本日はスバルのディーラーに行きました(*゚▽゚*)
お目当ては、8月末に新型STIと共にデビューした、WRX S4です!!
知り合いのいるところからSTIと入れ替わりで来たということで早速突撃してきますたヽ(´▽`)/
それでは写真をどうぞ~!
フロントはSTIと同形状のボディ、バンパーやフェンダーなので迫力はありますね(*゚▽゚*)
リアもSTIと同じ4本だしマフラーが物凄い迫力出してます!
スポイラーは大型タイプではなく、標準ではスポイラーレスか試乗車のリップスポイラー仕様となります。
OPでSTIのウィングも付きます。
個人的にはウィングよりも控えめなこっちのほうが好みです。
タイヤ&ホイールはSTIと同サイズの18インチです。
S4はレヴォーグGT-S用のホイールが使われています。
WRX S4のエンブレムもしっかりついてますw
内装はSTIと同じデザインでまとめ方も同じです。
赤基調なのでやる気にさせられますw
メーターはSTIと同じ280km/hフルスケールメーターです。
でもS4は8000回転6500回転レッドゾーンに変わっています。
MTオンリーで、伝統のEJ20ターボ踏襲の路線を突っ走ったSTIとは違い、こちらは新エンジン+2ペダルモデルになります。
簡単に言ってしまえば、先代GVB型STI A-Lineの後継車種と言えるものになります。
エンジンはレヴォーグにも搭載された、2リッター水平対向4気筒直噴ツインスクロールターボのFA20DIT型との組み合わせになります。
スペックは最高出力300psを5600回転で、最大トルク40.8kgmを2000回転~4800回転間で発生させ続けるものとなります。
GVB A-LineのEJ25シングルターボよりも排気量は500cc少なくなりましたが、出力は一緒でトルクは5.1kgmのパワーアップがなされています。
300ps、40kgmオーバーといえば、6~7年前までは完全にSTIを名乗るにふさわしいパフォーマンスなのです(;´Д`)
実際に乗ると、先日乗ったSTIとは全くと言ってもいいほど似て非なるものでした。
最初はインテリジェントモードに入れて走りましたが、低速トルクが豊かだからかSTIのIモードほどもっさりした感覚というのはありません。
普通に使うには全然十分と言えるもので、スロットルレスポンスも穏やかなので300psのターボエンジン車という高性能っぷりは上手く隠せています。
でも、これもWRXらしくはないのですぐさまSモードにしてしまいましたw
Sモードにすると下からの押し上げといいますかトルク感が相当強いものになります。
実際には2000回転で40.8kgm...とは言っても1000回転台から既に35kgmオーバーのトルクを発生させているので、発進から超パワフルな走りが楽しめます。
STIでは穏やかに感じられた3000回転以下でのパワー感はこちらの方が断然あります!
なので、街中域や高速域での追い越しなどではSTIよりもS4の方がピックアップが良くて、速度の乗り方が全然違います。
Sモードでは扱いやすさはそのままにパワフルさを上手く演出できている印象が強いですね。
そして同じエンジン、ほぼ同じ車体を使っているレヴォーグ2.0と比べても制御は走り方向に若干振られていますね。
エンジン回転制御も同じような踏み方をしてもS4の方が若干高めになるようで、加速感も若干こちらのほうが更にパワフルに感じられる制御になっている印象の強いものです。
このエンジンはレガシィでも怖いぐらい速いと感じていましたが、インプベースの一回り小さい車体に積むとかなり過激ですね(*´д`*)
Sモードで割と踏み目で走ると全く本気を出していないのに背中にかなりの加速Gを感じるくらいのパワーを出してくれるのです。
そしてFA20DITの特徴とも言える、レスポンスの良さがS4では一際輝くものです。
上の方でも書きましたが、スバルの2リッター300psオーバーの過給器エンジンというと、先日乗ったSTIもそうですが上での伸びは凄まじいけど低回転域はまぁまぁ...な所謂一昔前のターボの印象が強いですが、このエンジンは真逆で1300回転付近からでもかなりのパワフルさを出しています。
そこから踏んでも出足がモタ付くことなく瞬時にトルクを出してくれるので本当に乗りやすいもので、特に踏み込んだ時の立ち上がりの良さは他の2リッターターボエンジンの追随を許さないと言える位のものです。
Sモードでは常に1300~2500回転の間で走りますので、踏めば一気に周りを置き去りにできる実力を秘めています。
S#モードにするとSTI同様、WRXの名に恥じないパフォーマンスを見せてくれるものになります。
Sモードまでとはアクセルひと踏みするだけで確実な違いが分かる程クルマが変わります。
ミッションも超クロスレシオの8速モードになり、燃料噴射マップも変わるのでハッキリとクルマが速くなった感覚になります。
S#では正直速すぎて街中で扱うにはちょっと持て余し気味...といった感じになります(;´Д`)
レヴォーグとも制御を変えてあるみたいで、S#同士で比較してみてもこちらのほうがアクセルの踏みに対してのトルクの立ち上がりやパワーの盛り上がり感が一際強く感じるものですね。
そして最大トルク発生回転数をレヴォーグよりも低められているということもあってか、巡航状態から踏んで加速体制に移行するときの回転の吹けもS4の方が幾分軽く感じられます。
加速体制に入った時のパワー感は本気で踏んでるわけではなく、半分も踏んでいないのにマジかよ...(;´д`)トホホと言わんばかりの超が何個も付くハイパワーっぷりです。
AT/MTの違いはあれど、巡航から3000回転以下での加速は先日のSTI以上ですね...
1700回転前後からSTIと同じように踏み込んでいくと、向こうはやっぱりまだ本気出していない雰囲気ですが、こちらは既に40kgmオーバーの最大トルクを出しているので加速感はケタ違いの迫力があります...
S#でちょっと元気に走って見たのですが、正直速すぎる...かなり過激な速さで思わずアクセルを踏み戻す事もあるくらいパワーが瞬時に湧き上がってきます。
高速の合流も軽く3分の1程踏んでみただけで周りを軽く引き離す、高出力ターボ車ならではのワープする感覚があります...
車も温まり慣れたのでお決まりのフル加速もしてみました。
モードはS#モードでVDCはオンのまま行きました。
ゼロ発進では、思いっきり床まで踏んだ瞬間に思いっきりシートに押し付けられてウゥ...と苦しくなるくらいの暴力的な加速を叩きつけてきます...
やっぱりAWDのトラクションは半端なく、容赦なくぶつけてきますね...
CVTもあまりの高出力に耐えられないのか、ちょっと制御が入る感じで最初は馬力を僅かに絞るようなものでした。でも過負荷域を過ぎたと思われるところで変速が入りそこからの加速と伸びはとてつもなく凄まじい...
2段ロケットのように更に加速をかけてくるので、正直身体が痛くなりそうなくらいのGをぶつけてきます...
低回転から最大トルクを出すものの、トップエンドの6500回転までの落ち込みもほとんどなくて6000回転までは35kgm以上を維持したままなので、回していっても頭打ち感が殆どない...むしろ300psというサイズからは不釣り合いなパワーがどんどん盛り上がってくるので、いつまでも超絶パワフルな加速感...
STIはまだ凄まじい加速ながらも昔ながらのどっかんな速さなのですが、S4は8速CVTなので加速のかかり方も今までに体感したことのない異次元なもので身動きの取れない加速が途切れなくギュー...っとずっと続くので正直怖いです...(;´д`)
中間加速もまた凄まじいもので、踏み込んだ瞬間に((((;゚Д゚))))アァァァァァ...と唖然としてしまう加速感です...
中間加速では運良くオーバーブーストがかかった時で視界が歪むってこういう加速なんだな...と言えるくらいの暴力的なパワーを見せつけられてしまったのです...
これよりも速い車には欧州ハイパフォーマンスを中心に乗らせてもらうことはありますが、安心する洗練された速さがほとんどなのに対して、これは危なげな荒々しく熱い速さでびっくりしてしまいますw
ちなみにこの時、ブースト計は上限値いっぱいの1.50Barを指していました...
正直言って、新型STIとほとんど変わらない加速をしてしまっているのです...
でも加速感はSTIの蹴飛ばされる様な感じとは違い、スーっと引き寄せられるような異次元の加速感です...
アクセルを戻した時に、ノーマル車では聞こえないようなブローオフバルブのパシュ~!!!という吹き戻し音が聞こえました((((;゚Д゚))))
CVTも滑るような感じは全くなくて、MTみたいにダイレクト感のある感じなので本当にめっちゃくちゃ速いです...
踏んだ印象では先代GVBのEJ25+5速ATのSTI A-Lineよりも断然速い...新型STIにはちょっと遅れるけど、先代のEJ20ターボと同じくらいの実加速はしているよな....と言えるくらい速いです..
STIの名前こそは外れたけど、WRXである以上は半端な速さは許されないということだけあって、並大抵のスポーツカーは簡単に蹴散らせてしまう速さは健在です...
そして、新世代直噴ターボの本気を見せられたような気がしました。
この車にはスポーツリニアトロニックCVTが搭載されます。
このミッションはレガシィから始まって、レヴォーグ用では更に進化したものが搭載されましたが、WRX S4用では更にロックアップ領域拡大+可変ステップトロニック制御まで盛り込まれています。
実際に乗ると、Iモードではその効果がわかりませんが通常のSモードでは確かに実用域でもダイレクト感が増しています。
CVT特有の滑る感じやロスしている感じというのが全くないのです。
ATで言えば全域ロックアップされているようなダイレクト感がどの速度、回転域でもあるのです。-
Sモードで普通にアクセルを踏んで走らせている感じでは、CVTのいいところを殺さずに極限までトルコンATに近づけたという感じです。
なのでアクセルを踏みたして加速...というようなシーンでもCVT特有の滑り感というのが全くなく、回転数の上昇と加速が同時に来るので違和感は全く感じません。
そういったような時の加速シーンではトルコン5速の先代A-Lineよりもアクセルに対してのツキがいいというか、ロスしている感じが少ないのも特徴のあるところでしょう。
さらに、Sモードでは無段変速のDレンジでもある程度アクセルを強めに踏み込めばステップトロニック制御に変わり、無段変速ではあるもののギア固定のロックアップに入るのでメリハリ感もあります。
エンブレはギアの噛み合いではないので、セミATのようには減速しませんがATのシーケンシャルモードくらいの落ち方はしてくれます。
S#モードに入れれば、8速シーケンシャルモードになります。
Dレンジでもロックアップの擬似8速ATになるので、車の印象がまた変わります。
とは言っても8速は視覚的なものであり、ロックアップ制御の若干の変更による制御の違いを感じられることが大きかったです。
レヴォーグ同様に、無理やり段付けされた感は否めないです。
というか、この高出力対応TR690型リニアトロニックのレシオカバレージは一般的なギア段数で言うと丁度7速ATと同等の比なんですよね。
なので、8速じゃなくて7速にして各ギア比を設定すれば加速感と回転の上がりがもうちょいリニアに感じられるところかな?と思いますね。
ちょっと強めに踏んだ時もダイレクト感があるのはこちらの方ですが、ステップトロニックになるS4のリニアトロニックであれば、ミッションに関してのスポーツ度合いは然程違いが見られないものです。
にしてもこの可変ステップトロニック付きスポーツリニアトロニックは良くできたミッションだなぁ...と思います(*゚▽゚*)
乗り心地に関しては意外なものでした。
先日試乗したSTIよりもコッチのほうが幾分硬めでちょっと路面の凹凸を拾いやすい感の強いものだったのです...
普通に街中を流していても、ゴツゴツ感というほどではありませんが明らかに振動を多く拾ってる印象の強いものです。
でも乗り心地が悪いというほどではないので、普段遣いでも全く苦にならないものかと思います。
仕様表見て思ったのが、今回の試乗車はノーマルサス仕様で前回のSTI Sがビルシュタインサス仕様ってところが今回の乗り心地の硬さの違いとして現れているのかと思います。
ひたすらしなやかに進化したビル脚に比べてこのノーマルサスでは先代までのちょっとハード気味な脚の雰囲気が残っているものです。
でも、レヴォーグにはビル脚GT-Sにしか用意されないアルミロアアーム一式がS4には全車標準搭載なので、レヴォーグのノーマル足よりはよく動くというか揺すられ感の少ないもので収束感なども良くなっています。
そしてスピードレンジを上げていくとだんだん馴染んできて、高速道路ではビル脚STIと然程変わらない快適性を持っていたことも特徴でしょうね。
低速ではビル脚に比べてゴツゴツしていた脚も70km/hから上あたりではしなやかさをだんだん強めてきてそこまで違いを感じられるほどではなくなったのは嬉しいところです。
走れるところでちょっと走ると、STIの時と同じように良い意味でなんだこれは....(;´д`)な走りっぷりなのです。
S4もSTIと共通のボディなので剛性感が凄まじいです...
それは本当にハンドルを切ってみれば分かるくらいフロントの接地性そしてリアの追従感のバランスの良さがS4でも際立つものでした(*´д`*)
特に切り返し時のボディ全体のビシッとした感じはとても強くてもはやただのスポーツセダンでは片付けられない、本職スポーツカーでも負けるんじゃないかと思うくらいの剛性感の高さからくる、クルマに委ねて安心して攻められる心地よさがあります。
STIのときも感じたことなのですが、今回のボディはインプベースではあるもののほとんど専用開発という気合の入れようで、物凄い剛性が高くてAWDシステムで誤魔化しているとか目先の補強程度では到底出せないしっかり感があり、AWDシステムに助けられた安心感ではなく、ボディそのものの安定感を感じられるものです。
そしてAWDシステムがSTIとは違う構成なので、走りの質というか特性は若干異なりますが、絶妙なバランス感はSTIと同様です。
ちょっと攻めていくと、DCCDのSTIとは違いこちらはSTI以外のスバルのハイパワー向けAWDシステムの不等可変トルク配分デフのVTD-AWDなのでSTIのようなキレッキレの動きはしないものの、AWDでは驚異的とも言える自然なハンドリングで切り返し時のノーズの入り方やハンドルを切ってからの車の動きまでの感覚のズレなどは一切ないのです!
STIの様にコーナーでアクセル踏んで、回り込むように更にイン側を刺していくようなあの圧倒的な回頭性はなく、STIのようにコーナーで踏んでしまえば外に向いてしまうのですが、コントロール性はものすごくいいです。
アウディのクラウンギアセンターデフのクワトロシステムよりも自然なフィーリングで、でも回頭性ではこちらのほうがちょっと上回るというものです...
サスの感触は、ストローク量が浅いためかビル脚STIのように路面状況が細かく読めるほどではないって感じです。
ビル脚でサラッといなしていたようなところでちょっと突っぱねてしまうということもあったので、乗り心地がよくて走りも両方手に入れたい...というのであればビル脚仕様の2.0GT-Sが必須になるかと思います。
恐らく、しっかりしたボディとしっとりしたビル脚の組み合わせこそ今回のWRXシリーズの真骨頂とも言えるところでしょうね。
試乗から帰るまでにSTIに続き、このS4も好みでかなりやばいなぁ...と思いましたね(*´д`*)
よくレヴォーグセダンなんて言われますが、確かに内容はレヴォーグ2.0GTと同じです。
でも不思議なもので乗り比べると似て非なるものなんです。
これとSTIに乗ると、レヴォーグは2.0GT-Sをもってしてもゆったり乗る車なんだなぁ...と思ってしまうほど戦闘力に特化しているのです。
戦闘力が高くとも、SIドライブをIにしておけば快適なセダンになり、乗り心地もビルシュタインにすれば本当に普通のセダンになると思います。
でもS#で踏み込んでいけば圧倒的なパワーと安定性の高さでそのままサーキットに持ち込んでも不足はないでしょう。
このクルマは相反する2面性を1台で実現できる貴重なクルマかもしれないです。
10年前まではWRXにAT専用モデルなんて...しかもCVTなんて想像もできなかった事ですが、S4はスポーツセダンの敷居を低くしつつも手は一切抜いていない、乗りやすくも本気スポーツカー達と対等もしくはそれ以上にやりあえる性能を持ってしまっているのです。
STIの廉価版かな?なんて思いますが、乗るとそれは全く違います。
WRXのMTはSTI、ATはS4としっかり棲み分けが出来ていて、たしかにエンジンの違いで8000回転まで突き抜けるSTIとのキャラクターの違いはありますが、低中回転域から踏んだ瞬間に湧き上がるありえない程の暴力的なパワーとトルク、これはSTIでは得られない快感でもあるわけで歴代STI乗りの方ももしかしたら新型STIではなく敢えてこちらに魅力を見出す人もいるかと思います。
そしてBL型レガシィB4に乗っててBM型は大きすぎて嫌という人は久々のスバルのハイパワースポーツセダン、しかも2リッターターボに回帰した所は嬉しいところかと思います。
こういった往年のスバリストも納得させられる出来でもあれば、今回のWRXシリーズでは欧州のハイパフォーマンスセダン達とも対等にやりあえる走りの質感を持たせたという事もあり、輸入車に乗ってる人も納得してくれる出来かな...と思います。
このWRX S4も作り手の本気を感じ取る事ができる程に作りこまれています。