2010年10月16日
Shovel Head
※以下、自分の知識を深める為、ページから抜粋した内容です。
ショベルヘッド
その独特の鼓動感に今なお、多くの人が魅了される パンヘッドやナックルヘッドに比べて、今でもなお多くの人に愛用されているエンジン。
それがショベルヘッドです。
パンやナックル同様の美しいエンジン造形、強烈なエンジンフィーリングは、他社メーカーはもちろん、ハーレーの中でもトップレベルではないでしょうか。
もちろん、現行車に比べて耐久性やパワーは劣りますが…。
今回はこのショベルヘッドについての詳細。
ショベルヘッドは、いつの時代のエンジンかと申しますと、ハーレーOHVの第3世代にあたるショベルヘッドです。
このショベルが誕生したのは、1957年でした。
なんと、最初はスポーツスターのエンジンとして搭載されていたんです。
ショベルヘッドビッグツインは、スポーツスターに遅れること9年、1966年に誕生しました。
実はこの時期、モーターサイクルの世界には、大変動が起こっていたんです。
そう、日本のモーターサイクル(ホンダ、カワサキなど)が、安価で高性能なマシンを製造販売し、ハーレーダビッドソンをはじめ、海外メーカーは大苦戦に陥っていたのです。
4気筒の日本車は、高出力と工作精度の高さで海外製品を駆逐しつつありました。
もちろん、ハーレーの伝統を象徴するツアラーカテゴリも例外ではありませんでした。
日本車は高性能なツアラーも安価に販売しはじめたんです。
そういう意味で、日本の本田宗一郎さんはすごい人だと思います。
さて、この窮地にハーレーダビッドソンは、当時スポーツスターで成功していたショベルヘッドエンジンをビッグツインに採用し、日本車の攻勢を凌ぎ切ろうと決断したわけです。
このショベルヘッドは、1984年のエボリューションエンジンが登場するまでハーレーダビッドソンの主役としての地位を務めます。
ショベルヘッドの性能は過去のモデルから向上したのかと申しますと、パンヘッドの頃から徐々に車格が肥大化傾向にあったハーレーダビッドソン。
ビッグツインのショベルヘッドは、高性能な日本車に対抗するためもありますが、肥大化し、剛性を増したボディに合う排気量やパワーがを与えられました。
シリンダーからクランクケースに大幅な改良が加えられ、電装系も現行車と同様の電圧の12Vに変更されています。
そして、ショベルヘッドの由来とは、ロッカーアームのカバーが「ショベル」に似ているところからニックネーム的に付けられています。
横から見るとわかりずらいですが、上から見るとよくわかると思います。
ハーレーはショベル時代にAMFに買収されたと聞きますが、日本車に対抗して改良されたショベルも、エンジンの振動、オイル漏れ、オーバーヒートなどの根本的なトラブルは改善されませんでした。
そのため、販売台数は下降の一途をたどり、1960年後半にはとうとう経営危機を招きます。
そして、69年にAMF社(アメリカン・マシン・ファンドリー社)に買収されてしまいます。
この買収でハーレーの創立者一族の多くが経営から退きましたが、残った人の中にハーレーの救世主とも言える人物がいました。
その人物こそウィリー・G・ダビッドソン。
創設者の1人であるオールド・ビル・ダビッドソンの孫に当たる人物です。
彼は、当時大半を占めていた裕福なノーマルのまま乗るユーザーとは別に、ハーレーをカスタムするライダー”に注目します。
また、既存モデルを流用した車輌開発にも興味を持っていました。
そういう流れで生まれたのが1971年の『FX1200スーパーグライド』です。
FL系のビッグツインエンジンとフレームに、XL系(スポーツスター)のフロントフォークを装着するスポーティなモデル。
ちなみに、この『FX』はメーカー初のファクトリーカスタムモデルであることの象徴として付けられたんです。
FXは、当時主力車種であったFLHに次ぐ生産台数を誇り、新しいハーレーカテゴリを生み出すことになります。
ウィリー・Gは、この成功に流れにのり次々にヒット車輌を誕生させました。
例えばローライダー、そしてファットボーイなどです。
現代でもこれらの車輌は人気がありますねが、よく考えるとこれは凄いことです。
数十年前のデザインが、今だほとんど変わらず生産されていて、人気がある…、そういう商品は他にはそうそう見つかるものではありません。
途中で1200から1340に排気量が変わっているのはなぜかと申しますと、FXの開発で成功を得たハーレーも、常に順風満帆であったわけではありません。
当時のアメリカ政府は個人が手を加えたカスタムの増加を見て、メーカーに対して安全向上のための規制を打ち出してきたのです。
まあ、これは当然といえば当然ですね。
例えば、1972年には左シフト、73年にはウインカーの装着義務などが施行されています。
この他にもフレームの強化規制などがあり、安全装備の充実とともに車輌重量はどんどん増えていきます。
そうなるとユーザーが求めるのは唯一つ。
「モア・パワー」です。
このタイミングでハーレーは、1978年にFLHエレクトラグライドに1340ccエンジンを搭載します。
このときの改良点は多岐にわたりますので、代表的なものをいくつかご紹介します。
・ポイント点火方式からガバナーの無接点方式に
・鋳鉄製シリンダーは、88.8mm×108mmにスケールアップ
※1976年から日本製のケーヒンキャブレターが採用されていました。この頃から排出ガス規制がスタートし、吸気系と燃焼効率が見直されています。
この1340ccのFLHがデビューの翌年より、ハーレーのニューモデルラッシュは始まりました。
FXEF (ファットボブスーパーグライド)
FXS (ローライダー)
FLHC (エレクトラグライド)
FLT (ツアーグライド)
1980年からはさらに以下のモデルが販売されています。
FXB (スタージス)
FXWG (ワイドグライド)
FLHS (エレクトラグライド)
このニューモデル・ラッシュで、1969年の買収時にはわずか1万5000台程度だった販売台数も、5万台を超える勢いになります。
この大きな成長が後の(1981年)のAMFからの株式買い戻し(バイバック)に繋がり、そしてエボリューションエンジンの時代へと続いていくわけです。
実は、ショベルは1985年まで製造されていたんです。
ショベルはパーツリストなどで、41年~84年まで製造されていたとなっていますが、実はFLHXという車種が85年に日本向けに少数製造されています。
ただこれはアメリカでは販売されなかったので、リストには載っていないというわけです。
FLHXは白と黒っぽい茶色の2カラーがあり、当時は白が人気でした。
この車種の特徴はクランクケースが黒塗りだということです。
今でも、状態の良いショベルをお求めの方には、大変お勧めな車輌だそうです。
ちなみに、車体番号の10桁目を見るとその車輌の製造年がわかるようになっていますが、FLHXの10桁目は「F」になっており、これは85年製造を表しています。
以上です。
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Posted at
2010/10/16 07:40:13
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