
SMAPの歌う「世界に一つだけの花」って曲、今でも時々耳にしますね。
皆さんはこの歌についてどう思いますか?
僕は、個人の生き方としてこれはありかもしれないけど、仕事をする時にこのスタンスではまったくお話にならないと思います。
もちろん、理想像として「世の中の人すべてが下手な競争心や利己主義的な考え方を捨てて仲良く暮らせば、もっと良い世界になる」というのは確かにあると思います。まあ、ある意味お花畑のような世界ですね。
でもここのポイントは「世の中の人すべてが」ってところ。こういう人たちの中に、ちょっと競争心を持った人々が入ってきたりしたらとんでもないことになります。あっという間に牛耳られて蹂躙されてしまうでしょう。お花畑でイノシシが暴れまわるようなもんでしょうか。
このままで行くと日本のお花畑はアジアその他の新興国のイノシシにかなり踏み荒らされてしまうのではないかと心配です。先日中国に行ってきて改めてその思いを強くしました。
最近の日本での風潮でこの手の「お花畑化」を示すものが多いように思います。
*「空気読め」:結局のところ、「出る杭になるな」というメッセージに他なりません
*「私らしく、自分探し」:競争から逃げるのはやめようよ。
*「格差社会は許せない」:皆が等しく貧しくなるのがシアワセなの?
*そして、「世界に一つだけの花」:ダチョウが、敵に襲われて砂に首を突っ込んでる姿を連想します
しばらく前に新型インフルエンザが話題になり、40代以上はなぜか免疫があるようだという話がありました。要するに、昔に似たようなウィルスに一度感染していたから、体に抵抗ができていたんですね。生き物の体は、細菌やウィルスに感染して、自分の体力で戦って勝つことでより強くなって次からは免疫ができます。
人間の社会も一緒だと思います。競争というウィルスから逃げて無菌室に閉じこもったつもりでも、必ず向こうから競争は押し寄せてきます。子孫代々、一生何の仕事もしなくてもいいだけの資産を国民全員が蓄えているのなら別ですが、あるいはそこら辺を適当に掘れば原油が湧いてくるなら別ですが、そうでない日本という国は、なんとかして競争に立ち向かい勝ち残ることでより強くなるしかないと思うんです。
もちろんその過程では人間がインフルエンザに罹る時のように高熱が出たり、下手をすると命にかかわるような事態だってあるかもしれません。でも、そこから逃げていては、結局気づいたときには手遅れだと思います。
今回の金融危機で米国型のビジネスのやり方に疑問符をつける日本のメディアも出てきていますが、見方があまりに表層的です。まず、「しっかり儲ける」というビジネスの根本部分でビシッと軸を通すことができてから、その先に議論すべきことでしょう。日本企業の幹部層でも多くの人が「しっかり儲ける」ということへの抵抗感と、どうすればいいのか分からないことへの戸惑いを持っている現状では、「競争」ウィルスで命を落とす犠牲者はかなり多くなりそうな気もします。でも、そこを乗り越えて初めて本当の強さを身につけることができるのではないでしょうか。
なーんて、僕としたことが今日は妙に肩に力が入っちゃってるな~。
どうにもこうにも、失礼いたしやした~~~~!!ちゃんちゃん。
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Posted at
2010/03/23 19:18:40