後悔と反省、そして半年点検
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
今年の1月に納車されたS660。
買おうと決断した時には既に生産終了していた為、中古車しか選択肢がありませんでした。
一生所有するつもりで探し始めたので、多少高くても程度の良い個体(極端な話、転売目的で保管されている車両)を希望していました。
そこで出会ったのが、埼玉にあるホンダ系中古専門ディーラーの個体。
2
営業マンの説明では、この車両は一般の人に売られたものではなく、ディーラーで保有していたもの。
目立つ傷等はなくノーマルで修復歴や鈑金歴なし。
鑑定証を見せてもらったところ、何故かシフトノブが欠品していますが、それ以外は指摘事項なしで、内外装とも星五つ。
走行距離も、まだ1,500km程度。
新車時の価格を大きく上回る値札を付けられたこの車両は、新車同様に見えました。
残念ながら試乗は出来ないとのことでしたが、浮かれていた私は、それ以上車両を良く確認することなく、営業マンの話と鑑定証を信じて短時間で購入を決めました。
しかし、それが大きな失敗。
以下、自分への反省の意味も込めて、また今後中古車を購入される誰かの参考になればと思い、記録しておこうと思います。
笑ってやってください。
3
購入したのは昨年の年末。
そして納車されたのが年明けでした。
帰りは自宅まで約3時間の道のりです。
納車されたディーラーから帰る途中で寄ったコンビニの駐車場で、何となくエンジンルームを見てみました。
すると・・・
4
えっ、エンジンカバーが割れてる・・・。
その場でディーラーに電話したところ、後日見せに来て欲しいとのこと。
その他、よくよく見ると、シートに油のような汚れが多数付いていたり、内装に目立つ傷があったり、足りない部品があったり、異音がしたり・・・。
おいおい、話が違うじゃん。
5
後日、再訪問し、営業マン(以下、D)に質問しました。
私)エンジンカバーが割れてるのは知らなかったのですか?
D)サービスから聞いたので知っていました。
私)カバーが割れている状態で納車したら、危険じゃないんですか?
D)危険ですね。
私)・・・。
D)・・・。
ヤバイ、この営業マン。というか、この店自体がヤバイ。
とりあえず、一通り指摘して修理してもらいました。
この時点で、この先、この車に乗り続けて大丈夫なのか心配になってきました。
6
とりあえず、修理は無事完了。
後日、ライセンスフレームを付けるためにナンバーを外しました。
すると、リアバンパーのクリップが傷付いているのを発見。
クリップを外す際に、プロが使うような工具ではなく、マイナスドライバーのような固いもので無理矢理こじったようです。
7
リアバンパーを外す必要があったとすると・・・ひょっとして!?
よくよくマフラーを見ると、やはりそうです。
若干センターがずれています。マフラーを交換した可能性あり。
これは怪しいと思い、記録簿を見ると、前オーナーの記載箇所は塗りつぶされていましたが、何となく読み取ることが出来ます。
なんと、所有者は個人名で、住所は東北地方。
この時点で、確信しました。
「一般の人に売られたものではなくディーラーで保有していた車両」というのは嘘だったということを。
8
東北といえば、もしや・・・。
嫌な予感がして、更に下廻りを覗いてみると、やはり結構錆びています。
そして、防錆剤を適当にスプレーして、それがサブフレームに飛び散ったような跡も。
覗き込んで見える範囲だけでも、年式と走行距離を考えると、錆が多いような気がします。
東北ということで、おそらく融雪剤の影響でしょう。
9
色々怪しくなってきました。
内装では、Aピラーを外してみるとドリルのようなもので穴を開けた跡が出てきました。
10
更に車体側には、マイナスドライバーで突っついたような傷や塗装はげがあったり・・・。
完全にプロではない人がいじった跡が多数。
11
エンジンルームもネジ山が潰れて、付近のバンドも工具を当てたのかガタガタ。
12
こちらのバンドも緩んでいて、クルクル回る状態でした。
その他にも、危険をともなう怪しい箇所が多数。
おいおい、一応正規のディーラーなのに、こんな状態で納車するとは信じられない。
13
結果的に、私が一番避けたかった車両(プロでない人によるノーマル戻しや融雪剤の影響を受ける地域の車両)を購入してしまったことに後悔しました。
この時点で、私の中で選択肢は下記2つです。
①諦めてこの車両を手放す。
②その前に、信頼できる付き合いのあるディーラーで一通りチェックしてもらい、その後、乗り続けるか判断する。
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色々と悩みましたが、結局、付き合いのあるディーラーの営業マンに事情を話して、半年点検と同時に全体的なチェックをしてもらうことにしました。
そのディーラーには、ホンダの技術コンクール世界大会で、かなりの成績を収めたサービスさんが所属しているらしく、その人にチェックしてもらうことになりました。
頼もしい。
15
各部点検や修正、増し締め等を行っていただきました。
そんな中で、新たな不具合が発見されました。
ヒューズが取付けられていなかった為、ウォッシャー液が出ない状態だったとのこと。
納車以来、ウォッシャー液を使ったことがなかったので、まさか出ない状態とは思いませんでした。
こんな状態で納車するのだから、恐るべし埼玉のディーラー。
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一方で、お世話になっている地元のディーラーは、いつも写真を使って点検結果を説明してくれます。
17
写真があると、わかりやすいですし安心出来ますね。
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最初から車両の状態が心配で、たいして乗っていなかった為、エンジンオイルも綺麗。
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懸念箇所も一通りチェックしてくれました。
20
融雪剤の影響で錆びている部品は、(手放さなければ)半年後の車検で交換予定。
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とりあえず、いつものディーラーで一通りのチェックが終わり、多少安心して乗れる状態になりました。
購入したディーラーといつものディーラー・・・とても同じホンダディーラーと思えない違いがあります。
今回は、とても良い勉強になりました。
購入先の店舗や車両をしっかり確認せずに、浮かれて即決してしまった自分に腹が立ちますし、情けなく後悔が残ります。
反省。
さて、この車両に乗り続けるか、それとも手放すか・・・まだ完全に気持ちの整理が付いていません。
自分の中で答えが出るまで、しばらくゆっくり考えたいと思います😅
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