ロードスター限定車名鑑 ② NA8C Sr2+M2編
投稿日 : 2009年10月03日
1
■限定車名/VRリミテッド
コンビネーションA
■生産期間/1995年12月1日〜
1996年3月29日
■公称限定台数/700台
■実生産台数/700台
NA8Cシリーズ2となって最初の限定車。Sスペシャルをベースにした「VRリミテッド」は、テイストの異なる2種類を同時発売。このコンビネーションAは「アールヴァンレッド」のボディカラーに、ドアトリムやフロアカーペット、本革シートなどがトープ色としています。幌の色はVスペシャルのタンを採用。ホイールは15インチの5本スポークとしています。
※ここに掲載した実売台数等は独自の調査によるもので、無断転載は固く禁じます。ご了承ください。
2
■限定車名/VRリミテッド
コンビネーションB
■生産期間/1995年12月1日〜
1996年4月25日
■公称限定台数/800台
■実生産台数/800台
「コンビネーションB」も基本仕様はコンビネーションAと同じで、Sスペシャルがベースになります。ただコンビネーションAとは色調が異なり、ボディカラーが「エクセレントグリーンマイカ」となり、内装はブラックで統一。シートは黒の本革となっています。
3
■限定車名/R2リミテッド
■生産期間/1996年11月30日〜
1997年2月28日
■公称限定台数/500台
■実生産台数/329台
1.8シリーズ2のSスペシャルをベースに、ボディカラーは通常のカタログモデル「シャストホワイト」と同じですが、内装は特別仕様の赤としています。Sリミテッド、Rリミテッドに続いて3度目の赤い内装となりますが、まったく同じではなく、トリムの色配分やフロアカーペットの材質などが異なります。また、このモデルからエアバッグ内蔵タイプのナルディが標準装備となりました。ホイールはVRリミテッドと共通の5本スポークタイプの15インチです。
なお、画像の車両はヘッドライトのリトラカバー、ロールバーなどがノンオリジナル。
4
■限定車名/B2リミテッド
■生産期間/1996年11月30日〜
1997年2月28日
■公称限定台数/1000台
■実生産台数/666台
AT/174台 MT/492台
R2リミテッドど同時に発売されたのが「B2リミテッド」です。ボディカラーが「トワイライトブルーマイカ」の特別色となり、幌もGリミと共通のダークブルーを採用。その他ではクロームドアミラー、バフ仕様の14インチのホイールが特徴。ベース車がMパッケージとなるため、MTでもトルセンLSDが省かれるなど、お買い得モデルでした。
5
■限定車名/SRリミテッド
■生産期間/1996年11月30日〜
1997年2月28日
■公称限定台数/700台
■実生産台数/779台
AT/181台 MT/598台
スパークルグリーンメタリック 374台
シャストホワイト 405台
NAロードスターの最後を締めくくった限定車が「SRリミテッド」です。特別色の「スパークルグリーンメタリック」を採用していましたが、通常モデルにも採用され、同時に発売された「シャストホワイト」の方が販売台数が多く、ホワイト人気の根強さを物語っていました。外観では、クロームメッキドアミラーと、バフ仕上げの14インチアルミホイールが特徴。内装は部分本革+ヌバック調のシートとドアトリムです。
Mパッケージをベースとしており、トランスミッションはMT、ATの選択ができました。ただし、5MTにはトルセンLSDが特別装備されていました。
6
■限定車名/M2 1001
■生産年/1992年1月31日〜7月16日
■公称限定台数/300台
■実生産台数/305台(プロトタイプを除く)
第2のマツダを意味する「M2」が放ったメーカー公認チューニングカー第一弾として発売されたのが「1001」。車検証には「NA6CE 改」と表記された列記とした改造公認車。今となっては事実を知らない営業マンから車検を断られてしまう珍現象!? が起きているようです。
おもに立花啓毅さんがコダワリ抜いたパーツが奢られていました。エンジンはハイコンプ、ハイカム、タコ足、専用チューンECUなどが奢られています。足回りはローダウン化された専用サスが組み込まれ、ホイールはパナスポーツプロラリーの8本タイプ15インチを採用。LSDはビスカスから機械式2WAYへ変更。
外観での最大の特徴は補助ランプ内蔵フロントスポイラー、キー付きアルミフィラーキャップ、砲弾型ドアミラーなど。ボディ補強としてアルミ製4点式ロールバーを装着。ボディカラーは「ダークブルー」。これらを見ても分かるように、通常のロードスターとは一線を画したモデルでした。
発売当時、世田谷区 砧にあったM2ビル1F内にはハーツレンタカーが出店しており、ここでは1001のレンタカー2台を導入していました。ちなみに6時間2万1200円(ロードスターは1万3100円)で借り出すことが可能でした。
ただ1001は普通のロードスターと大きく異なり、カツカツの機械式LSDが入っていたこともあり、不慣れなドライバーによるクラッシュが絶えなかったとか。なかにはM2ビルの前を通る環8を曲がって、そのまま中央分離帯に突き刺さった利用者もいた…なんて逸話もあるくらいでした。
1001の生産台数は公称300台限定とされています。ただ、実際に確認されている車両が305台あり、これにはハーツレンタカー用車両の2台や、シリアルナンバー“000”などのディーラー用試乗車が含まれていると思われます。
また、この他にも量産がはじまるよりも大幅に前の時期に生産された車両=プロトタイプであろう車両が5台ほど存在しており(そのうち1台は現存確認済み)、おそらくこの中に広報車1台やナンバリングされず廃棄されてしまった車両1台である可能性があります。未確認ではありますが、プロトタイプを含めるとトータルでは307〜310台前後が生産された可能性があります。
7
■限定車名/M2 1002
■生産年/1993年2〜5月
■公称限定台数/100台(当初は300台)
■実生産台数/100台
M2作品の第二弾が「1002」。1001とは異なり「スポーツカーの美学」を追求したモデル。アイボリーの内装が最大の特徴。また、ウッドパーツはヤマハピアノと共同開発しているところもポイント。
ボディカラーは「1001」「1028」の「ダークブルー(HQ)」とは異なり、当時ユーノス500ほか、マツダ車に広く使われていた「ブレーブブルーマイカ(5N)」を使用。
エクステリアの特徴ではフロントバンパーはFRP製の1002オリジナルデザイン。幌は当時まだ北米輸出仕様のみに装着していた、ビニール製タン色を採用。ホイールは1001と同様に15インチのパナスポーツプロラリーを装着。
発売当初は300台の予定でしたが思ったほど受注が伸びず、途中で生産台数が下方修正され100台となりました。この変更により後に「東京リミテッド」が誕生しました。
8
■限定車名/M2 1028
■生産年/1994年3〜9月
■公称限定台数/300台
■実生産台数/300台
シャストホワイト/185台
ダークブルー/115台
コントロール性や趣向が少々玄人好みだった1001に対し、純粋にピュアスポーツ度をさらに高めたモデルが「1028」。NA8Cシリーズ1の標準車をベースに、メーカーにしか出来ないチューニングとして、Aピラーまでつないだアルミ製10点支持ロールケージや、アルミ製ダックテールトランク、軽量フルバケットシート、幌レス化、軽量DHTなど、徹底した軽量化が図られたモデル。
エンジン本体ではハイコンプ化されたピストン、ステンレス製タコ足、ムキ出しタイプのK&Nエアフィルターを採用。基本的に1001と共通のローダウンスプリングと、専用ダンパーを採用していました。なお、アルミホイールは当時最軽量だった純正14インチアルミを特別塗装とし、組み合わされるタイヤも銘柄こそ市販品と同じでしたが、コンパウンドは1028専用のBS RE010を採用していました。
1028は軽量化のためにソフトトップレスでした。軽量DHTを外して外出先で雨に降られた場合を想定して、簡易幌(画像)がオプションで用意されました。今となっては非常に珍しいパーツです。
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