2015年01月26日
WRC開幕戦モンテカルロはVW勢が表彰台独占!
開幕戦ラリーモンテカルロはすべてのステージを終了。フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエが昨年に引き続きラリーモンテカルロ2連勝を飾った。なお、2位にはヤリ‐マティ・ラトバラ、3位にはアンドレアス・ミケルセンとフォルクスワーゲンのトップ3独占劇となった。
この日行われたステージは10.16kmのSS13/15と、名所チュリニ峠を通過するSS14(31.66km)の3本。SS15はパワーステージとしてトップ3にボーナスポイントが与えられる。
SS13はシトロエンのクリス・ミークが2度目のベストタイムを獲得。SS2番手にはチームメイトのセバスチャン・ローブ、SS3番手にはヒュンダイのダニ・ソルド。3日目終了時点でソルドの4.7秒背後につけていたチームメイトのティエリー・ヌービルは、SS4番手タイム。ソルドに2秒差をつけられ、差は6.7秒に広がった。
SS14はローブが貫録の一番時計。SS2番手にはマッズ・オストベルグ、SS3番手はヌービルというオーダー。ヌービルはSS4番手のソルドに6.5秒差をつけ、一気にソルドの0.2秒後ろにまで迫ることに成功した。総合首位のオジエは無理せずSS5番手タイム。このステージではロバート・クビカが6番手タイムでフィニッシュを通過するも、ブレーキトラブルによってそのままコースアウト、右側の前後輪を失って万事休す。
SS13のリピートとなる最終パワーステージを制したのはミーク。ローブも0.2秒差の2番手タイムで続き、シトロエンのふたりはボーナスポイントを獲得することに成功した。1.9秒差の3番手はラトバラ。秒差の争いとなったヒュンダイの2台はヌービルに軍配が上がり、ヌービルはソルドを1秒上まわる6番手タイムでフィニッシュした。
最終順位は、フォルクスワーゲンがオジエ、ラトバラ、ミケルセンの順でトップ3を独占。4位はオストベルグ、5位ヌービル、6位ソルドという順位となった。2日目にデイリタイアを喫したローブは8位まで挽回している。
次戦は2月12〜15日にかけて開催される第2戦スウェーデン。一部のステージを隣国ノルウェーで開催するフォーマットは継続する。
ラリーモンテカルロ 暫定総合順位
1.セバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン) 3:36:40.2
2.ヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン) +58.0
3.アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン) +2:12.3
4.マッズ・オストベルグ(シトロエン) +2:43.6
5.ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ) +3:12.1
6.ダニ・ソルド(ヒュンダイ) +3:12.9
7.エルフィン・エバンス(フォード) +5:23.7
8.セバスチャン・ローブ(シトロエン) +8:34.7
9.マルティン・プロコップ(フォード) +9:54.8
10.クリス・ミーク(シトロエン) +10:55.6
以上、Rally Plus Netより抜粋
結果だけを見れば、セバスチャン・オジェ、ヤリ-マティ・ラトバラ、アンドレアス・ミケルセンのVW勢が1-2-3フィニッシュを決めて圧勝したのだけど、やはり衝撃的だったのが今回スポット参戦した9度のWRCチャンピオン、セバスチャン・ローブの驚愕の速さだったと思う。
今回ローブは後方スタートで、それにより有利な時もあれば不利な時もあったわけだけど、いきなりSS1でトップタイムを出し、そのままDay1をトップのまま終え、さすがはローブと思ったわけだ。
しかし、Day2のSS8で凍結路面でスリップして壁に左リアをヒットさせ、サスペンションを破損でDayリタイアしてしまう。
Day3から再出走となったローブは、SSトップタイムを何度も出して、最終的には8位まで順位を上げてフィニッシュとなった。
このローブの速さには驚いたが、ローブが大きく後退した後に首位に立っていたオジェは完全に安全走行に切り替えて、マシンをフィニッシュまで運ぶだけの走りになったのもあったのかも。
このモンテカルロ自体、ラリーとしては特殊なイベントであるので、今回だけで判断できないのではあるが、今年もVW勢が席巻してしまいそうな予感がプンプンである。
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Posted at
2015/01/26 11:36:13
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