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まとめ記事(コンテンツ)
神社シリーズその44「鬼神神社」~八岐大蛇伝説を巡る旅2~
さて、次の神社は八岐大蛇伝説のプロローグ、素戔嗚尊(スサノオノミコト)が登場する場面に関係する神社です。
素戔嗚尊は度重なる悪行のため高天原を追放されます。
そして降り立った場所が「斐伊川の上流の鳥髪の地」と呼ばれる現在では「鳥上」と呼ばれる場所にある「鬼神神社」というすごい名前の神社です。(冒頭の写真参照)
今回調べてみて初めて分かったことですが、「日本書紀」「出雲国風土記」には素戔嗚尊単独ではなく、素戔嗚尊の息子の「五十猛(イソタケル)」という人物も一緒にやってきたとあります。しかも「埴船(土で作った船」で新羅の国からこの神社の東にある「船通山」を通ってきたとあります。この神社にはその船が岩になったとされるものがあります。
これがその「岩」です。
この岩、見えている部分より下もかなり大きいようで、確かに船が突き刺さったような形に見えますよね。
普段私たちが知っているヤマタノオロチ神話とは何やら違った雰囲気を醸し出し始めましたね! では、神社へ・・・
鳥居をくぐると狛犬さんが。風化具合がサイコーです。
階段をすこし登ると、もう一体の狛犬さんのわきに手水鉢がありますが、
ややっ!
水がない! 枯れています。なんちゅうーこと。
さらに石段が続きます。
登りきるとそこには拝殿が。
いいですねー。古めかしい!
でも、建築は凝っています。
御祭神は・・・
おおっと!
最初に五十猛、次に素戔嗚尊です!
この神社は五十猛がメインの神社ですね。
この「鬼神神社」の名前の由来ははっきりしていません。
創建は、「出雲国風土記」によると西暦726年に改名したらしいのでさらに前から。
「鬼神」とはおそらく素戔嗚尊ではないでしょうか?彼は怨霊神ですからね。その神を鎮めているのが「五十猛」では?この人物「出雲国風土記」では素戔嗚尊とともに木の種を大陸から持ってきて植林したとなっています。しかも「出雲国風土記」には八岐大蛇伝説は書かれていないのです!今こんなにメジャーな物語がなぜ?
本殿です。小さいけれどちゃんとした大社造り。
歴史のある神社は、古くても佇まいにオーラを感じますね。
新しい登場人物の「五十猛」。この神がどんな役割だったのか?
興味は尽きません。
どうも、「五十猛、素戔嗚尊」の物語が2つ重なっている気がしてなりません。
まずこの地域は良質の砂鉄が採れることで有名です。古代から「たたら」が発達している地域でもあります。
次は、これがわかる神社にGOです。
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