英AUTOSPORT.comは31日、WRC世界ラリー選手権にトヨタが日本主導でGT86(日本名86)のWRカーを開発し復帰する可能性があると伝えている。
トヨタは1992年にカルロス・サインツがセリカGT-FOURを駆りタイトルを獲得。その後もセリカ、カローラWRCでの参戦でWRC界の主役として活躍したが、F1参戦を目指し1999年限りでWRCを撤退した。
一方で、近年トヨタのWRC復帰はさまざまな噂が聞こえており、今年1月にモンテカルロラリーの中継をJ SPORTSで放映した際、ゲスト出演したトヨタ自動車豊田章男社長が「応援の声をいただければ、我々も動き出すと思います」と意欲をみせていた。
そんな中、かつてWRC活動を担い、現在はWEC世界耐久選手権での活動をメインとするドイツのトヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)は、ヤリス(日本名ヴィッツ)のWRカーを製作しテストを開始。先日ターマックでのテストも行っていた。また、一方でプライベーター向けのR3規定に沿ったFRのGT86 CS-R3を発表。8月のドイツでゼロカーとして走行する予定となっている。
しかしそんな動きの一方で英AUTOSPORT.comは、日本のトヨタ自動車主導で四駆の『GT86 WRC』が極秘に開発されており、元WRC王者トミ・マキネンが率いるトミ・マキネン・レーシングが実際の製作を担うと伝える。GT86 WRCは現在フィンランドでテストが行われているとされており、8月1日(金)にさらに次のニュースが出ると予想する。
また、トヨタ自動車の豊田章男社長が現在フィンランドを訪れており、マキネンとWRCのオーガナイザーと会う予定となっているという。豊田社長がWRC復帰への抱負を語ったJ SPORTSの放送チーム、ニュルブルクリンク24時間で豊田社長ともに“取材”を行った栗田佳織さんも現在フィンランドを訪れている。
ただ、このGT86 WRCについて英AUTOSPORT.comは、TMGが開発を進めているヤリスWRCとは関係性をもたず、発表されたばかりのGT86 CS-R3とも関係していないと伝え、近年モータースポーツ界で囁かれている日本のトヨタ自動車とドイツのTMGの関係が冷え込んでいることを示すものと伝えた。
以上、Rally Plus Netより抜粋

(画像は先日発表されたGT86のR3規定テスト車両)
いや~、夜中に凄いニュースが飛び込んできやがった。
まあ、あくまで正式発表されたわけじゃないのだが、トヨタがGT86(日本名 86)ベースのマシンでWRCに復帰するのでは…という。
確かに、今年の春にトヨタ(というかGAZOO RACING)のモータースポーツ参戦発表の場にトミ・マキネンが居たというニュースがあり、モリゾーことトヨタ社長と同席した画像も出た。
この時、なぜマキネンとトヨタ社長が?との疑念が湧いたのだが、まさかこういう展開があるとは…。
以前書いたように、TMGで独自にGRE(グローバルレースエンジン)を開発し、それをヤリス(日本名ヴィッツ)を現行WRカー規定に沿って製作したマシンに載せ、先行テストをしているのは確かだが、それと別プロジェクトが動いていたとは。
ベースが86となれば、単純にスバルのユニットが使えるわけで、先行テストカーは86にインプレッサWRC用コンポーネントを移植すればとりあえず出来るとは思うが、レギュレーションの問題もあるわけで。
まあ、2017年より新レギュレーションに移行するのは決定事項ではあるが、その内容はまだ決まっていない。
一部の案に、現状のBセグメント車両ベースのS2000規定+1.6リットル直噴ターボの現行車では、外観の見分けがつきにくく、メーカー別の特色が見えてこないと。
そこでベース車両をDセグメントとし、エンジンは燃料流入制限以外はフリーとする案が出てきている。
86がDセグメントになるのかは不明だけど、もしその案が正式に決まれば、現行レギュレーションよりも自由度が増え、各メーカーともに参加しやすくなるとは思うが、どうだろうか?
続報を待ちたい。
Posted at 2014/08/01 08:40:42 | |
モータースポーツ | 日記