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イイね!
2013年03月16日

こえのおしごと

なんかそんなタイトルの作品があったような気がしますが、気にしないでください(笑)

さてと、気がつけば今週も終わりますな…。
今週といえば、声優業界では何かと話題があった一週間だったような気がします。
その辺の感想を含めて、ちょっと書いてみようかと。

一番大きな出来事は、納谷悟朗さんの訃報ですな…。
俳優はともかくとして、「声のお仕事」でも活躍された「超ベテラン」と言う言葉では言い表せない程の大御所でしたので、一度は聞いたことがあると思います。

その「納谷悟朗ボイス・ワークス」の一例を挙げてみますと…。




納谷さんのニュースが流れたときにネットを徘徊してみたら、「金鳥」のCMの決めぜりふがそうであったことを初めて知りました。

アニメでも「宇宙戦艦ヤマト」の沖田艦長などを担当されましたが、私の世代だと、やはり「ルパン三世」の銭形警部役が印象的ですね。
ちなみに、納谷さんの訃報が流れた翌朝のNHKニュースでこの場面が使われたらしいですよ。



主役のルパン役を務められた山田康雄さんが18年前に亡くなったときも驚きましたが、まさか銭形のとっつぁんが三途の川の先までルパンを追いかけることになろうとは…。
改めて、ご冥福をお祈りする次第です。

ところで、その昔、声優やナレーション仕事は「俳優さんの片手間仕事」という位置づけと考えられていたようで、、今でも「裏方仕事に徹するべき」という考え方をお持ちの方がいると聞きます。
また、納谷さんも生前「声優ではなく俳優として扱ってくれ」と仰っていたそうです。
 
しかし、一応、専門職といわれる職種を生業としていた身からすると、動画もさることながら、キャラクタに命を吹き込む役目を担う声優という仕事って、「専門職」としては究極の部類であり、決して俳優業と違いは無いと思うのです。

ここで、ちょっとしたデータをお目に掛けましょうか。

・加藤みどり(フグ田サザエ)・・・72歳

・増岡弘(フグ田マスオ)・・・76歳

・冨永みーな(磯野カツオ)・・・46歳

・津村まこと(磯野ワカメ)・・・47歳

・貴家堂子(フグ田タラオ)・・・71歳

・永井一郎(磯野波平)・・・81歳

・麻生美代子(磯野フネ)・・・86歳

・松本保典(波野ノリスケ)・・・52歳

・塚田恵美子(波野タイ子)・・・63歳

・桂玲子(波野イクラ)・・・72歳

あの日曜夕方の国民的アニメ「サザエさん」のキャスト陣の年齢一覧です。

「パトレイバーの泉野明の中の人の年齢で、若手の部類…だと…」

という事もさることながら(笑)、私の両親より年上の方がイクラちゃんの中の人とは…。
実写や舞台のように「見た目で補完できる」俳優と違って、老若男女、性格や感情を問わず様々なキャラクターを声だけで表現する。
しかも、演じる側自身の年齢やそれに伴う変化を問わず、常に同じクォリティを要求されそれに応えていくのは、こうして文字にするだけでも過酷だと思いますが、それを難なくこなしてしまう事に「プロの仕事」という事ををいやがおうにも感じます。
尤も、専門職に身を置くものにとっては、その職種を問わず常に問われる事でもありますが…。
それに、所謂「当たり役」が一つでも付けば、それだけで世の中のイメージは定着します。
私の場合、小山力也さんの声を聞くと、拳銃片手に鬼の形相ですっ飛んでくるキーファー・サザーランドの顔が、どうしても脳裏に浮かびますもの(^^

ぶっちゃけた話をしますと、我らが奈々様も普段はこういう話し方なのに、

 

普段の様子からは全く想像の出来ない役柄を担当されています。
その好例なのが「みなみけ」シリーズの南トウマ役。



まぁ、その、この子なんですが(^^ゞ
脇役なので登場する機会が少なめですが、見た目は男の子っぽくて少々やんちゃなところがある、れっきとした女の子です(^^;



どうです?同一人物が演じてるとはとても思えないと思いますが、紛れもなく水樹奈々演じるキャラクターの一人なのですよ。

もう一人の好例をご紹介しましょう。こちらも人気声優の一人である茅原実里さん。
群雄割拠の声優界の中でもトップクラスの美貌の持ち主でもあり、ご本人のキャラも朗らかという「天が二物を与えちゃった」お方。
歌手活動もされているんで是非そちらも聴いていただきたいのですが、本業の声優業もなかなかの実力をお持ちです。
では、こちらも「みなみけ」シリーズから南チアキ役の一コマを、ご本人の「地」の部分とのギャップと共にお楽しみください(30秒から1分40秒ぐらいまでが役の声です)



それとこちらも代表的な役の一つである「涼宮ハルヒの憂鬱」のキャラクター、長門有希。



見た目の通り無口でクールな役どころですが、先ほどの南チアキ役とはまた違った印象を受けると思いますよ。
では、少々短いので、よく注意してお聞きください。



くどいようですが、これすべて同一人物が演じてる役なのですよ?

こうして、得意な仕事が身につけばそれが自分の武器となり、さらに新しいことに貪欲に挑み、そこから自分なりの方法を探し実践することで「出来ることの引き出し」が無限に広がっていく。
そしていつしか、誰もまねの出来ない、そして代わるものがいないという「オンリーワンの技」へと昇華する。
職種に限らず、専門職の醍醐味ってここにあるのでは無いでしょうか。

そして、それを具現化したと思うのが釘宮理恵さん。
一時期、演じる役柄の性格付けが似たようなものばかりだった時期があって、「希代のツンデレ声優」と呼ばれた時期もありますが、その演技の幅広さは目を見張るものがあります。
まずは、以前NHK-BSで放送されたある番組内における「疑似アフレコ」の一コマを。



これだけでもこの人の魅力を垣間見ることが出来るんですが、なんと言っても圧巻なのはこれ!



このCMが流れ始めたころは、恐らく誰もが「この声誰?」と思ったことでしょう。
それが、後に「えっ?あの釘宮理恵だと?!と知ったときの驚きほどインパクトの強いものはありませんでしたし、まさに「これぞ声優の仕事」というものを見せつけられた気がしました。

「最近では一つの仕事だけでは無くマネジメントも出来る「ジェネラリスト」が望まれる傾向にあり、特に30代後半以上の年代においては最も重視される」

私も、就職活動で事ある毎に聞かされて少々うんざりしていますし、確かにそうなのかも知れませんが、その道を究めた一点集中型の「スペシャリスト」の仕事ぶりにはどうしても注目してしまいますし、見習うべき点も多く存在するのも、やはりそういった人たちだったりもします。
勿論、それが認められるだけの度量と知識が必要になるだけで無く、自らのオリジナリティを編み出しながら自分のものにする事を繰り返してきた結果とも言えます。

確かに、俳優にしろ声優にしろ、「専門職」という部分では共通する部分が多いと言えるでしょう。
だからといって、その時人気になっているタレントの類いを使って声を当ててみたら、本職の声優より劣った演技になってしまって不評だった例は、これまでにいくつもあります。

…いや、別にジ○リとかジブ○とか宮○親子作品とは言いませんけど(笑)

あまつさえ、アキバとか名古屋の栄とか、大阪難波とか福岡博多辺りのB級タレントばかりが集まった「学芸会集団」にいた経験がありますかと、現メンバーだからといって、いきなり主役級や主要な役どころをやらせて貰えるとは限らないというのがこの世界、と言うより、「飯を食うプロの世界」であります。

整備士の世界でも、入社したてでいきなり客の車を触らせてくれることはほとんど無く、まずは洗車とか先輩・上司の使いっ走りから始め、しばらく経ってから「じゃあ、これやってみ?」と簡単なところから仕事を任されるようになるのです。
それに、そんな世界じゃ「○級整備士持ってます!」と胸を張っても「だから何?」と言われるのがオチ。

つまり、その人間がそれまでどういう経歴をたどったかなんて事は関係が無く、むしろ今できることは何なのかや、そこからどうしたいのかを問われるのは、恐らく声優の世界でもさして変わらないのではと考えます。

昨今、声優さんが本業以外の分野に進出するのが珍しく無くなり、それを快く思っていない一部のファンが居ますが、抑も声優一本で生活できる程の実力を持つ人なんて一握りですし、歌手活動などで自分を知って貰い、そこをきっかけに出演作を見て貰うなどで物販等のシナジー効果が得られ、それが活動の糧となるのであれば、それは大いに結構なことだと思います。

今回、栄の秋元康一派で、声優を目指してグループを脱退するというメンバーに対し、あの千葉繁御大がエールのつもりでツイートしたのが、図らずもその本心もよく考えずに噛みついた馬鹿によって大騒ぎに発展してしまったという事件が起こりました。

まぁ、正直言ってネームバリューから考えれば、秋元康一派の方が上でしょう。
だけど、たとえそれが「仕組まれたもの」であっても、放っといてもちやほやされる世界から飛び出して、あえて茨の道を歩もうとする者に対し、

考えている程この世界は甘くないぞ?
それでも良ければ来い!

と、まだスタートラインにも立った訳でもない者に対して直々にエールを送るなんて事は、異例中の異例ですよ?
そこには、間違いなく「酸いも甘いもかみ分けきたたから」こそ見え、感じてきたことが醸し出す言葉の重みがあると考えますし、今回噛みついた人間の行動は軽率であったと言わざるを得ません。

だいぶ熱く語ってしまいましたが、昨今の効率重視の世の中にあって、声優に限らず、こうした「スペシャリスト」達が疎まれる世の中になってしまったというのは、ただ単に「余裕の無い世の中になった」と言うだけでは説明しきれない部分があるように思いますね。
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Posted at 2013/03/16 18:49:55

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この記事へのコメント

2013年3月18日 20:26
サザエさんのキャストの年齢ですが一時期のドラえもんのように一斉にキャスト変更ってのも将来的に考えられるかもしれませんね?サザエさんの声優の加藤みどりさんも昔は役者の仕事をやってたところでサザエさんのオファーが来たと聴いたことがあります。アニメのイメージに関わる事なんでキャストが変わるってのは難しい話ですね。
コメントへの返答
2013年3月18日 21:18
こんばんは。毎度です!

それまでの伝統を覆すってのは、それはそれで大変なことですからね~。
尤も、長年の積み重ねが醸し出す「老舗の味」というのも捨てがたいモノがありますが…。

ドラえもんの全キャスト変更から数年が経ったわけですが、最初のウチは賛否両論があったものの、今では概ね受け入れられてるように思いますが、これがサザエさんクラスになると、どうなるんでしょ(^^

本文中でも触れましたが、その昔は俳優さんがバイト感覚で声優仕事をやっていたそうで、加藤みどりさんの場合も恐らくそのパターンだったはず。
しかし、これまで数回「声優ブーム」が来てるわけですが、その頃には「声優専門」の方がメインで、逆に芸の幅を拡げるために俳優業を行うという逆現象が起きています。
そして現在では、声優を養成する専門学校まで全国に点在するという状態になってることを考えれば、以前よりは目指しやすくなったとも言えるでしょう。

でも、ほぼシリーズ毎に主要キャストが代わってる「水戸黄門」とかの時代劇なんか見てると、案外違和感を覚えなかったりしますんで、「慣れ」の問題なのかも(^^ゞ

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