2015年10月19日
ぺター、連覇に王手か?
世界ラリークロス選手権第12戦イタリア・ラウンドの最終日は強く雨が降る難しいコンディションのなかで予測外の混乱が多発するなか、オルスベルグMSEのアンドレアス・バックルド(フォード・フィエスタST)が今季初勝利を飾ることになった。チャンピオン争いは、選手権2位のティミー・ハンセン(プジョー208WRX)がセミファイナルでクラッシュ、ペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)はファイナルレースを手堅く3位でフィニッシュ、選手権のリードを26ポイントへと広げて連覇に大きく近づいている。
強い雨によってぬかるんだコンディションとなった日曜日のフランチャコルタ・インターナショナルサーキット。波乱の予選ヒートとセミファイナルを終えて、ファイナルレースは、ヨハン・クリストファーソン(VWポロ)とバックルドがのフロントローからスタートすることになった。
バックルドは1コーナーでポールポジションのクリストファーソンをパス、じわじわとその差を広げ、4ラップ目には1.3秒をリード、最終ラップのジョーカーラップも問題なくこなして昨年の第12戦トルコ以来となる優勝を飾ることになり、1.9秒差の2位でクリストファーソンが続き、3戦連続の表彰台に立つことになった。
いっぽう、初日予選トップのソルベルグは、最終日のヒート3でジャンプスタート、さらにペナルティによる2回目のジョーカーを忘れたままフィニッシュしたため30秒のペナルティを加算されてヒート34番手に終わることになったものの、ヒート4での一番手タイムを奪い、予選を3位で終えることになった。
彼はセミファイナルを順当に勝ち上がり、2列目のグリッドからファイナルレースをスタートすることになったものの、選手権を争ってきた最大のライバルであるハンセンがセミファイナルでクラッシュしたため、ここで優勝すれば、選手権連覇を決めることになったが、彼はファイナルのスタート前には「着実にゴールを目指すだけだ」と冷静に語っていた。
ハンセンは予選2位で迎えたセミファイナルをポールポジションからスタートしたものの、ホイールスピンで失速、アントン・マルクルンド(アウディA1)の幅寄せでイン側のタイヤバリヤに激突、痛恨のリタイアとなっている。
クルマが密集する1コーナーではアクシデントが起きやすくなっており、ファイナルのソルベルグはそれを読んでいたように後方のマルクルンドをパスさせて4番手で1コーナーをクリアする。その直後、強引なペースアップが祟ったかのようにマルクルンドがスピン、ソルベルグは難なく3位へと浮上し、さらなる混乱を避けるようにジョーカーを選択、首位からは4秒遅れとなったものの着実な走りでそのままフィニッシュすることになった。
「僕らは2回目のワールドチャンピオンまであと5ポイントとなった。アルゼンチンで決まるまで、あと1カ月と11日待たなければならないのは残念だけれど、今朝起こったいくつかの問題のあとでファイナルで3位になれたのはハッピーだよ」
1周目のスピンによって最後尾まで落ちたマルクルンドは、3周目にマンフレッド・ストール(フォード・フィエスタST)を強引にパスして4位でフィニッシュ。ストールは5位となったが、土曜日の朝に行われたプラクティスの横転からの見事な復活劇だった。ティムール・ティメルジャーノフ(フォード・フィエスタST)はパンクのため6位に終わっている。
以上、RallyX-mobileより抜粋
ラリークロス世界選手権もあと2戦ということで、連覇を目指すぺターは背後に迫るハンセンより上位でフィニッシュしなければならない。
ぺターは今回のイタリア戦を前にエンジンの見直しをするためにテストを行い、マッピングの変更などで低速トルクの改善に成功したという。
ぺターのマシンはトップレベルのパワーで、スタートダッシュの速さで他を圧倒していたのだが、ここ数戦はプジョー・ハンセンチームのマシンがさらにその上を行く速さを見せつけ、それに対抗してきたぺター陣営と言ったところか。
今回、微妙にハンセンは歯車がかみ合わないようで、セミファイナルでクラッシュしてファイナル進出出来ず。
これでぺターが有利な展開になり、ファイナルでは無理をしない走りで3位フィニッシュ。ハンセンとのポイント差を広げ、最終戦を迎えることとなった。
ぺターの2年連続チャンピオンが確実に見えてきた感じだね~。
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Posted at
2015/10/19 22:36:28
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