、12VのPbバッテリが前オーナから引き継いで4年間まったく一度も交換しておらず、大容量のEDLC(電気二重層キャパシタ)並列接続とはいえ、そろそろ寿命だろう的なレベルで電圧が下がってしまってるせいかな?.....くらいなのだが、12V系に接続している電圧計はイグニッション再度ON時点では13.7Vと十分な数値を示しているし.....はて?
.....そして笹谷トンネルで県境を越え、それなりに順調に仙台市内に差し掛かって.....最初の信号待ち.....オート・アイドルストップでエンジンが停止すると同時に.....「ピーピーピー.....」だと!?
何だ、何だ、何だぁっ~?!?!?! ;-0
これまた、今までこんなことは無かったぞー的な現象、初めての煩ささなブザー鳴き.....が、ギヤを1速に入れエンジン再始動が掛かると「ピーピーピー.....」は鳴き止むのである。
はて????? ;-(
いや、それにしても、この「ピーピーピー.....」音は実に耳障りなのであるが、警告音としての機能は立派に果たしてるということか.....それにしても煩いことこの上ない!.....が、イグニッションをOFFにしてしまうと、再度ONしたときにIMAの動力用Ni-MHバッテリへ再度の強制充電になってしまう訳で、それもあまり過剰にチャージし続けるのは一番大切な「肝臓」を傷めることにもなりかねず.....最悪は異常発熱で火事!?.....いやいや、カチカチ山は勘弁なのである。 ;-(
ともあれ、仙台&閖上での用事も済ませて、「ピーピー音」に耐えながら、まだ明るいうちに山形へ帰還.....。
そのまま拙庵から一番近いHondaのDらーで診てもらおうかとも思ったが、なにせこのZE1初代Insightって実験車を市販してしまったような機種だけに、Dらーに持ち込んでも知識/経験ともに手を出せるメカニックは.....はっきり言って期待する方が間違いで、下手すると「初めて実車を見ましたっ!」などと言われて、乗ってるこっちの方が逆にDらーメカニックに教育する破目になることしばしば.....だったりする訳で。 ;-0
それに、何と言っても一番の気がかりは『ODBIIポートに接続してるスキャンゲージが立ち上がらない』という点である。
Dらーに持ち込んでメカニックが最初にすることは、おそらくHDS(ホンダ・ダイアグナスティック・システム;いわゆるコンピュータ診断装置)をODBIIポートに接続して.....なのであろうから、こりゃ、このまま駆け込んでも恐らく駄目だろうと。 ;-(
結局、ここは頭を冷やして、基本から少し考えてみることにした。
そう、こんな時に頼りになるのは、此処ZE1コミュニティの仲間のinfo.が一番なのだ!
.....ということで、そこから、数日かけて「みんカラ」や「Club e-TEC」の関連bbsなどを、ちょいと真面目に回游しつつ読み込んでみた。
すると.....
やはり、ヒントはあった!
みんカラのグループ
『インサイト・クラシック ZE1 (insightZE1)』の掲示板『メンテ:困ってます、教えて! 』の中に、「オートアイドルストップでエンジン止まるとピ-ピー警告音が鳴る!」というトピックスを見つけた。
なるほど、本来はオートアイドルストップ中にドアを開けたりすると(ドアスイッチがOFFになると)、アラーム鳴らすという機能なのだが、エンジンルームのフューズボックス内の例のフューズを外してIMAを強制リセットし、フューズを戻し忘れたり(間違って空いてるところに挿したり)して走ると、そうなるとのinfo.が♪
残念ながら、ADB...もとい、これはAppleDesktopBus;超古いMacユーザなのがバレバレ!?ではなくて...ODBIIポートのスキャンツールが認識できない場合は?についてはinfo.を見つけられないままであったが、これは電源回りの基本見直しが先だろうと考えて、とにかくいいかげん寿命と思われる12Vバッテリをまず発注することにした。 選択したのは、クロシバ1号で愛用実績ある松下製高性能青箱ではなく、今回は重量増を避けて純正と同サイズの、小惑星イトカワからサンプル採取して帰還に成功したあの『ハヤブサ』でも実績有るメーカである古河電工製のFB7000。 ;-D
さて、数日後に届いた新品バッテリにしっかりとフロート充電を施しながら、手元にあったZE1-200式のパーツリストを引っ張り出して、ちょいと調べてみた。
そう、メインのECUだ。
万一、最悪のケースでODBIIポートがやられてしまってるとしたら、それって大元のECUを交換しなければならない鴨?という場合.....はたして、現在オーダして純正パーツが出てくるかもメチャ怪しいのだが、ともあれ、当時のリスト上の値段は.....なんと¥75,000らしかった。 こりゃもう、ECU故障ぢゃないことを祈るしかない!!! ;-0
さぁ、いよいよ手を着けようということで、まだ明るい16:00ころから作業開始。
まずはEDLC大容量・電気二重層キャパシタの(+)端子を外して電工ビニールテープ巻きで養生し、次いでバッテリの(-)と(+)両端子を緩めて、寿命の尽きつつあるHonda純正12Vバッテリを取り外し、そのまま暫く放置して車両側ECUを完全にリセットしつつ、エンジンルーム内のフューズボックスを開けて、IMAリセットに関わるやつだけではなく、すべてのフューズを一つずつ抜いて目視チェック+テスタで導通チェック。 しかし、フューズは全て正常であった.....。 ぅう~む。 ;-(
IMAリセット時に関連するフューズ.....どれも切れてないし、正しく刺さってるし.....。
ぅう~む。 ;-(
ぅう~む。 ;-0
ぅう~む。 ;-|
.....しばし考え込んでしまったが、をぉっ! そうだ、此処もチェックせねば!!!と思い起こしたのはドライバーズシート側、右手を伸ばすと手が届くところのコインボックス.....の裏にある、もう一つの車内側フューズボックスだ。
そういえば、ETCをDIY装着するときに電源ラインを割り込ませるために開けたら、けっこう前オーナさんが弄ってたような記憶が.....。
と言うことで、コインボックスを取り外し、ドライバーズシート右足元に潜り込み、LEDワークライトで照らしてみたところ.....をぉっ!?
なんだか、白い小さなプラケースがぶら下がっていて、その1本の電線が少し違和感があったので摘んで軽く引いてみたら.....なんと全く抵抗なくスゥ~と抜けてきたではないか!? ;-0
なんと、前オーナさんは動力用Ni-MHバッテリが劣化してきてIMAエラーが出たときに、車内で簡単にリセット掛けられるように、このフューズボックス#18から電線を引き出して、トグルスイッチと別フューズ(白い小さなプラケース内)を設置していたのであった。 で、その粘着両面テープで固定してあった白い小さなプラケースが剥がれてぶら下がってしまったときに、その別フューズ端子の電線が半分抜けかかった状態になっていたらしい!!!
これだっっっ!!!!!!!
.....まず、間違いなく、ここをちゃんとすれば次が見えるだろうということで、白い小さなプラケース(別置フューズケース)にシッカリと電線端子を再挿入し、簡単には抜けてこないことを確認して、元の粘着両面テープに再接着で固定した。 ;-D
さて、いよいよ新品&満充電の元気ばっちり12Vバッテリな古河電工製のFB7000@ZE1純正サイズを、よっこらしょと軽量アルミ製バッテリケースに収め、(-)と(+)両端子をシッカリと接続、バッテリの位置を見ながらステーで確実に固定。
さぁ~果たして、どうだ!?
祈るような気持ちで、キーを差込み、いよいよイグニッションON。 FCDを区間燃費モードに切り換えて、キーを捻り、エンジンスタート!
注目のODBIIポート接続のスキャンゲージは.....をぉっ、ちゃんと認識されたらしく、ライトブルーLCD表示が復活♪ ただし、これまた設定は全てリセットされてしまっていて、温度は華氏の「°F」やら距離は「mile」だし.....まっ、マニュアル引っ張り出して再設定と。
念のために、ここで一度、イグニッションOFFとし、再度イグニッションON!
をぉっ~やったね、目出度くFCDは区間燃費モードのままをキープしてるし、ODBIIポートのスキャンゲージも接続OKだっ♪♪♪ ;-)
翌日、起動時にIMAリセットされておらず、暖機完了後のオートアイドルストップ時にピーピー鳴かないことも確認出来て、これにて一件落着ぅ~。
いやぁ~、なんとか謎が解けて、ほんとうに良かった。 やれやれ。 ;-D