MICUユニットの取り外し＆故障部位の確認

昨年、3列目のルームランプをカーゴ連動にした際に、うっかり配線をショートさせてしまい、ルームランプが常時点灯しっぱなしになるという不具合が発生しました。故障先を調査するとMICUでした。このMICUというものは…

【MICU】
マルチプレックス・インテグレーテッド・コントロール・ユニット。日本語で言うと、多機能集積制御装置（？）

【役割】
B-CAN、F-CAN上ではフレーム化されたデータを複数のユニットが発信し、これらを同時に他の複数のユニットが受信することが行われている。B-CAN上のユニットは主に、コンビネーションメータ、MICU（マルチプレックスインテグレーテッドコントロールシステム）、リレーモジュール、ドアMPCSコントロールユニット、オートA/Cコントロールユニットなど比較的通信速度の遅いもの、一方F-CAN上にはPGM-FI ECU、ナビゲーション、VSAなどリアルタイム性の通信速度を必要とする機能が集中し高速通信している。B-CAN、F-CAN両ネットワークが相互に情報を交換し共有できるようにコンビネーションメータがF-CANからB-CAN、B-CANからF-CANへのデータを送るゲートウェイの役目をはたしている。また、インテリアライティングの制御も行っている。
（B-CAN：ボディ・コントローラ・エリアネットワーク）
（F-CAN：ファースト・コントローラ・エリアネットワーク）

足元のカバーを取るとヒューズボックスが見えます。
ホンダのクルマの場合、MICUはヒューズボックスと一体型になっています。表にはヒューズやリレーがズラリと並んでるようにしか見えませんが、裏手には制御のためのコンピュータが詰まっています。

取り外すために、ヒューズボックスに繋がっているすべてのカプラをはずします。これがこれまでの作業で一番つらく、きつく、つらいものでした。まず、裏面のカプラは手が届かない上、無理な体勢を長時間強いることになります。1週間体がおかしくなりました。。。ヒューズボックスを取り外すような作業はしないほうが良いです。

はずしたヒューズボックスです。くっ付いているヒューズとリレーを全部取り去ります。

裏面のカバーを開けると、なんとコンピュータがいるのです。これがMICUです。

これすごくないですか？ヒューズボックスとMICU間は空中配線ですよ！！

実はヒューズボックスは、写真のような網の目のような配線の層が幾重にも積層されて作られています。膨大な量の配線をコンパクトに収めているのです。ちょっと感動しました。

はて、やっちまったとこはドコかね？中央に写っているトランジスタが焼け焦げていました。。。意外と弱いのね。大電流が流れるとトランジスタ以前にプリント配線が焼ききれる場合もあります。その場合の方が修理し易いと思います。

ということで、代えのトランジスタは持ち合わせて無かったので、ヤフオクでRB1ヒューズボックスを1000円で落札して交換しました。