『バードマン　あるいは　無知がもたらす予期せぬ奇跡』見てきました。イニャリトゥ監督好きなんですが・・物語としては普通ですよね？？映像としてはすさまじいですが・・・・

『バードマン　
あるいは　
無知がもたらす予期せぬ奇跡』

見てきました。

今年度
アカデミー作品賞
です。

世間では評価が２分されてますが・・・・

見た感想は

撮影の仕方・編集の仕方が半端ない！！
長まわしの映像が半端なく、切れ目を探してつづけました。

自虐的・内輪なネタが多い（笑）
バートマン＝バットマンに置き換えると
マイケル・キートンが初代バットマン。
彼のバットマンは２作まででしたが・・・
監督はティム・バートンでした。
それに被せたんでしょうね

一番の大笑いは
ロバート・ダウニーJr.のTVが出てきて
才能もないのにブリキのヒーローで金儲けしている奴がいる・・

メグ・ライアンの整形外科医とか・・・

そんな映画ゴシップを知ってる人が

クスッって笑えるようなそんなネタが多い気がしました。


本編は
過去の栄光
→バードマンで映画スター
と
忘れ去られそうな現実
→かつてバードマンだった俳優

の間でもう１人の自分（バードマン）との葛藤の中生活をしていきます。

この筋だけ語ってしまうと・・
なにもかも普通のよくある映画の話です。

映画を映画でなく
本と同じく、
映像の作品
として考えるとこのことが大きく生きてきます。
おそらく、この映画が称賛された理由はそこなんでしょうね。

バードマンという、過去の作品はちっとも映画中に出てこず
ただ、ポスターと自分の分身として出てくるだけ・・・

そんな作り方も映像作品なんでしょうね。

よい脚本があります。
これを映画化しましょう！！

ではなく、あくまでも映像として作品にしたときに完成する作品なんだと思います。

マイケル・キートン、アカデミー主演男優賞にノミネートで受賞してほしかったですね。
めっちゃ、キレキレでした。

監督は
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督。

好きな監督の１人です。

始めてみた映画は、
アモーレス・ペロス。



勢いあめちゃすごかったのを覚えてます。
ラップの予告で、メキシコでの真似映画かな？？って思いきや
凄かったです。

そんで
21gに。
かなり深かったです。



アモーレス・ペロスがのように激しいんだけど、静けさがよけいに人の行き場のない想いを交錯させる深い映画でした。



バベルは、メジャー公開されてしまったのでそこまででしたが・・・



21gのようにつながっているものがあるんですが、メジャー映画制作会社なのか
ちょっとゴージャスな仕上げがそこまで好きになれませんでした。


その次の
BIUTIFUL ビューティフル
はめちゃ好きです。



この切ないけど、力強い映画。
汚いんだけど、愛するものにはきれいな世界で生きてほしいと願う想いが世界観がグロイ中で輝いてました。


同じような作品がないので
今回もまた新しい挑戦なんでしょう。




リーガン・トムソンは、今ブロードウェイの劇場の楽屋にいる。
彼は離婚した妻との間に娘サムが付き人となり、楽屋へ届ける花の算段をしている。
薬物依存施設から出た直後のサムは電話口の向こうで不平を罵りながら電話を切る。

リーガン・トムソンは1992年にバードマンの映画で脚光を浴び、映画スターの地位を上り詰める。
しかし、続編のバードンマン４を断って以来ヒット作に恵まれず、かつてバードマンであった人という存在になっていた。

そんなリーガンはレイモンド・カーヴァーの小説
「愛について語るときに我々の語ること」
を舞台化しようとしていた。
そのプレビュー公演も迫っているころであった。

親友で製作の弁護士ジェイクとともに起死回生をかけていた。
リハーサル時に主要俳優の１人がけがで降板となる。

追い込まれた時、ある声がする・・・

「こんな、くそ芝居やめろ！」
「おまえはバードマンだろ！！」
っと。

そこに有名舞台俳優マイクが起用される。


来る早々、リーガンに脚本を書き換えさせる。
今の自分い自信がないリーガンはその勢いに飲み込まれる。
しかし・・・
才能はすごいが、それ以外では最悪のマイク。

俳優陣の中が無茶苦茶になるところでサムはマリファナを吸い、そこに注意を入れようとするとサムからきつい一言が帰ってくる。

今の社会はSNSで自分の居場所を求めている。
パパはそれをせず、非難はするけど、同じことを求めてるのよ！

そんな最悪の状況で追い打ちがかけられる。
新聞紙タイムズ紙にマイクの取材が一面に取り上げられていた。
しかも、自分の想いをマイクの言葉として・・・
批評家には、あなたは俳優ではない！ただの有名人なの！！
っと罵られる。

追い込まれた時、バードマンがつぶやく。

映画スターであることを忘れたか？？

リーガンはこのときあることを決意する。



久しぶりのエドワード・ノートン。
やりましたね！！キレキレの役。
まさか、舞台の上でどうなるとは（笑）
ノーパンだしw


映画を見に行こうと思うと失敗する気がします。
映像作品としてみるとすごいんだと思います。

なわけで、評価も２分ですね。




映像の長まわしばかりに気が行ってしまい映画の筋としては普通に感じてしまいました。
予告ではもっと、無茶苦茶なのかな？？
って感じてましたが、意外に普通な作品でした。

サブタイトルは
結構ベタにわかります。
『無知がもたらす予期せぬ奇跡』

★★★☆☆
です。


あの終わり方もそうでしょうね。
サムが見上げてほほ笑む・・・
これはどうなんでしょうね。