タイヤを純正とはサイズやブランドを変えている全国8000万人の皆様!
で、そのタイヤ、気づかずに元の規格と違うXL規格のタイヤを履いている、というそこのあなた!
(はい、わたくし、Famicabも。。。)
もしかして、タイヤの空気圧を車のドアに表示されている空気圧のままで入れていませんか?!
「吐くセキレイ」さんのブログ記事を拝見し、いつかちゃんと見直さねば!
と思って早幾年月。。。(って、まだ半年たってない?)
この記事は、
ロードインデックスとタイヤ空気圧について書いています。
まずは、発売時の456GTAの空気圧をば確認。(456GTも同じ)
Pirelliで見ると、
前後ともに 2.2バール、最大積載時2.4バール
で、今でも販売しているPIRELLI P ZERO SYSTEM (COLLEZIONE)のスペックをTire Rackさんのサイトで確認
(COLLEZIONEってば、コレクション用のクラシックカー向けのブランドですよね。。。)
(以下、Tire Rackさんのサイトから引用)
Front Size: 255/45ZR17 (98Y)
Asimmetrico, Ferrari
Style: Blackwall
Serv. Desc: (98Y)More information on Service Description
UTQG: 140 A A
Rear Size: 285/40ZR17 (100Y)
Asimmetrico
Style: Blackwall
Serv. Desc: (100Y)More information on Service Description
UTQG: 140 A A
ここで、大事なのは、LI:Load Indexを示している前 (98Y)と後(100Y)の数字のところ
(Yは上限300km/hの意味。 公道では何の意味もない。 Wの上限270km/hでOKって、それでも公道では過剰品質)
次は、ブリジストンさんのサイトで通常の空気圧別負荷能力一覧表(簡易版)を確認!(上の方の表)
https://tire.bridgestone.co.jp/about/tire-size/pressure-list/#secJATMA
まずは前のLI:98の2.2~2.4bar(220~240kPa)の時の耐荷重
⇒ 675~725kgf
(98が2行あるので少なめの下の行で見た場合)
次は後のLI:100の2.2~2.4bar(220~240kPa)の時の耐荷重
⇒ 720~775kgf
(100も2行あるので少なめの下の行で見た場合)
この情報をもとに今のタイヤでどれくらいの空気圧を入れるとよいのかを確認!!
今履いているContinental EXTREMECONTACT DWS 06 PLUSタイヤのブランドとLI値を再度Tire Rackさんのサイトで見てみる!
Front Size: 255/40ZR18 99Y XL
Style: Blackwall
Load Range: XL
Serv. Desc: 99Y
UTQG: 560 AA A
Rear Size: 285/35ZR18
Style: Blackwall
Load Range: XL Load Range
Serv. Desc: 101Y Service Description
UTQG: 560 AA A
ちゃんと「XL」と書いてあるので、XL規格なのを再確認。
(見てみたら、日本の通販安売りサイトでも、ちゃんとLI値やXLかどうか、などは載っていますね。)
で、次は、XL規格(Extra Load)での空気圧別負荷能力一覧表(簡易版)を確認!(下の方の「ETRTO[EXTRA LOAD or REINFORCED 乗用車用タイヤ空気圧~負荷能力対応表])
https://tire.bridgestone.co.jp/about/tire-size/pressure-list/
前は、LI:99の行を見て、675~725kgfになる空気圧を探すと。。。ない
大体同じな690~730kgfで、250~270kPa
後も、LI:101の行を見て、720~775kgfになる空気圧を探すと。。。やっぱり、ない。
大体同じな735~780kgfになる空気圧をたどると、250~270kPa
ということで、扉やオーナーズマニュアルに書いてある表示より、0.3bar(30kPa)多めに入れるのが、このタイヤでの適正値、ということが分かりました。
↑
これは、XL規格かどうかに加え、タイヤサイズやLI値によって違うので、必ずタイヤをご確認の上で補正してみてください!
(純正でもブリジストンとピレリで適正空気圧が違うように、同じサイズでもメーカーやブランドによっては、LI値が違うこともあります!)
実際、Continentalタイヤでも17インチで純正サイズのままのCONTINENTAL EXTREMECONTACT SPORT 02だと、XL規格ではなく、LIもピレリと同じなので、昔の空気圧のままでOK!
(海外では入手可能な17インチのNITTO NT555 G2はXLで、LI前102,後103、調べると空気圧は純正相当でOK)
で、Continentalタイヤでも17インチの例と同じCONTINENTAL EXTREMECONTACT SPORT 02を19インチにインチアップでタイヤ幅を同じ、外周も同じで扁平率を下げた場合では、今度はXL規格で、LIは前96、後98!
なので、同様に確認すると、なんと270~290kPa(でも少し足りない)
ということで、空気圧の上限になりそう。
20インチにインチアップすると、XL規格でLIは前92,後93のしか見当たらず。。。
これに表の上限の290kPaまで空気を入れても耐荷重はわずか620kgf、630kgfと、全然、耐荷重不足。
ということで、もし20インチで寸法的には見つかっても、この車の場合、耐荷重の上限にぶつかって、19インチまでしかインチアップできない、ということが判明!(もしかしたら、世界中を探せば、LIが大きな20インチの扁平タイヤがあるのかもしれませんが。。。)
適正空気圧よりも低い空気圧だと、加熱してバーストする危険もあるので、一度、規格がXLなのかどうか、さらにLI値がいくつなのか、を確認してみるのがよい、と痛感した2023の夏なのでした。
(幸か不幸か、車検でタイヤ交換してから、エンジンオーバーホールで走行していないので危険な状態には遭遇していませんでした。)
って、これ、逆にXL規格⇒通常規格の場合、タイヤがパンパンでカチカチになるくらいの空気圧になって、それはそれで、グリップが減って危険ですね。
(それにしても、純正PIRELLI P ZERO SYSTEM (COLLEZIONE)のUTQG:140って、かなりタイヤの減りが早い。)