革シートのお手入れ(13万1000km時)

革シートを美しく保つコツは、定期的にマメに汚れを落とすことと、保湿のためのトリートメントを欠かさないコトに尽きます。これによって汚ればかりかシワなどが軽減できるメリットもあります。

洗浄とトリートメントには、よくある自動車の革シート用メンテナンスキットは使っていません。鞄や靴などの皮革製品を洗浄する「M.モゥブレィ サドルソープ」と、保護・ツヤ出し材として「ラナパー レザートリートメント」を併用しています。

数々のメンテナンスキットを使ってきましたが、この組み合わせが一番よい結果だったので愛用しています。

それでは洗浄前後の比較からいきます。

これは洗浄前の運転席側シートの座面の右側、つまりは乗降でいちばん服が擦れるところです。ご覧のように擦れによってシワができ、さらにその奥に汚れが付着しているのがよく見えます。また、全体的に汚れてくすんでいるのが分かります。

これをM.モゥブレィ サドルソープを使って洗浄していきます。

ぬるま湯に浸した柔らかい布などで軽くシート全体を水拭きします。その後にサドルソープを塗布して洗浄していきます。洗浄後は新しいキレイな布で乾拭きし、乾かしたら完了です。

洗浄後はご覧のようにシワの奥の汚れがキレイに落ちており、なおかつ全体的に色のくすみがなくなり、発色がよくなっています。

コチラは洗浄後の背もたれのサポート部分。こちらも乗降が多いドア側のサポート部ですが、キレイに落ちて発色がよくなっているのが分かります。

コチラがサドルソープで洗った布をすすいだバケツ。目立って汚れていないように感じても、洗浄後はこれだけ水が黒ずんでいました。目で見て汚れっぷりが確認できる瞬間でもあります。

サドルソープで洗浄後は「ラナパー　レザートリートメント」を塗布します。添付のスポンジで均一に薄く塗り広げていき、その後新品のキレイな布で拭き上げます。

自動車用などのレザートリートメントは石油製品を使ったモノが多く、臭いがキツイものが大半を占めます。しかし、ラナパーは、みつばちの巣を使ったビーズワックス(蜜ロウ)と、サボテンオイル(ホホバ油)を主原料とした100％天然素材を使っているため、まったくの無臭というのもオススメできるポイントです。

塗布後はご覧のように、全体的に適度なツヤがあり、なおかつ革に保湿成分があるため、手触りが柔らかくなります。


海外製の革メンテナンスキットは高価な割に洗浄性能などがイマイチだったり、逆に安価だと石油系の臭いがキツイかったりするので、その辺りに不満がある場合はお試しください。