
昨日の記事で書くつもりだったのですが、余りにも長くまとまりがない文章になりそうだったので、あえて割愛した話を書いてみようかと思います。
…「余りにも長くまとまりのない文章」自体は毎度のことですが(笑)
今から十数年前、世に
「シベリアンハスキーブーム」を巻き起こすきっかけとなった、
「動物のお医者さん」と言う作品をご存じでしょうか?
作者は
北海道出身の佐々木倫子氏で、北海道内にある(とされる)「H大学獣医学部」に通う主人公と仲間達、そして飼い犬の「チョビ」(シベリアンハスキーの女の子)を中心とした動物たちが織りなす、コメディータッチの作品です。
実は、
私が初めて買った「少女漫画」でもありまして、弟が友人から借りてきた原作本を読む内に気に入ってしまい、
一時期全巻を揃えてました。
あれは確か、自動車短大の卒業を間近に控えた真冬のこと。
同じゼミにいた友人から
「MR2(AW11)買わないか?」って話が舞い込んで、当時彼が住んでいた岩見沢まで下見と試乗に行き、帰りに岩見沢駅構内のキオスクにたまたま並んでたので購入したのが始まりです。
あの時レジにいた、メガネっ娘店員の凍り付いた表情は未だに忘れられません(笑)
当のAW11も、
そんな2人しか乗れん、訳のわからない車に乗ることは許さん!(原文ママ)
と、親父殿から
ほぼ言いがかりに近い「物言い」がつき、購入話は見事に流れ、結局マツダディーラーで見つけた中古のAT150カリーナが初の愛車になるという流れに…。
程度まずまずの前期Gリミで、黒/ガンメタツートンでしたわ。
…それ以降、SW20も含めMR2は
「他人の持ち物」しか運転したことがありません(;。;)
「ハガレン」こと
「鋼の錬金術師」の原作者で有り、これまた
道内出身の荒川弘氏が描いていて、
来月「ノイタミナ」枠でのアニメ化が決まったらしい
「銀の匙」という作品がきっかけで、昨今
「農業系科目」がある学校に注目が集まっているようですが、「動物のお医者さん」がヒットしたころも同様に
「獣医学部」の受験希望者が増えたという話があるようですし、この作品のヒットがなければ「銀の匙」も受け入れられることはなかったのかもしれません。
そういった意味では、
「農業・酪農系漫画」のパイオニア的存在なのが「動物のお医者さん」であると言えるでしょう。
ところで、私が携わってきた「自動車整備士」という職業も、「カードクター」と言われるように
医者にたとえられることがしばしば有り、実際に実務に携わっていた身から見ても、
実に「言い得て妙」な例えだなと思っています。
一般的に「整備士」の仕事としてイメージされるであろう「メカニック」分野は、様々な要因が含まれるため
「総合診療科」という見方も出来ますが、主に
内科や外科的な分野に当たりますし、それこそ
「鈑金塗装」はまさしく整形外科であるといえます。
さらに、最近ではあらゆるところが電子制御化されているため、各種診断機などを駆使して点検・診断を行うことが必須になってきていますから、
「頭脳」を相手にするという側面から見れば
「脳外科」や「心療内科」の要件も含まれてきているとも言えると思います。
尤も、人間の医者と違って
「センセイ」とあがめ奉られる事は100%あり得ず、「
きつい・汚い・危険」の「3K職場」に加え、
「ワープア上等!」という賃金の低さ故、昔よく言われてた
「3高」(高身長・高収入・高地位)の一躍を担っている人間の医者には
遙か遠く及ばないという有様ですけどね(^^ゞ
それに、「医者」にたとえられる割にはガラが悪いのが多いし、業界そのものの喫煙率も胡散臭さも半端ないですが(笑)
そういえば、
「頭文字Dに感化されてAE86買ったのよ!」とか、
「オーバーレブ!読んでAW11買いました!」って話は割と聞くんですが、
「よろしくメカドックに憧れて整備し目指しました!」って話は、残念ながら
余り聞かないんですよねぇ。
尤も、整備業界自体が
題材に取り上げられることがほぼ皆無に等しいですから、無理もないんですが…。
そんな愚痴はともかく(笑)話を戻すと、まがりなりにも「医者」に例えられる職業に就いていた視点から見ると、最近の高度な医療技術とか設備関係には大いに興味があります。
今回、人間と動物の違いがあるとはいえ、ウチのひじきさんの一件で、ここのところ毎日獣医に通ってるんですが、
獣医師の世界でも例外ではないんだなと考えてる次第です。
人間と同様に、動物の世界でも年々寿命が延び、
「ペットの高齢化」や
「高齢ペットの介護」なんて話も耳にするようになりましたし、ペットフードを見ても、それぞれの年齢に合わせたものが豊富に販売されています。
そして、健康面での砦となる実際の診療現場でも、
人間用顔負けの設備の充実が図られているのです。
例えば、今通ってるペットクリニック。
昨日の記事でも書いたように、我が家で猫を飼っていた頃からお世話になっているところで、院長さんを始めスタッフさんも気さくで人当たりが良く、平日・週末を問わず待合室や駐車場にはひっきりなしに「患者」と家族がやってくるという病院で、この春にリニューアルオープンしたばかり。
一回り広くなり、1室増えた各診療室内にはなんと、
iMacの27インチモデルが!
まぁ、ホントに、ため息が出る程
きれいで高精細なディスプレイですわ(^^ゞ
…おのれジョブスめ(--#)
今日見てきたら有線LANがつながってたので、
恐らく院内の様々な医療機器とネットワークを組み、診療に必要なデータ類をその場で見られるようにしてあると推測できます。
実際に、ひじきさんのレントゲン画像を見せてもらうと…
おなか周りに白く映ってるのが腹膜炎で、ここの陰が胆石なんですよね~
ってな具合で説明がありました。
一般的なレントゲン写真と違って、画像の濃淡も手元で簡単に調整できますし、これでよりわかりやすい医療情報が提供されるて寸法なのですね。
加えて、腹部の状態を見るために使ったのが、産婦人科などで妊婦さんのおなかの中を診察する時に使う
「超音波検査機(エコー検査機)」。
あれで映し出された画像を今回初めてみたんですが、あそこまで
リアルに臓器が映し出されるとは…。
…そりゃあ、ある程度赤ちゃんが大きくなれば性別もわかるわけで(^^ゞ
おかげで、臓器の外壁の一部に、
今回の病状によると思われる凹凸があることがわかりました。
しかし、
これで驚くのはまだ早い!
「動物のお医者さん」の舞台のモデルになった「H大学獣医学部」こと
北大獣医学部(っていうか、頭文字がHで獣医学部がある大学って北大しかないんで、果たして名前を隠す必要性があったのかって話も(^^;)に併設された
動物病院(正確には
北大大学院の「獣医学研究科付属動物病院」と言うそうな)の
新しい動物医療センターが先月末に完成し稼働を開始したんですが、診療科目が細分化されてるだけでなく、設備面を見ても
CTスキャンやMRI、内視鏡に超音波検査機等々…。
同じ北大構内には、市内屈指の
「三次救命救急医療機関」でもある
「北海道大学病院」も有りますが、ひょっとすると
北大病院で何かあった場合は動物病院を代替施設として使えるのでは?っていうぐらいの充実ぶりだったりもします。
一般的に、医療系科目がある大学に併設された病院の場合、本来の機能に加え
「教育・実習機関」でもあるため、設備や科目面は
市中の病院より充実している事が多い訳ですが、人間の病院とほぼ同じ設備を完備するという事は、やはり先述の「高齢化」が背景にあるようです。
まぁ、確かに「糖尿病」って成人病やら生活習慣病と言われ、人間でも事ある度に話題になりますが、
元を正せば同じ「生き物」ですし、根本はまるっきり同じと言うことなのかもしれないですね。
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戯れ言問わず語り | ペット
Posted at
2013/06/07 23:31:07