まとめ記事(コンテンツ)

2013/01/05

i-DM活用術:其の壱「i-DMってナニ?」

今更ですが、i-DMとは一体、何なのか?これを避けては先に進めません。
先ずはメーカーであるマツダがなんと言っているか?

デミオSKYACTIVのWebカタログより
「刻々と変化する走行状況に応じて、つねに適切な運転操作ができれば、乗る人みんながもっと快適なドライブを楽しめるはずです。そんな運転操作の向上をサポートするとともに、燃費向上にも役立つ新開発のi-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)を13-SKYACTIVに採用しました。走行中のドライバーの操作をリアルタイムで評価し、上手な運転に導くコーチング機能やティーチング機能で、もっと楽しいエコドライブがはじまります。」

アクセラSKYACTIVのWebカタログより
「車両のテスト走行などを担当するエキスパートドライバーと、一般ドライバーのアクセル・ブレーキ・ステアリング操作を比較したところ、両者の違いが想像以上に大きいことがわかりました。一般ドライバーはアクセルを踏み込み過ぎたり、急ブレーキで減速したり、ステアリングを切り過ぎたりと、運転操作に多くの無駄が見られました。この無駄が少ないほど走りがスムーズになって、ドライブを快適に楽しむことができ、燃料消費を抑えることにも役立ちます。
i-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)は、こうした事実に着目して開発された、マツダ独創の運転評価システムです。 」

CX-5のWebカタログより
「アクセルを踏み込み過ぎたり、急ブレーキで減速したり、ステアリングを切り過ぎたり。
運転操作の無駄が少ないほど、走りがスムーズになって、ドライブを快適に楽しむことができ、燃料消費を抑えることにも役立ちます
マツダのi-DMは、「コーチング」と「ティーチング」の機能で、無駄を抑えたスムーズな運転をサポートします。」

アテンザのWebカタログより
「スムーズな走りは、ドライバーはもちろん同乗者にとっても快適で、ドライブをいっそう楽しいものにします。アクセル・ブレーキ・ステアリング操作がクルマの動きにどのように影響したかをi-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)がリアルタイムに判定。アドバイスにそって運転するたびに、よりクルマとシンクロする気持ちよさを味わえます。 」

「アクセルの踏み込みすぎや、ステアリングの切り過ぎなど、運転操作の中には多くの無駄が潜んでいるものです。
この無駄が少ないほど、走りがスムーズになって、ドライブを快適に楽しめて、しかも燃料消費を抑えることにも役立ちます。
アテンザの走りをもっと楽しめるよう、i-DMが無駄を抑えたスムーズな運転をサポートします。」


こうして並べてみると、だんだん表現が控え目というか、CX-5以降は「一般ドライバー」という単語を使わなくなっていますね(苦笑)。

まぁ、そらそーですな。要すれば、

一般ドライバーは運転に無駄が多い(断言しちゃってるよw)
i-DMは走行中のドライバーの操作をリアルタイムで評価し、運転操作の向上を支援する。
運転の無駄が無くなれば、燃料消費を抑えることにも役立つ。

と言っているわけですな(^_^;)。


じゃぁ、i-DMはどのようにして「運転操作の向上を支援」してくれるのか、そもそも運転の無駄って何なのさ?という話。

i-DMは緑、白、青が点灯するi-DMゲージによるコーチング機能と、ドライブ毎に点数とアドバイスをくれるティーチング機能の二つにより構成されます。この二つは当然連携していて、コーチング機能のランプやゲージの点灯具合がスコアに反映し、運転終了時のアドバイスにも繋がります。

点灯パターンは基本的に(←ココ重要)以下の通り。

緑ランプ:基本的にスコア変化なし(加点も減点もなし)
青ランプ:基本的にスコアアップ(加点)
白ゲージ:基本的にスコアダウン(減点)

何度も「基本的に」と書いたのは、スコアの算出方法はマツダの企業秘密(笑)であり詳細は不明ながら、これがなかなか巧妙に出来ていて、「じゃぁ単純に青ランプが沢山点灯すればイイのね?」とはならないからです。しかし、白ゲージが沢山点灯すればスコアは確実に下がりますが(苦笑)。

では、上記の3パターンのランプやゲージはどのようなときにどう点灯するのか?言葉で説明してもなかなか理解されないので視覚化してみました。

縦軸が荷重変化、横軸が時間変化です。グラフの線の色をランプやゲージの点灯パターンに合わせてあります。
例えば発進加速のとき、アクセルの踏み込みに伴い加速Gが発生します。これが荷重変化です。
先ず最初に緑ランプが点灯しますが、あるタイミングでこれが青に変化することがあります。グラフはそれを示しています。

つまり、一定以上の加速Gを維持しながら加速していくと青ランプが点灯することを表わしています。

これはブレーキ(減速)、コーナーリング(旋回)でも同様です。

減速していくとき、ブレーキを踏んで一定以上の減速Gを維持しながら速度を落としていくと、あるタイミングで青ランプが点ります。
例えば高速道路のインターチェンジのような大きなカーブの道路で、ステアリングの切れ角を一定に旋回していくと、あるタイミングで青ランプが点ります。

全て上記のグラフで説明がつきます。これは加速、減速、旋回と運転操作によるクルマの動きは異なりますが、全て同じ原理で判定、評価をしていることを意味します。

ちなみに一般に運転が上手いと言われる人(ボクが同乗して上手いと感じる人)は、こういった一本調子の加速、減速、旋回を日常的な運転で極普通に行います。特にブレーキングでは顕著ですね。


一方、マツダが運転操作の無駄と定義し、白ゲージが点灯するのもグラフの通りです。
例えば加速のとき、クルマの動き出しにともなって同乗者の身体が動かされたとき、グゥーと後ろに持っていかれた身体が少し揺り戻す動きをイメージすると理解し易いと思います。ブレーキの際は前に持っていかれた後に少し揺り戻す、「カックンブレーキ」とか言われるアレです。

この揺り戻す動きを「オーバーシュート」とマツダでは呼称し、これが大きくなるような動きをクルマにさせると白ゲージが、大きさに応じて3段階で点灯するんですね。確かにボクが同乗し「こいつ下手クソ」と思う人の運転は、加速、減速、旋回でこうした揺り戻しを伴う身体の振られ方をしたり、加速や減速が一本調子ではなかったり、しますね。

と、ここまでは成る程運転の上手い人、下手な人の運転操作による挙動を捉えて加点、減点を行うという仕組みに何の違和感も無いと思います。

ところが更に加えて、i-DMが「上手い!」と青点灯をくれるパターンがあります。

グラフ中に表記していますが、最初に紹介した一本調子の加速、減速、旋回による青ランプ点灯をパターン1と呼称します。そして上記がパターン2。

※パターン1は、マツダの取扱書では「走行タイプ2」に該当。
※パターン2は、マツダの取扱書の「走行タイプ1」→「走行タイプ2」と繋がる青点灯。


パターン1と合わせて表示すると両者の違いは明らかです。パターン2はパターン1より早期に点灯します。点灯タイミングが早いのです。

では両者の違いは何なのか?というと、明らかなのは荷重変化をより短時間で行うことが判りますね。

白が点灯するグラフと比較すると、より明確になります。

つまり、白点灯を食らうような動きと同じような荷重変化を与えながら、オーバーシュートさせない。これがパターン2ということになります。

この青(パターン2)と白が紙一重というのも判ると思います。

以上のように、コーチング機能であるランプやゲージの点灯とティーチング機能のスコアは連動していて、運転操作によりクルマの動きが変化する(加速、減速、旋回)の度に判定が行われます。判定結果に対する青点灯は2パターンx加速、減速、旋回の3場面で合計6パターンあり、ここで青ランプが点灯すれば基本的にスコアには加点され、オーバーシュートさせると白ゲージが点いて減点されます。どちらにも該当しなければ緑ランプのままです。白ゲージが点かず青ランプが沢山点けば、それが上手な運転であり、そんな運転が出来るのが上手なドライバー、というのがi-DMという仕組みということになります。

ここまでで、おおよそ燃費に関する話題が全く出て来ませんが、これで本当に燃費が良くなるんでしょうか?(苦笑)

それはマツダで実験して立証済みですし、ボクも実際に体験済み(使用前使用後)なので間違いはないのですが、まぁ普通は懐疑的に思うでしょうね(^_^;)。
Posted at 2013/01/05 11:19:21

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