重巡鳥海(製作編その1)
投稿日 : 2025年03月19日
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キットは40年くらい前に買ってあった高雄。ウォーターラインシリーズNo2です。
価格が700円の時代ですね。
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手元の資料を確認。
これ以外にもネットで拾える画像や見解などを参考にします。
ちなみに鳥海の図面は無いようで、新造時高雄の図面を参考に使用することとなります。
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まず最初に行ったのが船体の寸法確認。
Wikipediaによると全長203.76 m、全幅18.999m。これを1/700にすると291.1mmと27.1mmとなります。
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加えて真総ざらい高雄型に収録された鳥海の図面(以下、「総ざらい図面」)を1/700サイズに拡大コピーしたものを作成。
これらとキットの船体を照らし合わせると、Wikiと図面の全長は整合しますが、キットでは6.0mm足らないので、延長が必要です。
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全幅はもっと複雑で、そもそもWikiと図面の数値が食い違っています。
ちなみに箱の側面に書かれた諸元はこのように記載がありました。
全幅は何が正しいのか…。
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手元に資料などではどうにも分かりかねたので、思い切ってXのとあるフォロワーさんに尋ねてみることにしました。
すると、石橋孝雄先生のまとめられた資料では全幅が20.422mとなっており、この1/700は29.2mmとなるので、ほぼキットの寸法が正しいことになります。
箱のサイズを測ってみると、箱の横幅が高雄型の全長より短い!
対角線で測るとようやく全長をクリアするサイズです。
当時のウォーターラインシリーズは手軽に艦船を完成させられて、1/700の艦隊が組めるというコンセプトが重視されて始まったもの。よって箱のサイズも重巡と軽巡が同じ大きさでした。その結果、比較的大きな艦である高雄型は、箱に入るように全長を縮められてしまったのではないか。
これはつまり「箱の呪縛」!
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ちょっと遠回りしながらも全長全幅がはっきりし、全長のみ6.0mm延長しなければならないことが確定しました。延長は船体をどこかで切断することとなりますが、問題はどこで切断すべきか。このためには、「どこで切断すると、艤装などの配置に最も影響が少なくなるか」を確認する必要があります。
下手な場所で切断すると、主砲の配置場所やシェルター甲板の位置などの変更が必要になってしまうため、工作量を極小化するためにも切断箇所の特定は大切なポイントになります。
ということで、1/700総ざらい図面を切り出し、キットの船体に当ててみました。
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