
修理にあたってDラーが代車を用意してくれました。
配車してくれた車両は528iの前期モデル。
5シリーズで現状最後のNAの6気筒、N52B30Aです。
カラーリングもBMWらしさの溢れるカラーで、
インペリアル・ブルー・ブリリアント・エフェクト。
これで10日以上過ごせることはとても贅沢な事です。
どちらも好きなクルマ、好きな色です。これからの日常がワクワクします。
325iはいってらっしゃ〜い。綺麗になっておいで♪
さて、車庫に鎮座するアッパーミドルセダン5シリーズ。私の車庫では幅はギリギリ、長さもギリギリで、駐車した姿も堂々とした風格です。あまりにも存在感があるものですから、近所でも目立っています。ご近所さんに「立派なお車ですね。買い換えになったのですか?」と数人に声をかけられました。やはり5シリーズは3シリーズよりも随分と大きいので存在感があるのでしょうね。見た目通りに所有感も大きく満たされそうな車両で、それだけでもオーナーが羨ましい限りです。
で、早速試乗に。今回は時間もあるので、色んな道をじっくり乗りました。
3シリーズに乗る私が、5シリーズに乗って感じた良いところは沢山あります。一番印象的だったのはそのままかもしれませんが、サイズ感が生む走行時の安定性がとても大きいということでした。大きくてしっかりした骨格が安定感を生み出し、大きな安心感を生み出していました。
当然5シリーズの方がホイルベースもトレッドも大きいので地面をしっかりと掴みます。当然そのことは高速走行時の安定感に大きく貢献しています。3シリーズよりも構えた素晴らしい走行感があり魅力的でした。狭い道が多い京都の街中では大柄なので取り扱いは大変かなと思っていましたが、乗ってみると意外に街中でも扱いやすくて、高速から街中までオールラウンドに快適なクルマだと思いました。
次に現行BMWの標準、8速AT。燃費向上も相俟って、変速スケジュールは結構速い目です。のんびりアクセルを踏んでいると、低回転→低回転→低回転と、かなりのんびりです。しかし、それで走っていてもさすが5シリーズ。堂々とした印象で、それはそれで似合ってしまうのがステキです。大人の余裕がとても魅力でした。
そして個人的に一番の魅力ポイント、6気筒のエンジン。楽しいフィーリングを感じさせながらも、その立派なシャーシの懐で、使い切れるFUNを生み出しています。のんびり走っている低回転域では、3000cc(N52B30A)特有の粒立ち感を感じますが、SPORTモードやSPORT+モードにして、高回転までキッチリ回わすと、6発の雄叫びを充分に堪能できます。麗しのN52B30Aこれはこれで気持ち良いです。トンネルではギアを落として駆け抜けてしまいます。大人の余裕はドコ行った。(笑)
このモードセレクトはE90のモードセレクトとは比べものにならない位に「変化した感」があり、走りやすくなりました。BMWって弄ってもカッコいいですが、ノーマルでも本当に素晴らしいから大好きです。
反対に少し気になったのは街中の低速時に若干のモタツキを感じたことです。1,400rpm付近で低速時から再加速する時に少しダルさを感じる領域がありました。恐らく燃費向上の為のセッティングが絡んでいるのかなと思います。慣れればアクセルワークでカバーできる話なので気にする程でもないのかもしれませんが。
週末には家族を乗せて遊びに行きました。車内も広く運転席も快適、家族も広さに大満足のご様子。家族の評判からもファミリーカーとしての選択にもバッチリなクルマであることが解りました。3シリーズで家族5人で旅行に出掛けると、トランクはいつもMAXになります。以前、ベビーカーを入れた時には立体パズルのようにトランクを駆使して使いました。5シリーズのトランクは、随分と大きく、5人分の荷物もラクに積載できそうです。今回ベビーカーを入れても余裕だったので、5人分は余裕だと思い知らされました。車体サイズの違いでこれ程、走行安定性も使い勝手も変わるのかという事を実感しました。
F10は各所で、私の3シリーズと一線を画しています。オプションで付けられる、リアビューカメラとクルーズコントロールをはじめ、オプションに設定の無い、ヘッドレストやハンドル位置の電子制御はとても便利でした。更にオートホールド機能、パーキングスイッチとドアノブの照明、ナビの画面のデカさ。これらも普通に羨ましいです。
やはりシンプルにBMWらしいクルマの印象を感じられたのが嬉しくて、私は現行のモデルよりこのモデルの方が肌に合うように感じました。燃費こそ8.2km程なので現行には劣りますが、それでもこの6気筒感は気持ち良いし、このサイズのクルマでココまで回ってくれるクルマはそう無いように思います。それだけでも貴重な存在ではないでしょうか。
素晴らしいクルマなので、気がつけば500kmも走っていました。
3000cc(N52B30A)のエンジンでは、約1800kgの5シリーズには非力という意見もありますが私はそんなことないと思います。確かにN54のような圧倒的なパワーはありませんが、NAエンジンという精密な機械で生み出すピュアなエネルギーを感じながら走るという事が何よりも贅沢で力強いと思うからです。また、そのパワーの出具合が、丁度6気筒のオイシイところにFITするものだから、回して走りたくなってしまう。そんな精神的にも魅力が止まらないクルマです。機械構成で緻密に組み上げられたエンジンはシルキーでスムーズ。内燃機関の爆発のツブツブ感が走りの質感に溶け込んで生み出す独特のビート感は無二で刺激的。これは本当に癖になります。
市街地、高速道路、山道というバリエーションを丸一日疲れるまで走ってみました。さすがにそれだけ走ればもう一つだけ気になる点が出てきました。この528iはMスポではないので基本セッティングが少しフワフワしています。カーブをそれなりの速度で駆け抜けようとすれば、足は柔い目の印象です。スポーツモードにしてもまだまだ柔らかいかなと感じる位なので、私の場合はやはりMスポ位の硬さが扱い易く感じ、また好みなんだと思いました。
長距離走ると強いロールは疲れに繋がります。ロールはE90のMスポの方が断然に少ないので、その点はE90の方が快適です。もちろん固く粘りがある分コーナーもビシッと決まります。駆け抜けるという観点で見るとやはり3シリーズの方がそれは秀逸だと感じます。この辺りは5シリーズのキャラクター、及びPKGの違いだと思いますが。コンパクトにビシッと走るという観点ではE90も凄く良いクルマで、5シリーズにこれだけ乗ったからこそ感じる、E世代3シリーズの良さです。しかしBMWは3も5もEもFもキャラクターは異なれど、走れる血統は同じなのがステキなことです。やはり私はBMWの血統が好きなようです。
6発の5シリーズ、とても魅力的で良いなと思います。
快適で速くてカッコイイ。乗ってる方、とても羨ましいです♪
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クルマのこと | 日記
Posted at
2013/09/01 20:46:25