まとめ記事(コンテンツ)

2017/05/21

ワゴン脚光。

今回はトヨタ・ライトエースワゴン(TM20G型)のカタログです。






トヨタのワンボックスカーのラインナップの中で、ボトムレンジを受け持つライトエース。
今ではタウンエースの兄弟車という存在ではありますが、当時はライトエースの方が下のクラスという設定でした。

今回紹介するのは1979年にフルモデルチェンジを実施した、2代目前期型ワゴンのカタログになります。



スタイリングは傾斜したAピラーから真っ直ぐ伸びる短いノーズを持つ、トヨタワンボックスの定番ともいえるデザイン。
ヘッドライトはバンの丸目に対し、ワゴンは角目2灯に。
他の商用車系の例に漏れず、トヨタの頭文字Tをモチーフにしたエンブレムもフロントに輝いていました。



運転席周りはまだ貨物車的雰囲気は残っていたものの、新たにフロアシフトを得て、当時はコラムシフトが当たり前だった商用車から脱皮の兆しが見え始めた過渡期の時代を感じさせます。



セダンが大多数を占めていた当時において、3列シートのワンボックスカーはまさに部屋のよう。
内装レベルはまだバンに毛が生えた程度でしかありませんでしたが、現行アクアより小さなボディの中にこれだけのユーティリティを備えていたのですから、まさに万能とも言える使い勝手を持っていました。



カタログ内にも購買意欲をそそられるような、ライトエースのある生活シーンがところ狭しと載せられていますね。





エンジンはカリーナやマークⅡ等でもお馴染みの4気筒1800OHV、13T-U型。
92ps/15.0kgmという数値は当時の平均ではありましたが、スターレットと同じ1300の4Kだった先代から比べればフロアシフトも相まって、かなり乗用車ライクになったのではないでしょうか。
また、フロントディスクブレーキやラジアルタイヤ等の新装備も走行性能の向上に役立っていました。



ワンボックスらしい装備もどんどん増えていったこの時代、ライトエースも高級化への道を徐々に歩み始めていきます。



ハイルーフには手動ながらサンルーフ仕様が登場、さらに据え置き型のツインエアコンやスーパーサウンドコンポといった付加価値的装備も並ぶようになり、ライトエースも乗用車と遜色ないレベルになりましたね。

ライトエースワゴンのラインナップ。



上級モデルのGXL、普及版のXL、そしてベーシックなDXとスタンダードの全4種類。

まだこの頃はAT車の設定はなく、フロアシフトはGXLとXL、ハイルーフはスタンダードを除く全車に設定。

さらに豪華な装備を持つ最上級グレードのFXVは、この直後に登場することになります。

発展途上だったライトエースを見てみると、現在の3列シート車にはない、夢や楽しさがいっぱい詰まっていたように思います。
セダンに慣れ親しんだ身には、さながら観光バスのような存在だったワンボックスカー。

そんなライトエースもまた、羨望の中で輝いていたクルマではないですかね。

Posted at 2017/05/21 11:38:22

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