キャンバー調整&トー調整

フロントタイヤの偏摩耗対策でキャンバー調整をします。1.5インチ程ローダウンしているので、ノーマル状態よりもネガティヴキャンバーが付いているのが原因かと思います。ハンドリング感覚は悪くないので…このままでも悪くないかな？と思っていましたが…新しいタイヤが2シーズン強で使えなくなるのは残念だなぁと思って。
ということで車体前側をジャッキアップしてアンダーカバーを外します。12ミリのボックスでビス4本外します。

キャンバー調整はロアアーム付け根のボルトナットを緩めて度盛り位置を調整して行います。写真は、アンダーカバーを外して車体前方から撮った状態です。

車体後方からロアアーム付け根のボルトナットを拡大して撮った状態です。ナットは既に緩んでいます。ナットの座面にワッシャー、度盛り板が付いています。メンバー側に度盛り板の位置合わせがしやすいようにケガキ線があります。分解してみて分かったのですが、ボルトに溝があり度盛り板がズレない様になっています。ちなみにこの溝二本あるのですが、それぞれ深さが異なり度盛り板の誤組みを防止しています。

ロアアーム付け根はメンバー側に横長の穴が開いています。これでキャンバー調整が可能になっています。実際のキャンバー調整はボルトナット類を仮組みし度盛り板とケガキ線を目安に位置を調整していきます。調整後、最終的にナットにトルクをかける場合は車体前側と車体後方の度盛り板がズレない様に注意が必要です。

話が前後しますが、キャンバー調整をする時にキャンバーゲージがあるととても役立ちます。私が使用しているものは写真の様にアングル材の両端（15インチ）にスペーサーと中央に水平器を付けた簡易的なものです。このゲージは何度という数値は測れませんが、水平器の気泡位置でおおよその傾き（キャンバー）が把握できます。

キャンバー調整が出来たら、トー調整を行います。今回はキャンバー角を少なくする方向に調整したので（ロアアーム付け根を車体内側へ調整）そのままでは大きなトーアウトになっているので…わずかなトーアウト、またはゼロトーに調整します。まず、写真の様にフロントタイヤの前後をコンベックスで測ります。ざっくりとした測定ですが、ここではどの位トーアウトになっているか分かればOKです。
トー調整はタイロッドを締め込んだり緩めたりして調整しますが、ハンドル中心がずれてしまう可能性があるので…根気よく作業する必要があります。

今回使用した工具です。
片目片口スパナ、24ミリ、22ミリ
メガネ、24-22ミリ
3/8ラチェット、ボックスロング12ミリ
この他に、フロアージャッキ、馬x2、キャンバーゲージ、コンベックス、ガムテープ