この記事は、
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2011年11月11日
独断と偏見で綴る、「主要簡易放射線計カタログ」。
を、引っ張り出してきています。
☆シンチレーション式
「日本の元来の空間線量:0.004~0.120μSv/h」を正確にはかることが出来る。非常に正確な数値を出す(小数点以下3桁まで存在している、ということを見逃してはならない)。
日本の自然線量は低いため、福一事故が無ければ、環境放射線計として機能していたのは、この型式でしかありえない。
あえて言うなら、わが国における「放射線認識」は、元来、これによって把握されていた。このレンジでしか計測不能のモノだったのである。また、ECRR(ヨーロッパ放射線防護委員会)もこの域の数値を使っていると思われる(それでしか0.1mmSv/yなどという線量を把握できない。ガイガー式ではムリだと思う)。
要するに、福一事故前のわが国における放射線度量衡は、このレンジ→「日本の元来の空間放射線量:0.004~0.120μSv/h」だったのである。
私の「頭の中でのモノサシ(日本の元来の自然放射線量)」、
ワタシに放射線の基礎のキを教え込んだのは、このシンチレーション式カウンタである。
この旧型機も映像中の機も、下記のPA-1000も、本来、理科教育用の教材である(故に環境放射線を計測することが出来る&高価である)。
勿論、私の脳内での放射線度量衡の認識・発音は下記の通り、「なのぐれー」(/時)である。
6年ほど前、自宅での計測結果:0.046μsv/h。=46なのぐれー/時
備考:2011年2月以前の文献等では、25、46、120といった表記が多くみられる。これは「μ(マイクロ)」の1000分の1の単位で「n(ナノ)」を用いたものである。
当時の学習上、「25nGy/h(にじゅうごなのぐれー)」と発音し、「25(にじゅ――ご)」と表記するのが(小学校等での)慣行であったようだ。
これはカウンタ―上、「0.025μSv/h」と表示されている数値を抜き出して作成するワケだが、そこから生じる欠点として、「25μSv/h」のような誤植が多くみられるので要注意である(正しくは25n㏉/hまたは25nSv/h)。
現在の代表機種
□PA-1000[日本・
堀場製作所・2009~]
電池耐久時間:50時間程度
計測可能範囲:0.001~9.999μSv/h
価格帯(&愚痴):10万円程度。
福一事故前に自費で購入すると13万円程度だったらしいので、福一事故後・線量計価格暴騰期にも唯一「お買い得・適正価格」であり続けた(元の価格が10万円以上であるため)。
しかし、大量生産・大量販売状態になった現在、尚、価格が10万円オーバーというのはいかがなものか?
メーカー希望小売価格を、せめて半額に引き下げてはくれないものだろうか?
「日本の元来の放射線量:0.005~0.120μSv/h」を、直接に数値化することが出来るのはこれのタイプ(シンチレーション式)だけであるため、私は来年末くらいまでには、コレを買おうと思っている。「ウチにおいて、事故の影響は無くなった。事故前の数値を取り戻した」と評価できるのは、コレで計測するしかないからである。
他に、
□PDR-111
□PDR-101
[日本・日立アロカメディカル]
も存在している。
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ゴキゲン ワーゲンvwv | 日記
Posted at
2015/09/27 02:04:52