
この記事は、
ガイガーの持つ認知的不協和について書いています。
まず、言っておきますのは、トラバ元のchocovanillaさんの記事も、是非とも併せてお読みください^^;
(ちょっと笑えますけど(いや、笑っちゃいけませんけど><)、私が書きそびれてること・注意点をバシっと書いてくれてます^^)
その上で本日は、有名機種に対して、私の独断からつくった、カタログ的な記事をアップしました(あくまで、ワタシの独断と偏見なので、技術的に肝心な部分[α、β、γの計測可能放射線の事項]をあえて削りました^^;)。
☆シンチレーション式
「日本の元来の空間線量:0.004~0.120μSv/h」を正確にはかることが出来る。非常に正確な数値を出す(
小数点以下3桁まで存在している、ということを見逃してはならない)。
日本の自然線量は低いため、福一事故が無ければ、環境放射線計として機能していたのは、この型式でしかありえない。
あえて言うなら、わが国における「放射線認識」は、元来、これによって把握されていた。このレンジでしか計測不能のモノだったのである。また、ECRR(ヨーロッパ放射線防護委員会)もこの域の数値を使っていると思われる(それでしか0.1mmSv/yなどという線量を把握できない。ガイガー式ではムリだと思う)。
要するに、福一事故前のわが国における放射線度量衡は、このレンジ→「日本の元来の空間放射線量:0.004~0.120μSv/h」だったのである。
http://www.youtube.com/watch?v=FNM1xnh_ulw
私の「頭の中でのモノサシ(日本の元来の自然放射線量)」、
ワタシに放射線の基礎のキを教え込んだのは、このシンチレーション式カウンタである。

この旧型機も映像中の機も、下記のPA-1000も、本来、理科教育用の教材である(故に環境放射線を計測することが出来る&高価である)。
勿論、
私の脳内での放射線度量衡の認識・発音は下記の通り、「なのぐれー」(/時)である。
6年ほど前、自宅での計測結果:
0.046μsv/h。=46なのぐれー/時
備考:
2011年2月以前の文献等では、25、46、120といった表記が多くみられる。これは「μ(マイクロ)」の1000分の1の単位で
「n(ナノ)」を用いたものである。
当時の学習上、「25nGy/h(にじゅうごなのぐれー)」と発音し、「25(にじゅ――ご)」と表記するのが(小学校等での)慣行であったようだ。
これはカウンタ―上、「0.025μSv/h」と表示されている数値を抜き出して作成するワケだが、そこから生じる
欠点として、「25μSv/h」のような誤植が多くみられるので要注意である(正しくは25n㏉/hまたは25nSv/h)。
現在の代表機種
□PA-1000[日本・堀場製作所・2009~]
電池耐久時間:50時間程度
計測可能範囲:0.001~9.999μSv/h
価格帯(&愚痴):10万円程度。
福一事故前に自費で購入すると13万円程度だったらしいので、福一事故後・線量計価格暴騰期にも唯一「お買い得・適正価格」であり続けた(元の価格が10万円以上であるため)。
しかし、大量生産・大量販売状態になった現在、尚、価格が10万円オーバーというのはいかがなものか?
メーカー希望小売価格を、せめて半額に引き下げてはくれないものだろうか?
「日本の元来の放射線量:0.005~0.120μSv/h」を、直接に数値化することが出来るのはこれのタイプ(シンチレーション式)だけであるため、私は来年末くらいまでには、コレを買おうと思っている。「ウチにおいて、事故の影響は無くなった。事故前の数値を取り戻した」と評価できるのは、コレで計測するしかないからである。
他に、
□PDR-111
□PDR-101
[日本・日立アロカメディカル]
も存在している。
☆ガイガー式(ガイガー・ミュラーカウンタ)
言わずと知れた放射線計の代名詞。ガイガーとミューラーの名を取ってGMとも略す。GM菅(ガス封入された小さな鉄パイプ)を用いた計測器。しかし、
日本の自然線量は低いため、福一事故が無ければ、放射線計として機能・実戦状態にあった個体は、ごくごく一部であった、と評してよいだろう。
たぶん、
ガイガーカウンターの全ての機種が、「日本の元来の放射線量:0.005~0.120μSv/h」の領域を正確にはかることが出来ないため、0.20μSv/h以上の
高線量でないと、正確な数値にはならない。
要するに↓こういうこと(弘(2型)さんのページより引用)
現在の代表機種
■RADEX(・RD1503)
[ロシア製・福一事故前はフランス(ナノセンス社)経由で入っていたと思われる]
電池耐久時間:550時間程度
計測可能範囲:0.05~9.99μSv/h
価格:現在(2011年10月)は[16000円+送料]程度で入手(私)出来るようになったようだ。
山さんw(2011年1月)が[17000円+送料]だったようだから。
http://www.youtube.com/watch?v=rA7bGDTHLGg
備考:↑この動画時点の山さんwには言い間違いがありますが、適宜修正しながら聞いて下さい^^;(逆に、今の山さんwは、正直、凄いハイレベルになっています。山さんwのブログは今や「玄人向き」とも言えます)
私も、「山さんwに共感したい」とほざいて購入w(←「共感」と言うのは、実は私は上記シンチレーターの感性を持った人だから。本来の感覚は全く違う)。
抽象的な表現を用いれば、↑こういう話になる。
具体的な話としては、
・電池耐久時間が550時間程度[=2週間]なので電源を入れっ放しに出来る
・価格が何とかお手頃なので(1万円以上するけど)、破損リスクもある程度は恐れずに持ち歩く気になれるから
という理由から購入。そして、常用。電源は常に入れっ放し。
福一事故前から、日本にかなりの台数入って来ていたため、最も「一般人にとって、実戦的な機種」とも言える(「ウクライナのスーパーで2万円以下」とも表現されている。おそらく、チェルノブイリ以後、家庭用として開発・製造されたものと思われる)。私が思うに「ミリオンセラー」なのではないか、と。
■FUKUSHIMA[日本製・福島発・2011~]
福島発のガイガーカウンタ(筐体に福島県の形が入ってたり^^;)。
それこそ、「安物買いの銭失いッ」というのなら、「義援金2万円寄付」よりも、「福島ガイガーカウンタ1コ購入」の方が効果的なんじゃないでしょうか。
電池耐久時間:500時間程度
計測可能範囲:0.01~99.99μSv/h
価格:18,800円(単体)
ココ↓のみでの販売^^;
http://lilalila.jimdo.com/fukushima%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC/
100μSv/h以上で振り切れとは・・・。福島向け・・・。実にリアルな数値域ですね・・・><
■SOEKS[ロシア製]
おとーさんのガイガーカウンタ―。
http://www.youtube.com/watch?v=REEW6MZo7q8&feature=player_embedded
これと言えば、弘(2型)さん^^;
スペック・価格等:?
「オイラのSOEKS-01Mも結構イイっすよ。
RD-1503と同じGM管を背負っているし。
ロジックがRADEXとは違うので、極低線量下では2倍以上の数値を出しますが、0.8~1μSv/h以上からはシンチとほぼ変わらない数値を出します(川内&郡山で比較しました)
ま、人気度は今二つぐらいですが・・・(by弘(2型)さん)」
↑
↑
お~~。
これは面白い!!
みんカラ的にいえば(あ、「ドリフト族っぽく言えば」か^^;)、
「シルビアとローレルは実は脚回り機構ほぼ同じ^^
車高調など流用可能♪」 な話ですね~~(ワラ)
詳しくは、弘(2型)さんのページへGO!!
■TERRA MKS[ウクライナ製]
「武田教授ご推薦」。このカウンターといえば武田教授の印象が強くなった。
電池耐久時間:2000時間程度(15日)
計測可能範囲:0.1μ~9.999mSv/h
価格帯:未だに4万とかする(汗)
2000時間の電池耐久時間は驚異的(だが、「15日」という矛盾した併記が非常に気になる)。
「ヨーロッパを中心に各国の軍隊で採用実績あり」と書かれている。
振り切れ数値が10ミリシーベルト以上なので、これは福島向けと思われる。
■Inspector[アメリカ製]
電池耐久時間:2000時間程度
計測可能範囲:0.1~1000μSv/h
価格帯:福一事故前、5万円だった気がする

備考:
http://www.snsi.jp/tops/kouhou/page:3
「富岡町(とみおかまち)に入って、滝浦(たきうら)大橋という鉄橋の上から、福島第一原発から、8キロのところから、原発を目撃して、写真を撮り、「放射線量は、
わずか15マイクロシーベルト毎時(15μSt/h)であるから大丈夫だ。日本国民は救われた。東電と政府の発表している数値は正しい」という第一報を、送りました」
「ほら、このように、健康浴場のラジウム温泉のラジウムでも、80マイクロシーベルト毎時( 80mSv/h) ぐらいの数値が出ているでしょう。
だから、この辺の 8マイクロシーベルト毎時なんか、ちっとも怖くない。私は、このラジウム鉱石をベッドで抱いて寝ている」と、運転手を説得しながら、どんどん原発まで近寄ってゆくことが出来ました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/123439/blog/21825287/
「日本は、大丈夫だってば。心配するな。(投稿日:2011-04-13)
超微量(ちょうびりょう、ちょびっと、ちょっと)の放射能ぐらい どうと言うことはない。子供にも大丈夫だ。一年間でも、積算で、10マイク ロシーベルト毎時を、24時間 かける 365日 とすると、 87.6ミリシーベルト年間総量( 87.6mSv/y)だ。 さっき書いたとおり、国際放射線防護委員会(ICRS)の 安全数値の上限の、100ミリシーベルト年間総量 よりも下だか ら、大丈夫、健康に生きてゆけます」
http://infosecurity.jp/archives/12337
↑
副島先生の放射能認識は、毎日の筋トレならぬ被曝トレによってもたらされる特殊なモノである。その「被曝トレ」に必携の道具が、Inspectorだったのである。
RADEXやシンチレーションカウンターでは、この放射能認識は絶対にあり得ない。振り切れてアラーム鳴りまくっちゃうから。
※勿論、これはInspectorのせいではない。
Inspectorを購入・所持したからと言って、副島先生と同様の放射能認識が確立されるわけではない。
副島先生が上記のような放射能認識に至った根本的な原因は、
・わが国の環境中の放射線量(←「シンチレーションカウンタ」の欄を参照)を知ることをせずに、
・高線量の鉱石測定のみを行い、
・鉱石抱いて放射線睡眠健康療法の実施(←これによって、毎日気分爽快&体調良好♪になっていると思われる)
を日常としていたから、
であると推測される。
☆半導体式検出器
正直、よくわからない。
[半導体式]。[シンチレーション式]でも、[ガイガー式]でもないらしい。
現在の代表機種

◆
エアカウンター[日本・エステー] 検出器 Si半導体(PD) 0.05μSv/h~9.99μSv/h
単4乾電池2本、50時間 監修:首都大学東京 福士政広教授
価格:15,750円
発売:2011年10月20日
http://www.st-c.co.jp/topics/2011/000387.html)
備考:↑
やっぱ「9800円」で売ったみたいです。ヤフオクとかではプレミア付いて11000円以上にひけ上がってるだけみたいです(汗)。
電池耐久時間は50時間と、シンチレーション式に酷似している。
(電費ワリ~~^^;↑それって、半導体をアイドリングさせておくには、電池を喰うってコトなんだろな。
つまり、「ガイガーは放射線が通ると自然に電流発生(だから500時間超使える)」なんだろうけど、「シンチや半導体は電池エネルギーを通電させることによってセンサーを形成、そこに放射線通過(50時間程度)」っていう違いがある、と。それでしかこの稼働時間の差は説明がつかない)。
また、
実際に手にした人のブログだと、0.08であるの、0.09であるのという数値が出てくるため、上記シンチレーションカウンタ[PA-1000など]と比較・検証する必要性がある。
ひょっとすると、下限数値0.05~の低線量域を極めて正確に測っている可能性もある。
もしも・・・もしも・・・、
0.05~0.20までの線量域において、
PA-1000とほぼ同様の数値
(PA-1000の下一桁を切り捨てただけ^^ みたいな数値)
を示したのであれば、
もしも・・・もしも・・・そうであったのなら・・・、
「関東・東京近辺においての適正なカウンターは間違いなく、
コレッ!!コレだぁ~~~ッ(←激情のあまりに卒倒しそうになる)」」
「ウクライナ(チェルノ事故)での公衆に最適なのはRADEXだった!!
東日本(福一事故)での公衆に最適なのはエアカウンターだっ!!」
ということになる。
(価格、汎用性、簡易性、「0.05の表示が出ていたらその場所は安全^^&除染とかも超完璧^^」という、あらゆる面において最適(唯一の欠点は電池持続力)、ということ)
http://www.youtube.com/watch?v=i_6IpxnXv5c&feature=related
(他)
「doserae2」←なにこれ? 知らな―――い^^;