ロードスター限定車名鑑 ① NA6CE〜NA8C Sr1 編
投稿日 : 2009年10月03日
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ロードスターの歴史は、限定車/特別仕様車の歴史とも言えるくらい、数々のスペシャルモデルと共に歩んできたと言えます。
ロードスター誕生20周年を記念して開催された三次のイベントでは、歴代限定/特別仕様車が一同に展示されたので「簡易版 ロードスター限定車名鑑」にまとめたいと思います。
なお、数値等は当時の「ユーノスロードスター名鑑」および「歴代ロードスターのすべて」等と異なる部分もあります。その後の調査の結果によるもので、最新版とご理解いただけますと助かります。また、公称台数ならびに実売台数については日本国内のみの集計になります。
※ここに掲載した実売台数等は独自の調査によるもので、無断転載は固く禁じます。ご了承ください。
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■限定車名/Jリミテッド
■生産期間/1991年8月1日〜11月4日
■公称限定台数/800台
■実生産台数/800台
(MT/668台 AT/132台)
ユーノス創業2周年を記念して発売されたのが「Jリミテッド」でした。ワンタッチ式のP/Wや電動アンテナ、リアクロスメンバーの補強などが施されたNAの「中期型」のスペシャルパッケージをベースに特別仕様として仕立てられました。
最大の特徴は「サンバーストイエロー」のボディカラー。他はナルディ製ウッドステアリングとシフトノブ(MTのみ)。スペシャルパッケージベースだったので、AT、MTが選択できました。
※ここで訂正。「歴代ロードスターのすべて」等でJリミテッドの生産台数を大幅に誤って「197台」としていました。EPC2記載ミスをそのまま集計したためで、事実と異なる台数となってしまいました。訂正してお詫びいたします。
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■限定車名/Sリミテッド
■生産期間/1992年11月30日〜
1993年3月25日
■公称限定台数/1000台
■実生産台数/1299台
NA6CE最後の限定車が「Sリミテッド」。Sスペシャルをベースに、本革シート、フロアカーペット、ドアトリム、インパネなどを赤に統一。ホイールはBBS製のゴールド塗装としたのが外観の最大の相違点。
なお、この画像のSリミテッドのフォグランプは当時の純正オプション品です。またこのSリミは徳間書店 刊「ユーノスロードスター名鑑」の撮影にも使われた車両そのものです。
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■限定車名/東京リミテッド
■生産期間/1993年11月1日〜
1993年11月11日
■公称限定台数(東京地区のみ)/40台
■実生産台数/40台
(AT/17台 MT/23台)
「東京リミテッド」は、厳密に言えばメーカーであるマツダが公式に発表している限定車ではありません。東京地区の販社のみが扱った「突然変異車」とでも言いましょうか。
東京リミテッドが誕生した背景は、すでに皆さんご存知の通り、M2 1002が予定限定台数の300台を大幅に下回る100台で切り上げたため。すでに発注済みだった余剰内装分を急遽、架装したものでした。それでも在庫を抱えていたようで苦肉の策として!? 当時M2ビル1Fのショップでは、1002の革シートや内装一式などが単体で販売されていました。
東京リミテッドはNA6CEの後期型をベースとしていたM2 1002と異なり、NA8Cシリーズ1のスペシャルパッケージ車がベース。ボディカラーは特別色として、スペシャルパッケージでは選択できなかった「ブリリアントブラック」1色のみ。トランスミッションはAT、MTの両方が選択できました。
外観で唯一の判別点は左右フロントフェンダーに「TOKYO LIMITED」のバッジがある点。なお40台と極小数の東京地域限定車ながら、A4サイズの簡易カタログも存在していました。
この画像の車両はホイールが塗装されている点、フロントナンバーの位置が違うところがオリジナルと異なります。
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■限定車名/Jリミテッド2
■生産期間/1993年12月1日〜
1994年1月31日
■公称限定台数/800台
■実生産台数/784台
(AT/75台 MT/709台)
発売後、即完売となったJリミテッドでしたが、黄色いボディカラーの要望が強かったため、NA8Cシリーズ1で再び登場しました。ボディカラーは同じく「サンバーストイエロー」。ただし、Aピラー周りをブラック塗装としているのがJリミテッド2の特徴点。
室内ではシートが欧州仕様のヘッドレスト可変式を国内初採用。ヘッドレストスピーカーが省かれたため、ドアトリムには「センソリーサウンドシステム車」同様にツイーターが標準装備されました。
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■限定車名/RSリミテッド
■生産期間/1994年7月30日〜11月1日
■公称限定台数/500台
■実生産台数/798台
走りのモデル「Sスペシャル」をさらに走りに特化させた限定車が「RSリミテッド」です。NA8Cになってファイナルレシオが4.1となり、エンジンレスポンスが穏やかになってしまったため、その反省からNA6CEと同様に4.3に戻されたモデル。
その他ではレカロ製フルバケットシート、ロードスター初採用の15インチのBBSメッシュホイールがあげられます。また、ボディカラーは「モンテゴブルーマイカ」(深緑)となり、左フロントフェンダーのみ「RS」の赤いステッカーが貼られているのが判別点。
受注が好調だったようで、予定限定台数を上回る798台が生産されました。
画像の車両は、フロントナンバープレート、ホイールなどがオリジナルとは異なります。
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■限定車名/Gリミテッド
■生産期間/1994年11月22日〜
1995年3月1日
■公称限定台数/1500台
■実生産台数/1484台
(AT/276台 MT/1208台)
NA8Cシリーズ1のスペシャルパッケージをベースに、ボディカラーに「モンテゴブルーマイカ」の特別色を採用。ビニール製ソフトトップもブルーに統一されています。
室内ではJリミ2同様に、欧州仕様のヘッドレスト独立タイプを採用していますが、紺色のスエード調表皮としているところが異なります。またヘッドレストスピーカーレスのため、ドアトリムにはドアツイーターを追加しています。
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■限定車名/Rリミテッド
■生産期間/1995年2月2日〜4月24日
■公称限定台数/1000台
■実生産台数/997台
サテライトブルーマイカ/891台
シャストホワイト/106台
Gリミテッドと同くボディカラーを「モンテゴブルーマイカ」としていますが、ベース車が「Sスペシャル」のため、トランスミッションはMTのみです。最大の特徴はドアトリム、インパネ、フロアカーペット、本革シートなどが赤色となっている点です。またベース車の「Sスペシャル」では14インチのメッシュタイプのBBSとしていますが、RSリミ同様に15インチを採用しています。
冒頭ではボディカラーを「モンテゴブルー」と書きましたが、実は非公式に通常モデルに採用していた「シャストホワイト」もごく少数生産されました。突然変異的に作られたモデルであり、カタログにはいっさい記載されずディーラーなどに突然展示され、当時ナゾを呼んだモデルでもありました。
シャストホワイト誕生の背景には、当時白いロードスターが好評で、白色を望む顧客の声を最終ロットの106台で応えたというコトでした。
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