2010年カンヌグランプリ作品『神々と男たち』を観てきましたヽ(*'0'*)自分の仕事を使命として感じ、それを揺るがず、自分の身よりも大切に感じれるか・・さすがグランプリ作品でした

2010年カンヌ映画祭グランプリ
『神々と男たち』
を観てきました。








小難しい作品かな～と思ったら・・

小難しい作品でした（笑）

しかし、グランプリを獲るだけあって・・・
かなり骨太です。

舞台は1990年代のアルジェリアです。
もともとアルジェリアはフランスの植民地時代からの遺産、1900年代のアルジェリアの内戦が土台にあります。
人里離れた小さな村にあるキリスト教の修道院が舞台です。
キリスト教の修道士でありながら、コーランも勉強しイスラム教の小さな村とよい関係で過ごしていました。
しかし、近年アルジェリア内で外国人の惨殺事件が多発する。アルジェリア軍はその功績から修道院を保護したいと申し出がある。
しかし、そんな中修道長のフランス人クリスチャンはそれを断る。修道院の中でも現在の情勢の中ここにとどまるべきか、保護を受けるべきか、今まで通り活動を続けるか意見が分かれる。
あるクリスマスの日、イスラム過激派が乗り込んでくる。
『ここは平和の家だ。話し合いなら外でする』
と修道院長が説得し、過激派は修道院を後にする。
その後過激派の兵士の傷の世話を村人同様に行い、アルジェリア軍から敵扱いを受けていく。そんな中小さな村は修道院に残ってほしいと嘆願する。
修道院の中では大きく悩む。
神に使わされたこの修道院で何をすべきか。
隣人であるイスラム教徒、さらに過激派を隣人として迎えるのが正しいのか。
彼らは、採決し、運命を受け入れる。

そんな映画です。

かなり重いです。
修道院の修道士は聖書に
『隣人を愛せよ』
とあることを、自分の身の周りの外国人を殺した人にあてはめることができるか。
自分の命よりも、その使命を全うできるか。

そこがこの映画のテーマです。

実際に起こった事件だそうです。
かなり、ハラに来ました。

カンヌ映画祭グランプリを獲るだけのことはあるかと思います。

★★★★★です。







以下ネタバレです。


彼らは、クリスマスの日に過激派が返ったことを自分たちがアルジェリアに残る自信として修道院に残ります。
そして、全員一致で残留を希望します。
イスラム原理主義も隣人であるとし。
その日ワインで祝います。

しかし、その晩過激派に誘拐され人質となり殺害されます。

この映画が言いたいことはよくわかりませんが、
コレは実際の事件を基なので・・・人によって理解は違うと思います。

それよりもこの修道士たちの自分の仕事に対する使命感を強く感じました。
なんか、思いっきり考えさせられた１作です。