今季フル参戦に挑んでいるヨーロッパラリークロス選手権のフランス戦で、今季ベストとなる2位に入ったペター・ソルベルグ。セバスチャン・ローブやクリス・ミークが参戦することでも注目を集めた一戦では、ファイナルでリードしていたものの、終盤で失速、同郷ノルウェーの強豪、アンドレアス・バッケルドに勝利は譲ったものの、今季ベストとなる2位フィニッシュを果たした。一方、ローブはセミファイナル敗退、ミークは他車からのヒットを受けたこともあり、セミファイナルへの進出も逃すという結果に終わり、ハイパワーマシンの6台混戦走行で行われるラリークロス競技の難しさも浮き彫りになった。
Q:ファイナルでは優勝目前だったが、何が起きた?
「スタートは最高で、ファイナルでもリードに立っていた。でも、リアタイヤの摩耗がかなりひどくなっていることも把握していた。(会場の)ロエアックの路面は、基本的に舗装なので摩耗しやすいんだ。だからリアが暴れ始めた。その後は、バッケルドの方がグリップしていたから、僕をパスしたってだけのことだ」
Q:2位フィニッシュでうれしいか、優勝を逃して残念か?
「もちろん、このリザルトを獲得できてうれしいよ。僕がマシンを降りた時の写真を見てよ。間違いなく、みんなががんばってくれた賜だ。みんながここにたどり着くまで、どれほどがんばってきてくれたことか。チームとして、これだけのマージンを得るのにこれほど苦労したことはなかったよ。デビューシーズンで勝利を得るのは、とても大変なことだけど、そこにかなり迫った。まったく経験がないところから、自分たちで造りあげたマシンでだよ」
Q:勝利はいつになる?
「今年はあと2戦残っているから、もちろん全力で臨むよ。走る度に自信は高まっている。努力の結果が結びついているからね。勝利も近いと感じている。あとほんの少し、歯車がかみ合えばいいだけだ」
Q:ノルウェー人勢には最高の週末となった
「そうだね、国際的なスタードライバーが集まったし、セバスチャン・ローブとの対決も楽しかったけど、最終的にノルウェー出身のふたりがトップフィニッシュしたんだから面白いよね。アンドレアス(バッケルド)のことは祝福したい。彼は最高の男だし、本当にいい走りをした。そして観客も素晴らしかった。フランスでこんな結果を出せて、本当にうれしいよ。この週末は、ラリークロスがどれだけコンペティティブかを見せることができたと思う」
以上、Rally Plus Netより抜粋
なお、個人名を以前書いたブログと同じ表記に訂正しています。
先週末に、フランスで開催されたヨーロッパラリークロス選手権で、自己最高位の2位フィニッシュとなったぺター・ソルベルグのインタビュー記事があったので、コピペしてみた。
動画を見たり、他のサイトでの詳細記事を読んだりしただけではわからなかった部分が、ぺターのインタビューでわかってきた。

今年になっていろいろと情報を仕入れ、見守ってきたラリークロスだけど、これに勝つのはたとえ元WRCチャンピオンであっても、容易なことではないのがわかった。
このレースはある意味、格闘技だと思うし、ラリーだけではなくレースの経験もないと勝ち進むのは難しいと思う。
横並びスタートでいかに他車の前に出るか、いかにオープニングラップでぶつけられずに生き残るかが重要だと思う。
さすがのセバスチャン・ローブとは言え、完璧なレースが出来たのは予選ラウンドで1度だけ。あとはスタート早々に押し出されたりで出遅れ、そのまま前に出られないで終了。

ぺターが以前よりエンジンパワーに拘っていたのも、いかにスタートダッシュを決められるかがいちばん重要なポイントだと理解できたからだろう。
この辺りの要素はRCカーのレースと共通項があるね。
スタートで前に出られれば、その後の展開がラクだからね。スタートで後方に埋もれてしまえば、レベルが拮抗した中ではおいそれと前車を抜くのは難しいし、場合によっては自分よりペースの遅い車につかまり遅れてしまうことも起こりうる。
追記
何気に“つべ”見てたら、ローブが出走のセミファイナルの動画を発見。
画質が悪いし、どうやらTV中継(?)の画面をカメラで撮ったっぽいね。
後方グリッドからスタート(横にはヘニングのサーブが!)したローブは次々に前車をパスして2位まで上がったけど、“ジョーカー”で2台に先行され、ついに抜くに至らず4位でフィニッシュ。
この時のトップは優勝したバッケルドだし、さすがのローブも接触なしのクリーンなレースでも4位がめいいっぱいだったか。
それもいいけど、ヘニングの赤いサーブは不気味に(序盤だけだったけど)速いな~。
ラリークロスって見れば見るほど“ハコ”のレースでいちばん面白いと思うな。WTCCやDTMより面白いよ。
Posted at 2013/09/05 16:09:20 | |
モータースポーツ | 日記