武漢ウイルスが変えた世界の風景（１４）
武漢ウイルス感染に関する今日（4月14日）の東京都の感染状況です。

今日の感染者は161人でした。
昨日から倍増ですが、週明け月曜、火曜はそれ以前の感染者数との連続性が失われる傾向が、少なくとも過去２週間には見られたので、明日の数字を注視する必要があります。

とは言え、緊急事態宣言発出後一週間が経ちましたので、このグラフも更新しました。

以前の解説で書きましたが、緊急事態宣言発出前の２週間の感染者の増加傾向を均すと、前日比1.162倍という数字が出ました。そして緊急事態宣言発出後の２週間は、直近の行動変容が直ぐに感染者数に表れず２週間程度のタイムラグがあるため、最悪の場合4月21日までの２週間は、毎日、前日比で1.162倍の感染者が出る危険性がありました。そうすると都の感染者数(累計)は9,000人弱にもなります。

と、こ、ろ、が、、、

この一週間の実績を踏まえて感染者の増加傾向を同じ手法で再計算すると、今日時点で1.148倍となりました。もちろんPCR検査のボトルネックという問題が潜在している可能性は否定できませんが、感染者発生ペースは若干減速して見えているのは事実です。
というワケで前日比1.148倍の予想値を加えたのが今日のグラフですが、昨日の「21日までに感染者5,000未満には落ち着く可能性が、、、」という感覚論は、残念ながら誤りでした(泣
このペースのままだと21日までの感染者数は6,800人以上にもなりますので、引き続き受け入れキャパは不足していて、医療崩壊の危機的状況は変わりません。

東京都の新型コロナウイルス対策サイトの情報更新が遅いので速報となりますが、病床2,000床は既に溢れてしまいました。

実はこのサイトの情報をここ一週間、追いかけていて気付いたのですが「入院中」の患者数が本当に正しいのか疑わしくなってきました。なぜならTVで複数の感染者が「陽性反応が出て、自宅待機している」と報じられているからです。
現実問題として各地で自宅待機、入院待ちの人は居て、埼玉県では180名前後居るようですが、東京都は「不明」となっていました。

何が言いたいかというと、恐らく情報更新が間に合っていない、つまり都の対策本部の方々も一杯いっぱいになっていて、情報管理と公開を後手に回さざるを得ない状況なのではないか？ということ。

別に非難する意図はありません。非難している場合ではないです。

入院患者の情報ですが、以下の通りこの一週間で退院した人はゼロです。

しかし、やはり報道で入院中から自宅待機を勧められ、帰宅した方が居るそうです。彼は退院者数にカウントされているのかいないのか？とか。

都としてサイトを作って情報公開する取り組みは素晴らしいですが、現場の実態を反映できず公開情報の正確性を欠いているとするならば、それは都の対策チームが危機的な状況にあることを示唆するものです。非常に心配です。

都の職員の皆さん、頑張って下さい。m(_"_)m

最後にオマケ

連日メディア批判、、、と思われるのは不本意なのですが、上記の通りで医療崩壊の回避に向けた受け入れ態勢の構築（病床と待機施設の確保）と円滑な運用（入院中の軽症者の移送と、新規感染者の軽症者を待機施設へ受け入れ、重症化の懸念が出たときの病院への移送など）の確立は喫緊の課題であり最大の関心事です。

ところがこの件に関するNHKの報道は以下の通り。

記事は本日(4/14)更新となっていますが、掲載されている情報は２日前。
記事で「連日、新たに確認される患者が100人を超え、」と述べているにも関わらず、２日前の情報を掲載するセンス(神経)って、報道機関としてどーなんでしょう？？？

テレビ朝日のアナウンサーが感染の疑いがありながら数日出勤して、同僚に感染を広げたかもしれない事件！が示す通り、報道機関の危機感の無さは危機的です。

そんな彼らが公共の電波を使って何を発信しようが、国民の危機感が高まらないのは道理です。残念ですが、、、

受信料を返して欲しいです。(-_-;)