総員出撃!!　聯合艦隊司令長官 山本五十六

『聯合艦隊司令長官
山本五十六-太平洋戦争70年目の真実-』
監督：成島出
製作：小滝祥平
脚本：長谷川康夫 飯田健三郎
原作：半藤一利
製作年：2011年
製作国：日本
収録時間：140分
出演者：役所広司 椎名桔平 柳葉敏郎 阿部寛 玉木宏 原田美枝子 袴田吉彦 香川照之 中村育二 柄本明 伊武雅刀 田中麗奈 益岡徹 吉田栄作 宮本信子 坂東三津五郎 中原丈雄 瀬戸朝香 五十嵐隼士
メーカー：東映


命を賭して開戦に反対しながらも、真珠湾攻撃の指揮を執ることになった聯合艦隊司令長官・山本五十六の実像に迫る、役所広司主演の戦争ドラマ。昭和14年、夏。‘日独伊三国軍事同盟’締結の声が強まる世論に対して、山本五十六は異を唱えるが…。

結論から言えば・・・
悪くはない。
ただ140分間に色々詰め込み過ぎストーリーが雑です。
役所広司氏は、演技も上手くそれなりに貫禄があったのですが、他の役者が、あまり太平洋戦争中の軍人の顔に見えなかったですね。過去の映画の三船敏郎氏（本作は、三船氏主演の1968年の東宝製作の同名タイトルの戦争映画のリメイク的な作品。なお、三船氏は、ハリウッド映画『ミッドウェイ』を含めて、３度も山本五十六役を演じています）に比べてあまり貫禄が感じられなかった面も否定できません。

政府や軍部だけでなく、マスコミも、日独伊三国同盟や対米開戦へと国民世論を駆り立てる推進役となったこと＝マスコミの戦争推進責任についても描いていたことについては高く評価したいですが
山本五十六が根っからの対米戦争反対者であったのか、平和主義の軍人であったのかについては、疑問的なところもあります。
この映画の原作本の著者・半藤一利氏は、如何にも大の山本五十六贔屓であるそうですが、それを配慮に入れたとしても、この映画は、あまりにも山本五十六を美化し過ぎているところが多いと感じますね。
一番残念なのは、戦闘シーンのＶＦＸ。あまりにも露骨にＣＧだと分かるシーンが多いわ(:_;)


映画の宣伝ポスターなどに書いてあった、「『男たちの大和／ＹＡＭＡＴＯ』の東映が贈る、戦争スペクタクル」のキャッチコピーに騙されました（笑）



期待度75%
実感52%
「孤高のメス」「八日目の蝉」の方が良いね～
こんな戦争スペクタクル映画は・・・駄目だわ!!
成島出!!





注意：この期待度・実感度はあくまで私個人的な意見ですので、ご了承下さい。