ペター・ソルベルグが世界ラリークロス選手権の2年連続チャンピオンを獲得した。
オートドローモロサリオで行われている世界RX最終戦のアルゼンチン・ラウンドは日曜日の朝から予選ヒートが行われ、インターミディエイトの順位で4位に入ったソルベルグが、ファイナルレースを待たずに2015年の世界RXチャンピオンに輝くことになった。
最終戦のアルゼンチンは土曜日に2つの予選ヒートが行われる予定だったが、巻き上げられるダストによって視界が遮られて危険なため、スチュワードはこの日に予定されていたスケジュールをキャンセル、コースに水を撒いてコンディションを改善して日曜日の朝からヒート1を行うことを決定した。
ソルベルグはヒート1では散水によってコースの表面にたまった泥の層に苦しめられて4番手タイムに終わり、さらにヒート2ではギヤシフトの際にエンジンがカットする問題を抱えて12番手と失速、この時点でのヒート順位を7位まで後退してしまった。しかし、インターミディエイトの順位で13位に入ればその時点でタイトルが決定するソルベルグは、問題を解決できないまま挑んだヒート3では王座を争うティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)に続いて2番手タイムでフィニッシュ、ヒート順位を4位まで上げてきた。
残り予選ヒートはあと1つとなったところで、スチュワードは路面がドライとなり、ふたたびダストの問題が発生していることからヒート4のキャンセルを決定、これまでの3ヒートの順位でインターミディエイトポイントを与えることを決定したため、ソルベルグの連覇が決定した。
ファイナルレースは、惜しくも王者を逃すことになり、ドライバーズ選手権2位となったティミー・ハンセンが、今季6回目のポールポジションからスタート、シーズン最多の4勝目を狙ったものの、散水によってスリッパリーなコンディションとなったコーナーで大きくラインを外してしまい失速、ロビン・ラーソン(アウディA1)に抜かれただけでなく、マティアス・エクストローム(アウディA3)にもパスされてしまう。これで優勝争いはラーソンとエクストロームの一気討ちとなり、激しいバトルを制したラーソンが初優勝を飾っている。
ソルベルグはジョーカーを終えたあと大きく姿勢を乱したエクストロームと激しく接触したもののどうにか3位でフィニッシュ、マシンから大きく身を乗り出して連覇を祝うファンたちの声援に応えていた。
いっぽう、首位争いから脱落したティミー・ハンセンは4周目にふたたびコースオフしてコースに戻った際に不運なことに弟のケヴィン・ハンセン(フォード・フィエスタST)と接触してしまい、ともにマシンにダメージを負ってストップすることになった。
17歳のケヴィン・ハンセンは今季のサポートカテゴリーのRXライトカップに総合優勝した賞典として、参戦最年少スーパーカー・ドライバーとしてアルゼンチンでデビューを果たしてファイナルに進出する快挙を果たしたものの、無念のリタイアとなってしまった。
また、前戦イタリアで今季初優勝を飾ってペースを掴んだアンドレアス・バックルド(フォード・フィエスタST)は予選ヒートでも好調の波をキープ、トップでセミファイナルに進出したものの、ジョーカーラップでコースオフ、リタイアとなってしまった。この結果、フォルクスワーゲン・チーム・スウェーデンのヨハン・クリストファーソン(VWポロ)がわずか2ポイントの差でドライバーズ選手権3位となっている。
以上、Rally-X Mobileより抜粋

南米アルゼンチンでの開催とあって、日本時間では今日の早朝に開催されたラリークロス世界選手権最終戦のファイナル。いつもならライブストリームでチェックするのだが、さすがに昨夜は疲れと睡魔で見る気力が無くダウン。先ほど、遅ればせながらライブストリームで見た次第。
トラブルに見舞われながらもぺターが2年連続チャンピオンを獲得したようで、スバルWRCチームで走っていた頃からのファンとしちゃ、嬉しいのひと言だ。
去年は確かにライバルが多い中、ぺターが圧勝する場面が多く、早々にチャンピオンを決定したのだが、今年はライバルが一気に速くなり、特にプジョーからバックアップを受けるハンセンチームの躍進が著しく、ぺターもうかうかしてられない状況に。
若い勢力がぺターの速さを上回ることも多く、ディフェンディングチャンピオンとは言え相当苦戦したのは確か。
ぺターのマシンのポテンシャルは依然トップレベルだが、メーカーからの支援がないためにシーズンが始まってしまえばその性能を維持していくだけでめいいっぱいに見えた。
一方、プジョースポールからバックアップを受けるハンセンチームは、どんどんスピード面で進化しており、若く勢いのあるテイミー・ハンセンのドライビングで、ぺターの背後に迫ってきた。
開幕直後は優勝を重ねたものの、一時期トラブルでセミファイナルで敗退することが続いたぺターに対し、圧倒的な速さで連勝したハンセンを見て、こりゃ逆転されるかも…と思ったのだが、終盤になり体制を整えたぺターの速さが復活し、ハンセンを退け逃げ切った。

来年はさらにライバル勢も速くなるだろうから、ぺターとすれば更なるチーム体制の強化を図らないと厳しいだろうね。そのためにはメーカーのバックアップが必要だと思うけど、シトロエンはどうやら面倒を見てくれなそうだしな~。
まあ、何はともあれぺターの2年連続チャンピオン獲得に乾杯。
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Posted at 2015/11/30 09:24:03 | |
モータースポーツ | 日記