クラッチ ディスク点検
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
クラッチが滑る為,クラッチ ディスクの残量を点検。
ついでに,オイル漏れ箇所の点検。
今回はクラッチとトランス ミッションの点検のみの為,トランス ミッションを降ろし,又取り付けました。
まず,トランス ミッション コントロール レバーAss'yを外します。
各ネジを取ると上に抜けるようになっています。
トランス ミッション コントロール レバーAss'y取り付けボルトには,接着剤が塗布されているので,取り付ける際にはこの接着剤を取り除く為,ねじ山はタップ(M8 1.25)を使用し,エアを吹きつけ清掃します。
ボルト部はワイヤ ブラシ等で接着剤を取り除きます。
組み付け時には指定接着剤「スリーボンド1303又は相当品」を塗布してからトランス ミッション コントロール レバーAss'yを取り付けます。
2
まず,トランス ミッションのオイルを抜き取っておきます。
(トランスファーはプロペラ シャフトを抜かない為,オイルは抜かなくても大丈夫です。)
トランス ミッションを降ろすには,フロントに馬をかけリヤは接着させておきます。
トランス ミッションの右上部にあるコネクタを抜いておきます。
(車体側に付いています。)
センタ プロペラ シャフトを外す時点ではリヤデフを上げ,パーキング ブレーキを解除し,プロペラ シャフトを回しボルト ナットを外します。
(ボルト ナットを緩める場合,毎度パーキング ブレーキを引いておくと楽です。)
フロント プロペラ シャフトを外す時点では,4WDモードにしておき上記手順で外すと,パーキング ブレーキを利用してボルト ナットを緩める事ができます。
(フロント プロペラ シャフトは抜き取らなくてもトランス ミッションは降ります。 邪魔にならないよう,右側に縛っておくと便利です。)
クラッチ ケーブルの結合を外します。
トランス ミッション マウント クロス メンバAss'yを外し,トランス ミッション取り付けボルトを4本外します。
この時,スタータ モータの取り付けボルトも2本外します。
(計6本のM10ボルトを外します。)
同時にトランス ミッション下部の板金製カバーをミッション側で外します。
(M6 1本・M8 1本 計2本外します。)
3
トランス ミッションをエンジンから取り外します。
U41Tのミニキャブトラックのトランス ミッションと同じ位の重さだと思っていたのですが,想像以上に重かったです。
車体から降ろす際には落下の可能性があるので注意します。
今回は手で支えながら,トランス ミッション後部を寝板に着地させながら降ろしました。
降ろす時点で,寝板にトランス ミッションの半分程が乗るようにすると,降ろした後に車体下から抜き取りやすくなります。
4
クラッチ ディスクとクラッチ カバーAss'yを外しました。
サイズ比較の為,3G83(U41T)のクラッチ ディスクとクラッチ カバーAss'yを並べてみました。
画像左がH56Aのターボ車純正クラッチ ディスクとクラッチ カバーAss'yで,右側が3G83(U41T)純正クラッチ ディスクとクラッチ カバーAss'yです。
5
クラッチ ディスクのサイズ比較。
上部が3G83で,下部が4A30のクラッチ ディスクです。
肝心のクラッチ ディスクの残量ですが,半分~1/3減った程度でした。
6
オイル漏れの原因は,ミッションからでした。
ミッションからのオイル漏れの為,クラッチ ディスクにミッション オイルが付着していました。
これではクラッチ ディスクの再使用は不可ですが,交換は部品注文後とします。
画像はパーツクリーナで清掃後のものです。
7
トランスミッション ミッションを降ろす際に,トランス ミッション コントロール レバーAss'yを外すのですが,なぜかなかなか抜けてきませんでした。
抜けなかった原因は,コントロール レバー ブッシュの周りが錆ていた為のようです。
又,トランス ミッション コントロール レバーAss'yの中に有ったはずのゴムのような物が,劣化により粉々になっていました。
このトランス ミッションは,オイル管理が非常に悪かったようです。
8
トランス ミッションを取り外す際に,スタータ モータのねじ山が潰れかかっている事は分かっていましたが,取り付け時にアルミ粉が詰まった感じがしたのでスタータ モータを取り外しねじ山を清掃。
ボルトはダイスでアルミの焼き付きを取り除きました。
スタータ モータのねじ山を確認すると,ねじ山の入り口部が潰れていたので,以前の作業者がエンジンを降ろし取り付けた時点で取り付けをミスしたのでしょう。
この為,2度トランス ミッションを脱着しました。
スタータ モータを取り外すには,トランス ミッションを外さなければなりません。
クラッチ ディスクのセンタ出しは目視で行いましたが,無事にトランス ミッションを取り付ける事ができました。
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