
7日(日)かねてより行きたかった箱根にあるマニアックなレンタカー屋さん『FUN2 drive』へ行きました。
借りたのはこの2台
FD3S RX-7
NA1 NSX
の2台です。
兄弟と行って2台借りました。
芦ノ湖スカイラインと伊豆スカイラインを通る往復100kmプランを走ります。
この日の富士は昼を過ぎても霞みが少なく、いい具合に雲が騒いで大変綺麗な光景でした。
この2台はGT-Rやスープラのような「モンスターGT」とは別ジャンルの正真正銘の「スポーツカー」。
その運動性能の高さには大変驚かされました。
せっかくなので素人なりにレビューしようと思います…(°▽°)(誰得)
FD3S RX-7 (13B-REW)
小型なのに強力なパワーユニット。
小さな車体と相まって車重は大変軽く、コーナーの切れ味は4台の中で抜群にトップでした。
まるでハンドル握ってる手の位置にフロントタイヤがあるかのよう。切ったら切っただけグイグイ頭が入ります。
エンジンはかなりピーキーで低速はRと同じくトルクが細いですが、アクセルを踏みブーストが正圧になったら途端に元気になりそのままレッドゾーンまでタレる事なくタコメーターの針が駆け上がります。
車の軽さも相まって「これで280馬力はウソだろう!?」と思うほど速い。
しかし繊細なアクセルワークが必要で、コーナー出口で素人がペダル操作を間違え、意図せずブーストを正圧に入れてしまうとコーナー出口でブレイクするとか。
一番ピーキーで角の立った玄人向けな車でしたが、4台で一番『純粋な速さ』を感じる事が出来た車です。
「この車、最強では?」とすら思いましたね。冗談抜きで。
ちなみ燃費はワインディングでリッター4.3でした…✌︎('ω')✌︎
エンジンのお世話も大変そうでその速さの代償はちょっと高めですが、世界でマツダだけが実用化に漕ぎ着けた唯一無二のロータリーエンジン。
その価値、そのアドバンテージを大いに感じる事が出来ました。
NA1 NSX (C30A VTEC)
軽量でミッドシップ。一番玄人向けな印象を持っていたNSXは逆に、かなり懐の深い車でした。
今回の4台で唯一のNA車でとにかくエンジンサウンドが良く、レスポンスも良く、低速は3Lの豊かなトルクでスイスイ坂を登り、高速域はVTECが切り替わり上まで回る。
下から上までフラットに速いです。
「NSXはVTECの切り替えがマイルド」と言われがちですが
低速トルクがある分、相対的にそう感じるだけでは?とも思いました。
乗り味はとにかくピュアスポーツそのもの。
MT仕様は重ステなのですが、後ろから聞こえるエンジンサウンドと相まって、まるで高級ハイスペックなゴーカートに乗ってるかのよう。(つまりフォーミュラ?笑)
4台の中で一番「人馬一体」を感じられた1台で、運転しながら様々な情報を人の感性に訴えかけてくれる車でした。
フォーミュラ1に長く携ったホンダならではの「職人が作った車」ですね。
この車はスポーツカー好きなら、かなりクセになります。
正直欲しくなりました。
燃費はワインディングでリッター6.5ほど。
FDもそうですが折角の機会でエンジンを良く回したため、悪い数字になりがちです。
帰りの高速では兄弟の所有する車と交換。2002年式のスープラRZです。
JZA80 スープラ (2JZ-GTE)
「流石トヨタ」を随所に感じる車です。
4台の中で一番車体そのものの質感や信頼性が高く、丈夫で錆びづらく壊れづらい。
強靭かつ高耐久なエンジンはデカめのタービンを着けて馬力を上げても手を入れる必要が無いほどで、ガスケットすら純正でメタルです。
豊かなトルクで誰であろうと乗り易く、アクセルを煽らなくても半クラだけでグイグイ動き出すエンスト知らずなトルク特性。
2JZはRB26とライバルだと思ってる方が多いですが、その性質はびっくりするくらい真逆です。
同じ直6ツインターボでも「ギターとベース」くらいキャラクターは異なります。
低速の細さに慣れてるR乗りは発進時パニックに陥るほどです笑
中速域ではセカンダリータービンが回り更に強力な加速を生み出します。
登り坂に差し掛かってもほとんどシフトダウンを必要としない。運転が楽で疲れ知らず。
ずっと高速道路を走っていたくなる、巡航性能の高いまさに「日本のマッスルカー」。
高速道路巡航に於いて、Rの4速の加速を6速でやってのけます。(私はまだ4速だと思い込み、スープラでエア7速してしまいました(ガチ))
その分高回転域やレスポンスというレーシーさを感じる面は苦手分野ですが、ピーキーさも無く万人が乗れてハンドリングも素直。
角を落としても走りは落とさない。
「万人受け」をしっかり理解しているトヨタだからこそ作れる車だと思いました。
…ですがバック時の後方の視認性だけは玄人向けでした笑
BNR34 スカイラインGT-R
(RB26DETT)
毎度おなじみ私の車です。
色んな車に乗って改めて自分の車に乗ると、また客観的に自分の車を見る事が出来ますね。
FDとNSXをレンタル後、改めてRに乗って思ったのは「GT-R重たっ!!」でした…笑(車重+低速トルクの無さ)
しかしその重たい車を高回転域で官能的な音を出しながら軽々かっ飛ばすRB26はやはり最高です。
アクセルを踏み込んで発生させた強大なパワーは4WDとなって余す事なく路面に伝えます。
その推進力はそれこそ4台の中で一番。
アテーサE-TSは改めて90年代にしてはハイテクなシステムだと感じました。
4台の中で一番後席の実用性があり、大人4人全然乗れますし、今回の旅の高速道路巡航で叩き出した燃費はリッター10.5。
ネットではリッター5なんて言われる事もありますが、意外とRB26ってネットで言われてるほど燃費悪くないんですよね。下道メインでも7を下回る事はありませんし。(注:まぁ当方田舎住みですがね笑)
スカイラインはボディもベターな箱型ですから、実は運転しやすいのも魅力だと今回気付きましたね。
こんな車をサーキットで活かせる技術がオーナーには無いのが残念ですʅ(◞‿◟)ʃ笑
まぁ自分の車のレビューはこれくらいにしときましょう。レベルの低さがバレますからね囧笑

4台並べた時のそれぞれのカラーまで最高…( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
90年代国産フラッグシップマシン4台を一気乗りして美しい富士も見て、あっという間の一日でした。
レンタルはもちろん『事故=弁償』の責任を伴いますのでリスクはありますが、ちゃんと理性のある方ならそれほど心配は要らないと思います。
「憧れの車」や「今の愛車を買う前に実は迷った車」などを味わう事が出来る上、改めて自分の車を客観視する事が出来ます。
レンタルおすすめです。
それと今回それぞれのメーカーの車を乗って、「2、30年前でさえこんなレベルの車作りが出来たのか」と、改めて日本メーカーの技術力の高さを思い知りました。
もちろん外車も興味ありますが、
やっぱ国産車って最高ですね。