まとめ記事(コンテンツ)

2014/07/04

MADE in U.S.A.

今回は北米日産のフルサイズミニバン、クエスト(初代V40型)です。

1993年、それまで北米向けにラインナップされていたアクセス(日本向けプレーリー)に代わり登場したクエスト。

アクセスに続きクエストもメインマーケットは北米でしたが、当時日本国内の日産のラインナップの中でラージクラスの3列シート車はワンボックスのキャラバン/ホーミーコーチ、ミニバンタイプならラルゴまでしかなく、その穴を埋めるために日産車体が対米輸出用の船の帰り便を利用してクエストを逆輸入、日本向けに改良を行い、オーテックジャパンより発売されていたモデルがこのカタログになります。





ボディはまさにアメリカンサイズ。
4830×1870×1770という大きさは現代の目で見ればさほどではないものの、当時はアメ車らしさを十二分に感じさせるボリューム。

丸みを帯びたスタイリングやドアハンドルなど、初代セレナとの共通性を感じさせます。




2列目キャプテンシートを備えた室内は体格の大きいアメリカ人でも窮屈感のないゆったりしたもの。
上級グレードのGXE-1には本革シートも装備され、豪華な雰囲気は満点です。




搭載されるエンジンは日本でもお馴染みの3リッターV6、VG30E。
大柄なボディをVGエンジンらしい豊かなトルクで走らせます。

サスペンションはフロントがストラットながら、リヤはリーフスプリングというところがアメ車ならでは。
またオプションでルーフデフレクターやノーズマスクといった北米仕様をより引き立てるアイテムも用意されており、クエストに乗る楽しみは大きく広がります。




カタログの巻末には「ご検討にあたってご留意いただきたい点」という注意書きが記載され、並行輸入車ゆえの取り扱い方法の違いが説明してあります。

左ハンドルというのはもちろん、右側スライドドア、メーターのマイル表示、ドアロック方法の違いなど、日本仕様においても最小限の改修しかされていないことがわかります。

元々特異な存在だっただけに、日本の路上では滅多に見かける機会がなかったクエスト。
細々と続けられていた並行輸入も、初代エルグランドが発売されたのと同じ頃にひっそりと終わりを迎えました。

国内ではクエストが抜けた穴はエルグランドが十分以上に埋めてくれましたが、彼の地ではそのエルグランドをベースにクエストはまだ現在でも販売され続けています。




現行クエスト

多少のデメリットはあるものの、並行輸入車を国内ディーラーで購入してアメリカンライフを満喫出来るというのは、とても魅力的ですね。

国産Lクラスミニバンとはまた違った、ゆとりあふれるドライブをクエストで楽しんでみたいものです。
Posted at 2014/07/04 16:02:18

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