
工場で働いている人なら一度は聞いたことがあると思います。
それはトヨタ生産方式(TPS)です。
トヨタ生産方式(TPS)とは、トヨタ自動車が確立した生産管理システムで、「ジャスト・イン・タイム(必要なものを必要な時に必要なだけ生産・供給する)」と「ニンベンのついた自働化(異常時に機械が自動停止し不良品を防止する)」の2本柱を基本に、徹底的にムダを排除し、コスト削減、品質向上、納期短縮、生産性向上を目指します。この方式は、改善活動である「カイゼン」、問題発生時に根本原因を特定する「なぜなぜ分析」なども含み、製造業だけでなくさまざまな分野で適用されています。(トヨタHPより抜粋)
私は工場の奴隷なのでこの方式についてお勉強会があったりします。
しかしIQ3には難しく講師がジャスト・イン・タイムの説明をするもJUST WILD BEAT COMMUNICATION〜♪と頭の中ではTWO-MIXが流れています。
ちなみにガンダムWは見たことがありません。
結局改善という改造みたいなフィールの言葉だけ覚えて帰ってきました。
そしてムダしかないヨゴレ生産方式を少しはまともにするためにハンズマンで在庫処分として投げ売りされていたこれを使う事にします。
1列なんと500円でした。
ボルトはミスミで箱買いして箱ごと保管していますが嵩張って出すのがめんどいんですね。
そこで1番よく使うM6とM8を種類ごとにまとめました。
空きが埋まったらテプラー貼ってわかりやすくしようと思います。
もうこれでわが家は実質トヨタみたいな物です。
カイゼン素晴らしい!
家でも在庫管理をすると気が狂いそうなので補充はテキトーにやります。
そろそろ真面目に改善に取り組んでる人にぶん殴られそうなので前回の続きです。
この平成初期のゲーム機みたいなのはPOWER GATE3というOBD2と繋げてECUを書き換える物です。
去年のセントラルではリミッターによりストレートが暇すぎて虚無になっていました。
リミカをするのにキット物から書き換えまで色々調べていましたが、ここでも2000年代車両の洗礼を受ける事になります。
中古が出回らない、モノの種類がそもそも少ない、とてもお高いという底辺を襲う現実…
90年代の車と比べると電子制御がとてもとても複雑なので技術料と考えれば安いのですが、私の給料はもっともっと安いのです。
悩んだ結果BADMOON RACINGさんのECU書き換えタイプ2.1にしました。
遠距離でもメールでデータのやり取りが出来て、こちらの要望を反映したセッティングデータを作って貰えるのが決め手です。
データ書き換え→実走→要望を伝える→新しいデータ書き換え→実走を繰り返せるのは良いですね。
あとあんなIS-Fでショップまで通うのはしんどいので…
詳細はセッティングが終わってから整備手帳に載せようと思います。まだ書き換え2回目ですがかなり満足度が高いです。
そんなこんなでリミカされた事により大喜びでテストランに行きました。
バァン!と破裂音と共に火花が散り…
このザマです。名阪の帰りかな?
ディフューザーの前側が落ちました。
周りの車から引きつった顔で見られながら帰りバラしてみます。
真ん中が引っ張られてくの字に曲がってました。
ボルトも惨い事に…
ディフューザーは変形して使えないので新しいのを作ります。
壊れたディフューザーをベースにしてお絵描きしたら切り出します。
ボディ側は補強が足りなかったのでいつものフレームからサブフレームを生やします。
アルミアングルで整流板的なのも付けました。
そのアルミアングルとディフューザーをリベット止めしてサブフレームとボルト止めすれば、ディフューザーをアルミで挟み込めます。
最後に保険としてあまり好きではないのですがロッドを付けます。
どぜうモンになりました。
今の若い子はめちゃイケを知らないと聞いて過呼吸になりました。
ディフューザーを作り直し再びデータ取りとテストをします。その中で高水温補正の話があり水温は80℃付近で安定させたくなりました。
今のラジエーターはシングルターンです。
しかしIS-FのATと相性が悪いのです。
抵抗が大きくエンジンを回している時はとても冷えるのですが、巡航やクーリングに入ると回転数がとても落ちます。
10kmごとに1速上げるくらい低回転走行なのは5Lのトルクと8速ATによる燃費を考えてのことでしょう。
この低回転になったクーリング中の方が冷えないという本末転倒なクーリングになっていました。特にリアラジ化で経路も長いので余計にダメなのです。
そこで重い腰を上げてラジエーターを作り直します。
まずは水を抜きます。
どこから抜いとんねん…
リア周りをバラしてラジエーターを外したらシングルターンにしている壁を切って取り出し溶接で塞ぎます。
あとは出口を塞いで反対側へ移植します。
ver2が完成しました。
そして新たな問題点も見つかりました。
汎用電動ファンは横から付ける物で下から付けることは想定されていないようです。
大型のファンなので重量にプラスチックが負け、変形して割れていました。
そこで1番重たいモーターを支えるステーを作りました。
本来は端にあるミミで固定されていますがそれでは耐えれないので、重さはアルミで受けてミミは位置決めと回転方向に動かないように使いました。
ツインファンにして冷却しますが押し込み側はラジエーターに直接固定して吸込み側はシュラウドを付けます。
そのシュラウドを作ってたら取付性に難があり、ラジエーターと一体にアッシしてから車体に付ける必要が出てきました。
車内に水を入れたくないし洗車出来ないと困るくせにボディに大穴を開けたせいでめちゃくちゃ首が絞まってます。
当然デカすぎて入るわけがなくバンパーを外してウイングステーを傾けて…
2人掛りでようやく入りました。
あとは元に戻して新作のシュラウドを付けます。
なんか禍々しいな…
空気吸込み口にはウォータースプレーを4連で付けました。
クッソ抜けにくいエア抜きをしてエンジンを掛けて試走します。
低速走行での水温上昇が見違えました。やはり抵抗が大きかったのですね…
夜にテストランを行いましたが過去一水温が安定しました。
それに伴い2025年仕様はこれで完成です。あとは年末のレースに向けて微調整くらいですね。
1号機が完成したので2号機に取り掛かります。
まずは2号機のシフトノブのオーダーが入りました。これを加工してと渡されましたが…
なんか教科書で見たような…と思っていたら白亜紀の天然琥珀だそうです。
値段を聞いてゲロ吐きそうになりながら震える手で加工します。IS-FのシフトはM8なのでまずはそのままタップを立ててみました。
しかし樹脂というか石というか…いや化石か…
あまりにも加工例が少ない中でビビり散らかしながら穴開けとタップを立ててましたが、ネジの部分がとても脆く粉になってしまいました。
そこでM10ボルトにM8のタップを立てて切断しヘリサートみたいなのを作りました。それに接着剤を塗ってM10に拡大した琥珀へ入れてやれば…
完成です!
ジュラシックパークのアレです。
あの映画も長いですよね。ジュラシック・ワールドまでは見ましたが、サブタイトルが付いた続編が何個もあるようです。
そしてジュラシックパークの話をしていたせいかラジエーターがジュラシックパークザライドになりました。
USJの最後に水へ突っ込むアレです。
クーラントの噴出によりエンジンルームは悲惨なことになっています。
このIS-Fでは初めての修理となりましたが、調べるとちょいちょい同じ事例が出てたので持病みたいですね。
IS-Fはラジエーターのアッパーがコアサポの中にありますが、そもそもコアサポが外れるので楽勝です。
と思っていましたがそのコアサポの裏にどんだけ配線おんねんってくらい色々通っています。クリップを外したりと戦いながらようやくコアサポを外し引き抜けました。
左がザライドで右がKOYOの新品です。
ATFも通っていますが思ってたよりもサクサク交換出来ました。
唯一設計ミスだろと思ったのは水を入れる時です。
ラジエーターにキャップが付いておらずエア抜きのプラグだけです。リザーブタンクに圧力キャップが付いておりラジエーターキャップ変わりになっています。BMWとかと同じタイプですね。
そのリザーブタンクからエンジンとラジエーターに2本のホースが繋がっていますが内径8mmくらいです。水が入って行くところはそこだけなんですね…
ジョウゴをリザーブタンクに挿して水を入れます。
ちょろちょろしか入って行かねぇ…
ラジエーターのエア抜きプラグから水が溢れるまで結構時間かかりました。このちょろちょろのせいでエンジンに残っている水も洗浄するために、満水→エア抜き→全抜きをするのに1時間くらい掛かりました。
夜は再びテストランで煮詰めていい仕上がりです。
電子制御の恩恵に感謝の暴走をして翌日目を覚ますと…
わしの家が突然平成初期に…!
ハチマルヒーローと化したこの2台は皇紀2648年製です。敵性語である西暦だと1988年製で和暦だと昭和63年みたいですね。大丈夫です、少し思想が偏っているだけです。
ちなみに1989年1月7日までが昭和64年で1月8日から平成元年だそうです。
R31はプーリーの摩耗からキュルキュル音がするので交換します。自分でやりたいとの事でやり方を教えてあげます。
交換するのはウオポンプーリーですが余り物の新品グレッディです。グレタ・エコー君はにんまりとしながら組んでいましたが、ブルーアルマイトは微妙ですね…と気付いてくれました。
これはエコー君にとっては大きな氣付きとなり世界の支配層や陰謀を理解してしまったかもしれません。
私は世界の真相に氣付いてから派手な色はヘッドカバーくらいにしてエンジンルームはブラックアウトしています。
空燃比を陰謀論と結びつけて現車セッティング100万とかぼったくれないかな〜などと考えている内にプーリー交換が終わりました。
エンジンをかけるとキュルキュル音はなくなり一安心です。
そしてマーバンからセダンにジョブチェンジしたデコちゃんです。
1G単カムによりエンジンルームは原付のエンジン置けそうなくらいスカスカです。
ターンフローなので左から入って左から出て行きます。写真を拡大しても右側にエキマニは付いていません。
セルモーターもオルタネーターも10分あれば変えれるんじゃね?ってくらい丸見えです。
年内に手が空けば竹槍マフラーを作りたいですね。
あと2ヶ月半で今年が終わる恐怖に泣いちゃいました。
毎年恒例のレースですが今年は12/27らしいです。
去年は地獄の行進となったので今年は事前に終わらせて優雅に参加したいところ…
また何か進んだら更新しやす。