
本日はレクサスのディーラーに行きました(*゚▽゚*)
お目当ては勿論新型ISデスw
前回のレクサスIS300h回でお知らせしたとおり、レクサスの担当が「本命」というIS350 Fスポーツを見てきました(*´ω`*)
ホントなら土曜に突撃したいところでしたが、平日ならお貸しできるんでできれば平日に...と言われていたので今日まで我慢デスw
それではまず写真をどうぞ!!!
専用フロントバンパーのおかげで迫力が物凄いことになってます((((;゚Д゚))))
リアはノーマル仕様と違いはありません。
カラーはFスポ専用色の「ホワイトノーヴァガラスフレーク」というカラーで、メタリックホワイトなんですがパール系と違いクリーム色っぽさが全くないのが特徴です。
フェンダーには「F SPORT」のエンブレムが掲げられます。
タイヤ&ホイールはFスポ専用デザインの18インチが履かされます。
やっぱり怖い顔ですヽ(´Д`;)ノ
これ見るとノーマルISが大人しい顔に思えちゃいます。
そして高速では煽ってるつもりなんて一切ないし、前走車の方が早く走ってるのにどんどん道を空けられましたww
内装もFスポ専用アイテムで固められていて、前回のバージョンLとは雰囲気が全く異なります。
これはFスポ専用の「ダークローズ」と呼ばれる内装色で淡いレッド内装ですがなかなか雰囲気はいいものです。
この色使いだとパッと見LFAに見えますね(*´ω`*)
今回のISはシートが絶品なんです(*゚▽゚*)
座り心地は下手な欧州車よりも断然いいです。
そしてメーターもFスポではLFAと共通デザインのフル液晶メーターが採用されています!!
スポーツSもしくはスポーツS+に入れると色もLFAのトラックモードと同じく白基調に変わります(*´ω`*)
そしてメニューを出すと中のリングと文字盤が移動します。
これは惚れますね\(//∇//)\
聞いた話じゃ、最初はほかのグレード考えてた人もこのメーター見た途端にFスポに切り替えるのも多いとか...
新型ISは大型モニターの採用は見送られました(^_^;)
それ用のデザインになってるんですが全画面にすると、運転席からだとメーターフードが干渉してモニター全体が確認できないからという事でした。
簡単に説明を受けて早速キーを借りてエンジンスタート...
IS300hとちがい、キュルル..ブォォン...しっかりとエンジンがかかる感覚は安心しますw
最初に言ってしまいましょう。
このIS350 Fsportは最早日本車最高のFRスポーツセダンと断言してしまってもいいです。
まずはエンジンですがこの3.5リッターは先代にも搭載されていた、直噴とポート噴射を使い分けるD-4Sエンジンです。
出力は最も高いものとなり、最高出力318psを6400回転で発生させて最大トルク38.7kgmを4800回転で発生させる第一線級の性能の持ち主であります。
街中を走らせた感じじゃこのパワーは持て余し気味になります(;^ω^)
GSやクラウンではまだ余裕として使える範疇ですが、このISではパワーとして使っているのでそれほど踏んでいないのにグイグイ持って行ってしまいます..
IS300hの時にこれに迫るパワーを持っていると書きましたが、モーターパワーを以てしてもこちらのほうが断然パワフルでありましたヽ(´Д`;)ノ
フィールは大排気量NAならではの濃密なもので、街中ではちょい踏みで全ての事が事足りてしまいます。
1500回転すぎからかなりトルクが厚くなるのでもたつく事も皆無です。
3.5もあったらNAでもモタつきなんて関係なくなってトルクでグイグイ引っ張って行ってしまいますww
ここで感じたのが先代IS350や現行GS350と比べて低回転トルクの乗り方が若干良いかも...と言うことでした。
乗り方が良いというよりは厚みが増したと言ったほうが正しいかもしれません。
今まででは1500回転前後から加速をかける際はパワフルっちゃパワフルなんですが2000回転越えたあたりから本領発揮かなぁ...と思うことがありましたが、この新型は1500回転前後の巡航状態から変速しない程度の追い越し加速をかけても今まで以上にストレスを感じさせることなくスーッと加速してくれます(*´ω`*)
カタログ性能表などを見比べても違いがないのですが、マネジメント系がちょっと改善されているのかもしれないです。
そして8速AT化の恩恵もあると思います。
街中でDレンジ、ノーマルモードで走ると1500回転を境目にどんどん変速して50km/hで既に6速に入って1100回転ほどしか回らない...なんて程の大人しい制御ですが、1100回転から踏んでもまったく力不足感は感じなかったです。
IS300hと違い、純エンジン車なのでフィーリングもとても自然なものですぐに体に馴染みます(*゚▽゚*)
大排気量NAならではの自然なレスポンス...そして有り余るパワーを味方につけてのクルージングはこれ以上ないぐらい気持ちがいいものです。
そして最近の小排気量ターボでは得られない、この回せば回すほど盛り上がるこの感覚は乗ると理屈じゃターボの方が良いのは分かるんだけど、本能ではこっちの方が良いとなってしまいますww
しかも今回のISのガソリン車は、LFAで培われた音に関するチューニングも相当やりこんでいて、「サウンドジェネレーター」と呼ばれるものが装着されており、これは吸気管内にダンパーが仕組まれていて吸気時に発生する吸気脈動を振動させて吸気音を響かせるというものですが、これがまた最高に気持ちの良いサウンドを聴かせてくれるんです(*゚▽゚*)
「トヨタのV6ってこんなにいい音したっけか?」と言うほど良い音がするんです(*´ω`*)
でもIS350は3500回転付近から快音を響かせてくれますが、2500回転の常用域+α位の音はIS250の方が良い音を聴かせてくれていたんです。
IS350では3000回転付近までは音は聴こえるものの、迫力にイマイチ欠けるというか上品なおすまし娘っぽい感じなのです。
その代わり3500回転からトップエンドまで本当に気持ちの良い音をしっかりと響かせてくれるのはIS350の方です(*´ω`*)
果たして3.5リッターD-4S+最新世代8速SPDSの実力は!
という事で全開加速をしてみました。
今回はTRCオフでSport S+モード、ギアは完全シーケンシャルの本気モードでの加速です。
ストールでちょっと溜めてから一気にブレーキをリリースさせた瞬間、ヾ(゚Д゚;)オォォォォォォハエェェェェェ!!!と思わずビビって笑ってしまうほどの鋭い加速を見せてくれました。
エンジンも低回転から思いっきりパワフルで2500回転に差し掛かったあたりで一段と吹け上がるようになり、吸気管が響き始める3500回転付近からは7000回転まで一気に回っていきます。
音もV6エンジンでは世界で1番音が良いんじゃないかと言うほど気持ちのいいもので「クォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!」としっかりと聴かせてくれます。
そして8速になり繋がりも良くなったので今までのIS350よりも全然速いですヽ(´Д`;)ノ
正直言ってライバルの3.5リッターや直噴ターボ勢よりも全然速いし、1クラス上のV8ターボ勢も簡単に追い回せる程の速さを秘めていますヽ(´Д`;)ノ
中間加速も踏み込んだ瞬間にエンジンが一気に吹けて一線級のスポーツカーと充分渡り合える速さで一気にスピードを乗せていきます。
高回転のレスポンスもひょっとして今までの3.5と違うか?とさえ思うほど綺麗に回りきってくれます。
速さは似たものが作れても、音を聴いて気持ちが良いだとかエンジンを回す楽しみ..これはIS300hでは決して味わえないものですね。
どうやら私はハイブリッドの電動モーターの圧倒的なパワーを感じても、内燃機関のフィーリングに魅せられる旧い人間のようですww
この新型IS350にはIS Fでも採用されていた8速SPDSが搭載されます。
この8速はLS用のものをベースにしているんですが、全速ロックアップを行うことにより極限までレスポンスを上げたものです。
ツインクラッチセミATよりも変速スピードが速いと言われているのですが、その言葉に偽りはないです。
シーケンシャルモードに入れればとてもトルコンを使ってるとは思えない超絶的な速さで変速を決めていきます。
パドル操作と実変速のラグも全くないですので「今だ!!」と思った瞬間にパドルを弾けば一瞬で変速ができます。
8速で相当なクロスレシオになってるので高回転維持も簡単に出来るし、常に美味しい回転域をキープしながら走らせられるのです。
スムーズな変速よりもレスポンスとスピードを最優先にしている様で、多少のショックは容認しています。
LFAメーターもレッドゾーンにブチ当たると照明の色が変化するので針を追わなくてもシフトアップのタイミングがわかりやすいデス。
でもこの速さを手懐けるのも相当な慣れが必要になってきます...
完全シーケンシャルモードでなくとも、Sport S以上のモードに入れておけば半シーケンシャルになって高回転維持になり低いギアを積極的に使う傾向になります。
ここで感心したのが減速時や30km/h以下でのギクシャク感が全くないことでした。
制御的にはポルシェPDKのスポクロPKGに入ってるスポーツ+に近い制御になるんですが、低速時のガックンガックンなるあの感覚が全くないんです。
PDKでは2速から1速に入った瞬間やアクセル抜いた瞬間にギクシャクしちゃうんですが、これは減速時はトルコンATの強みを生かして全くギクシャクしない、スムーズに減速できて普通に走れる...のです。
加速時やアクセル踏んでる時はセミAT、減速時はトルコンの特性を使い分けている様な感じです。
これもノーマルモードに入れてしまえば今までの事が嘘のように優しくて滑らかな8速ATに戻ってしまいます。
先ほどもご紹介したように、ノーマルモードのDレンジでは1500回転回るかどうかの所で変速していきます。
変速の仕方も丁寧にこまめに行う物なのでスムーズ過ぎてタコメーターを見ていても殆ど分からないほどです。
唯一変速したと確信が持てる部分はメーター内のギアポジションで何速に入っていると表示されるのでそれを追ってけば分かります。
兄貴分のGSの6速は勿論、LSの8速と完全に並ぶスムーズ性を実現させてしまっているのです。
それでいながらツインクラッチセミATをも凌ぐダイレクト感とシフトスピードも両立させてしまっているのです。
乗り心地の方もまた衝撃的なものでした...
このIS350 FsportにはISシリーズ唯一となる、LDH(レクサス ダイナミックハンドリング システム)が組み込まれています。
これはGSのFスポでも採用された、VSCとTRCをはじめとする車両統合制御システムであるVDIMと4輪操舵システムを組み合わせたレクサス本気の脚なんですが、ISに搭載されてしまいました...
4輪操舵といってもISは小ぶりなのでGSみたいに低速時に逆位相になって小回りが効くようなシステムはありません。
フロントと同位相にリアが切れるだけので、かつての日産HICASシステムと同じですね。
でもHICASが最大0.5度しか切れなかったのに対し、これは最大1度まで切れるのが特徴です。
1度というと目ではわからないレベルで「本当に意味あるのかいな!?」とツッコミ入れられそうですが効果は絶大でした!!!
GSでもコーナーでハンドルを切ればグイグイ曲がっていく、切れ味が異様に鋭いハンドリングが印象的で大きさを全く意識しないものでしたが、このISに搭載されると切れ味が鋭いなんてレベルではなく、ハンドルを切った瞬間に車が予知していたかのように曲がりたい方へ、踏みたいラインにスパッと向きを変えてくれます((((;゚Д゚))))
スパッと曲がっても曲がった先で不安定になることは一切なく、LSの様な絶大な安定感に守られながらも完全なFRスポーツの立ち回りを見せてくれるんです!!
素早い切り返しの時もグラッと来たり反応が遅れることなんて一切ありません。
切り替えした瞬間に間髪いれずにスパスパっと頭の向きを変えてくれます!!
そして脚の限界や楽しさはIS Fの2012年モデルをも超えてしまったと言ってもいいでしょう((((;゚Д゚))))
旋回スピードやペース維持がIS Fよりも速い速度域でこなせてしまうんです.....
恐ろしい車です...
このクラスのハンドリング面での絶対的なリーダーに君臨しているBMWの3シリでさえ、このIS350Fスポには敵わないかも...(゚o゚;;
BMWは50:50など昔ながらのやり方でハンドリングを極めていますが、このIS350は昔ながらのやり方も大切にしつつ新世代の技術なしには到達できない次元まで引き上げたと行ってもいいでしょう。
確かに切れ込み方などはBMWに似ている面もあります。
でも曲がっていった先での反応の良さや複合コーナーなどの切り足したときの反応などはISの方がいいと言えるでしょう。
旋回の感覚もアウディクワトロシステムなどの可変駆動力による重力の法則に逆らうような感覚ではなく、自然なスッキリ感が際立つものです。
高速道路のレーンチェンジでもハンドルを切ったらリアも反応遅れが全くなしに移動するのでレーンチェンジを繰り返しても全く怖くなることはありません。
それでいながら、4輪操舵にありがちな気持ち悪い感覚が全くなく、自然にリアの反応がメチャクチャ速いという感じなのです。
気持ち悪く感じない程度にリアもフロントと同時に付いてくるというとんでも無い挙動を感じます。
そして首都高のきついカーブを連続で曲がるときもスッスッっと気持ちよく曲がれます(//∇//)
LDH無しのISよりもハンドル切り角が少なく済むので切り返しも楽チンです。
それどころかこんな速度で行けるの!?とこっちがビビってしまうほどのハイペースで駆け抜けられます(*´ω`*)
その代わりペースがついつい上がりがちになるので覆面には気をつけなくては...ww
街中域では確かにノーマルのISよりは硬いものとなります。
先週乗ったIS300hの18インチモデルよりも脚が締め上げられているので当たりは硬くなっています。
でも不思議なもので不快感は全く感じないんです。
そしてIS300hで感じた、コツン...コツン...という細かい揺れや振動がこのIS350Fスポでは感じませんでした。
恐らくバッテリーを搭載しているかしていないかの微妙な重量配分関係や車重が主な要因になっているんだと思いますが、やはり重量物が少しでも少ないほうが乗り心地も自然に感じますね。
18インチを履いていてもバタつかないし、ロードノイズもIS300hとほぼ変わらぬ物なので快適なクルージングもこなせます。
これは本気を出せばスポーツカーと完全に互角に、相手によっちゃそれ以上に渡り合える実力を持っていながらラグジュアリーサルーンとしても振る舞える車です。
試乗から戻ってくるまですっかりIS350Fスポの虜になってしまいました(*´ω`*)
もう欧州車辞めてこれ買っちゃおうかな...と危険な考えがwww
まさかこのセグメントで3シリやCクラスを脅かす日本車が出てくるとは思ってもいなかったし、このレクサスの本気度合いは半端じゃないと思います。
IS300h試乗の時に担当が言った「IS350Fスポこそが本命」と言ったのにも納得がいく出来でした。
GSから始まった新世代レクサスのフルモデルチェンジの完全新作としては2作目になる、今回のISはやはり只者ではないです。
雑誌やメディアではIS300hの事が大きな話題になっていますが、車好きの方には..そして欧州車乗りの方々にはこのIS350Fスポこそ乗ってもらいたい車だと思います。
IS300hとは全くの対極にいるこの車ですが、やっぱり車は楽しくなくちゃ!というのを感じさせてくれる車だと思います。