2012年12月18日
小林可夢偉が、2013年のレースシート獲得を事実上断念したことを明らかにした。
可夢偉は18日、自身のオフィシャルサイトに「小林可夢偉からファンのみなさまへ」と題したコメントを発表し、2013年のF1活動について自身の状況と現在の心境を綴った。
それによれば、可夢偉が求めていた“戦えるチームでの2013年のレースシート獲得は不可能”という状況になったと報告。2013年の活動については、F1以外のカテゴリーは考えていないとしつつ、今後は2014年のトップチームのレースシート獲得に向けベストな道を選択するとの考えを明らかにした。
また可夢偉は、F1活動資金を一般から募った「KAMUI SUPPORT」に対するファンからの支援に改めて感謝するとともに、この数週間で日本企業数社からの支援があり、目標に近い800万ユーロ(約8億8000万円)強の予算を確保していたことも明かしている。
可夢偉の声明の直前にロータスがロメイン・グロージャンの残留を正式に発表したが、現実にはまだフォース・インディアとケータハムのシートに空きが残されている。しかし、今回の報告をもって「KAMUI SUPPORT」の受付を終了していることから、2013年のシート獲得は事実上なくなったとみられている。
以下は、可夢偉からのコメント。
「小林可夢偉からファンのみなさまへ」
小林可夢偉です。
いつも温かいご応援をいただき本当にありがとうございます。
「KAMUI SUPPORT」への皆様からのご協力ほんとうにありがとうございました。おかげさまで皆様の熱意がきっかけとなり、この数週間の間に日本企業数社様からのご支援を頂いていました。なんとか当初の目標に近い800万ユーロ強の予算はありましたが、残念ながら僕が求めていた、戦えるチームでの2013年のレースシート獲得は不可能という状況になりました。
この結果に僕自身非常に悔しいですが、なによりも「KAMUI SUPPORT」に寄付してくださった皆様、ならびに支援を申し出て下さっていた企業様のご期待に応えることができず、本当に申し訳なく思っております。
2013年度の僕の活動については、F1以外のカテゴリーは考えていません。現在あるオプションのなかで、2014年にF1のトップチームのレースシートを獲得できるベストな道を選択したいと思っています。その際にはあらためて発表させていただきますのでそれまでお待ち頂けたらと思います。
また、この度のご報告を持って一度「KAMUI SUPPORT」の受付を終了させて頂きたいと思います。本当にありがとうございました。皆様からの寄付金は、そのまま大切にお預かりして2014年度のF1レースシートを獲得するための資金とさせていただきます。
今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。
2012年12月18日
小林可夢偉
AS・WEBより抜粋
残念というか無念というか…。
ザウバーのシートを失った際に、他に(まともな)シートが残っているのか微妙だったが、あえてポジティブに考えればロータスに空きがあると。
ロータスはキミ・ライコネンの残留は決定していたが、セカンドシートは未定だった。しかし、昨日ロメイン・グロージャンの残留も発表されて、事実上可夢偉の来シーズンのシート獲得は無くなった。
これまでF1にフル参戦した日本人ドライバーの中で、最も血が沸き肉踊る期待と活躍を魅せてくれたのが可夢偉だった。
ほとんどスポンサーの後ろ盾が無い状態(F1へ進むキッカケはトヨタF1だったが)で、3シーズン乗れただけでも十二分すぎる活躍だったと思うが、さらに上のチームでの走りを見たかったのは確か。
来シーズンは乗れないことが決定的だが、その次のシーズンに向けてトップグループのチームのシート獲得を目指すという。
恐らく、レッドブルのウェーバーは引退、フェラーリのマッサも来年いっぱいだろうし、ロータスのライコネンもその次はわからない(WRC再参戦もあり得る)…と、今よりも魅力的なシートが多く空きそうなのだ。
来年については残念だけど、その次に期待しようじゃないか。
Posted at 2012/12/18 08:30:59 | |
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