オルタネーター交換!!(196545km)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
通勤の帰り、走行してたら突然ブツッ!!って音が響き、オーディオディスプレイはブラックアウトし、メーターもチカチカっとしたと思ったらエンジン、バッテリー、DSC、ABS、パワステ、ブレーキ警告灯点灯…。
オルタ逝ったか?!と身構えましたがとりあえずすぐ止まる様子はないものの信号待ちの間はエンジンとバッテリー以外の警告灯は消灯。アクセルを踏むと他の警告灯も点灯。アイドリング中の電圧が16.1〜16.6V、2000rpmを超えると車内に謎の悲鳴のようなンギギギギィィ〜〜〜ッッ!!と言う悲鳴のような謎の音も出るというほぼ怪奇現象に近い現象でした😇😇😇
(リンクのYoutube参照)
2
特に失速する様子もなく無事家に着き、OBD診断機で確認すると、U0155はECUとメーターパネルの通信エラー、P2504はオルタネーターかバッテリーの異常コードと言うことは分かりました。
症状とエラーコードからオルタネーターのレギュレーターが死亡して適正電圧を維持できなくなり、過電圧になって各種センサーが反応してる…のかな?
と言った感じでした。
3
翌朝、バッテリーの様子を見ようとキーのアンロックボタンを押すもうんともすんとも反応せず。
バッテリーも死んだ…?と物理キーで開けてボンネットオープンし、確認してみると…3.45V?!ほぼミニ四駆走らせる電圧やん。車内からのトランクオープナーも開きません。
…え?一晩でこんなに下がる…?どういう状態…?オルタネーターはバッテリーと常時接続されているのでそっちに電池食われちゃってるって事…?むしろバッテリーが悪い可能性もある…?
どちらにせよこれで完全に不動車になりました😇会社に無理言って休ませてもらいました。ありがたい…。
4
たまたま我が家にRX-8用のオルタネーターの予備が転がっていたのでそれを付けてみることにしました。
オルタはバッテリーに直結されてるらしいので何はなくともまずはバッテリーのマイナス端子を外します。
5
①まずはウォーターポンププーリーのネジを緩めておきます。最初に緩めるのはベルトのテンションがかかったままのほうがプーリーのボルトを緩めやすいからです。
ただ、まだベルトにテンションがかかっているので完全にボルトを外してしまうと最後の1本になった時にベルトのテンションが集中して折れてしまったりネジ山を潰す恐れがある為、まずは焦らず3本ともスプリングワッシャーの圧を抜く程度に緩めておきます。
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ベルトのテンション調整ネジの位置で覚えておいても良いのですが、念の為現状のベルトの張りも指で触って確認しておきます。調整ネジの位置とベルトテンションのダブルチェック体制です。
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最初からやってある人は良いですが、ボルト・ナットを固定していた位置をタッチペンで残しておくと戻す時に楽です。
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次に②のボルトを「緩めます」。外すわけではありません。ここがかなり硬いので私はディープソケット+ロングスピンナハンドル+鉄パイプで緩めました。ちなみにトルクが高いからかこの②のボルトだけ14mmです。
スピンナハンドルだけではキツくスッポ抜けた時に怪我しそうだったので鉄パイプ使用して難なく緩みました。
やはり一家に一本鉄パイプですねぇ。
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②が緩んだ状態で②を軸にベルトのテンションを緩めていきます。
③のナットを緩め、④のボルトを外す方に回していけばオルタネーターは②を軸に回転してベルトが赤矢印の方にどんどん緩んでいきます。
③ボルトは緩む際のオルタネーターのガイドの役割も果たしているのでナットは緩んだ後に取りました。12mmのナットがたくさんありますし、マーキングしているボルトは同じ位置に戻したいので④のぼると外した時に抜けるボルトと③のナットをセットにしてトレイなどに載せておくと付け間違いも減りますね☺️
ベルトが緩んだらウォーターポンププーリーが外せるのでこのタイミングで外します。先に外さないと⑤のナットにアプローチできません。
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③④のボルト・ナットを外したら⑤のナットを3つ外せばオルタネーターのガイドプレートが外せます。⑤のナットはトレイにいれるかエンジン側のボルトに付けておいても良いですが、落とさないように注意してください!!私は一つ落として起死回生ツールで拾い上げましたw
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あとは②のロングボルトを抜くだけなのでその前にハーネスと端子を外しておきます。樹脂がエンジンの熱でパリパリになっている方も多いようですが、何故か20万キロ近く走っている上にサーキットも走ってるうちの8はそんなにパリパリにはなっていませんでした。外気温や湿度などの兼ね合いもあるのかな…?
端子側のカバーは私がオーナーになった時には既に脱着仕様になっていたので私の中で「割れた」と言う認識はありませんw
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あとは②のボルトを回して抜けばオルタネーターが外せます。
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はい、無事摘出完了😁
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左が家にたまたま転がってたのでRX-8用のオルタネーター、右が今摘出したオルタネーターです。
純正品番はN3H1 A A3TG1291A。
交換する方は何故かプーリーが黒い。ほう、良いじゃないか。中のコイルやプレート、外観の帯も黒い。黒くなったのか黒くしたのかは分からないけど…。黒と青は大歓迎さ♪
素性は良くわかりませんがリビルトなのかな?純正品番は書いておらずローマ字で「◯ネ」と書いてありますね!リビルト品?なのに縁起悪い!(違う)
リビルトなのかリビルトの中古なのかもわかりませんが、少なくとも壊れているものよりはマシそう。
※「shine オルタネーター」で調べたら信越電装さんというリビルト屋さんのオルタネーターでした。◯ネ!では当然なく、でもシャインでも無く、信越のシンエの部分でした😳
セルモーターのリビルドなんかで有名みたい。お世話になっている人も多いかもしれませんね☺️
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では外した手順と逆に戻していきます。意外とこの最初の②のボルトを通す、がスッとできませんwww
ドライバーなどである程度穴のガイドをしつつおおよその位置を決めたら後はボルトをグイグイ押し込んでいきますがこの時ネジ山を使って時計回しに押し込んでいくと入りやすいです。
これからオルタネーターを回転させないといけないのでこの段階ではまだ軽く締め付けておく位です。(テンションが掛かった時にボルトの掛かりが浅いと折れる可能性があるからしっかりネジ山にかけて後少しで本締り!手前で止めておくと安心かな、と思います。
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続いて⑤のナットでプレートをつけます。先にこのプレートを増し締めまでしっかりしておきましょう。
この後にウォーターポンププーリーを付けてしまうともう増し締めはできませんのでご注意ください!
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次にプーリーを仮付しておきます。ヘキサレンチで締め込むとプーリーも一緒に回ってしまうので手でプーリーをしっかり持って締められる所まで締めておきます。最初の1本を入れるのが少し難しいのでボルトやワッシャーを落とさないように注意しながらまずは1本軽く締めます。
中央の座面がプーリーの穴との位置決めになっているので残りの2本は自動的にネジ穴が合うようになっています。
※この後テンションを掛けていくのでゆるゆるではなくある程度しっかり締めておいた方が良いと思います。
この段階でベルトもちゃんとプーリーの山にかけました。
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ベルトのテンション調整ボルトをマーキングした位置まで戻したら③のナットをマーキングした所までしっかり本締めします。
これでオルタネーターの位置は決まりました。
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最後に②のボルトとプーリーの3つのボルトを本締めし、カプラーを付けたらバッテリー端子を戻してオルタネーターの交換は完了です。(赤丸部)
※緑の丸は赤丸プーリーを付ける前に本締め完了させて下さい。
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この状態で電圧を測ってみました。まだ電圧は低いですが3.45Vと言うミニ四駆並の電圧からは抜け出せたのでやはりオルタネーターが要因の一つだったのは間違いなさそうです。
キーレスのロック、アンロックやトランクオープナーは開くようになりましたが、まだセルが回るほどの電圧はないようです。
引き続きバッテリーの対策に移行していきますが、オルタネーターの交換作業としてはここまでとします。
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今回のオルタネーター交換に使ったツールです。
左から…
落としたナットを拾った起死回生ツール
14mmのナットを緩めるのに使った鉄パイプ
⑤の上のナット脱着に使ったエクステンション
外したナットを入れるトレイ
カプラー外し
プーリー緩めるのに使ったヘキサレンチ
バッテリー端子緩めるメガネラチェット
緩める回す締めるで大活躍のロングスピンナハンドル
ひたすら回せ!スイベルラチェット
②脱着以外に使う12mmディープソケット
②のみに使う14mmディープソケット
そして元気なオルタネーター
※写真は死んだオルタネーターです😅
…以上です。
オルタネーターの交換は初めてで外す順番は少し頭使いましたがオルタネーターの取り付け構造見ながら一つ一つ外して行けばそんなに難しいものではありませんでした。それにしても久しぶりのちゃんとしたDIY修理だったなぁ。
写真撮ったりしながら脱着してちょうど1時間くらいでした。
これでもうオルタネーター交換やウォーターポンププーリー交換はできるようになったぞ〜♪また少し経験を積めました♪
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