誇るべき日本人【杉原千畝】

「私のしたことは外交官としては間違っていたかもしれない。しかし、私には頼ってきた何千もの人を見殺しにすることはできなかった」

の一文「命のビザ」で有名な杉原千畝（すぎはらちうね）さんは、日本が誇る先人の一人で、まさしく「世界から愛された日本人」の一人だと思います。

この動画は、もう観られた方も多いかと思いますが、初めて聞いた人向けに下へ貼り付けますので、御時間の有る方は観てみてください。




なんとも素晴らしい人ですよね。
本当に世界に誇るべき方で、同じ日本人で良かったなと思う瞬間ですよね。
その素晴らしい先人の顔に「泥を塗る」ような行いは同じ日本人として慎まなければいけませんね。
また、

「自分についてはまったく話さなかった。誰にでも温かく接する人柄だし、決して、上から見下ろしたり、差別したりしなかった」
（川村秀さんより）
など、歴史に残ると云うか本当に素晴らしい方は違いますね。私なら自慢げに話しそうです（恥）

で、過去の日本人は皆さんこんな素晴らしい人だけだったのでしょうか？



此処からは目を背けたくなるような話です。

満州国外交部事務次官時代の杉原千畝さんは、この頃の日本陸軍（関東軍）に対して
「驕慢、無責任、出世主義、一匹狼の年若い職業軍人の充満する満州国への出向三年の宮仕えが、ほとほと厭」
になって外交部を辞退したそうです。

また、「杉原手記」のなかで
「この国の内幕が分かってきました。若い職業軍人が狭い了見で事を運び、無理強いしているのを見て厭になった」
と、述べています。

ソ連と関東軍の双方から忌避された杉原千畝さんは、満州国外交部を辞めた理由を尋ねられた際、関東軍の横暴に対する憤慨から、
「日本人は中国人に対してひどい扱いをしている。同じ人間だと思っていない。それが、がまんできなかったんだ」
と幸子夫人に答えていたそうです。
（Wikipediaから抜粋）

つまり、誇るべき日本の偉大な先人も居ましたが歴史に埋もれて、未だ考えが青かった若い軍人が残念ながら中国人に対して、あまり褒められるような事をしていなかったみたいですね。

ま、戦争中の話ですから「良く無い」話はどの国にも有りますので特別日本の軍人が悪かったのかと云えば其れはまた別の話かと思いますが、でも、戦時中の軍人が品行方正では無かったのも事実ですので、必要以上に自虐史観にならなくて良いですがこういう事実も有ったと云う認識はしておくべきかと思います。過去に学び同じ過ちを繰り返さない為にも悪かった事も受け入れる度量は必要ですから。



過去を学び後世の日本人に伝承して行かなければいけない事は、杉原千畝さんのように非人間的な行為に対して勇気をもって対抗し、人として何が一番大事な行いなのかを正しく判断し、日本人として、後世の日本人が「日本人で良かった」と思えるような、恥ずかしくない生き方をしていかねばなりませんね。

ではまた。