
本日はBMWのディーラーに行ってきました!(*゚▽゚*)
担当からとうとうあのクルマ持ってきましたよ!!
という連絡を頂いたので朝イチで凸ですw
あのクルマとはこのブログにも何回か登場しているヤツですww
ホテルショーでいつも主役級を張っているM6グランクーペです!!!!
まずは写真をどうぞ!!
フロントフェイスは何度見ても最高にかっこいいです(*´д`*)
M6になると迫力が更に増した物になります!
リアスタイルも4ドアとは思えないエロさを持っています(^ω^)
マット仕上げだと尚更エロいですw
タイヤ&ホイールはグランクーペ専用のデザインで20インチサイズです!
存在感のあるゴールド6ポッドキャリパーと、カーボンセラミックディスクローターはこれだけでも150万ほどします(;´д`)
内装はフルレザー仕様で現実離れした豪華さです。
試乗車はブラウンレザー仕様でした。
メーターは330km/hスケールです!
シフトゲートはM専用のDCT用ゲートです。
普段はホテルショーでしか拝むことのない、M6グランクーペですが今回は更に特別カラーのフローズンシルバーというマット仕上げのシルバーメタリックです。
ホテルショー会場では、オーラを放っているものの周りもM5やM6カブリオレ、760Liといったフラッグシップだらけなので目立った何かは感じませんが、こうして陽の光の下、周りは普通のBMWだけの中にこのフロシルのM6グランクーペが佇むと一際ものすごい迫力を放っています((((;゚Д゚))))
気を取り直し、鍵を受け取って座ってエンジンを始動させるとキュル...ブロォォン..と高性能車にしては大人しすぎる始動音に肩透かしを食らった気分です。
でもこのM6はとんでもない心臓が積まれています。
エンジンは4.4リッターV8直噴ツインターボで最高出力560psを6000回転で、最大トルク69.3kgmを1500~5750回転で持続させるというバケモノです(;´д`)
このエンジンはBMW市販車史上最強ユニットとも言われているものです。
でも意外と街中では扱いやすい...というのが特徴ですね。
昨年夏にM6クーペにも乗ったことがあり、大まかな印象はその時と変わらないのですが後発のモデルであるということと4ドアという特性上か、クーペよりも更に乗りやすく穏やかになっている感じがするといった物でした。
ドライブモードをすべてエフィシェンシーに入れてしまえば、このバケモノっぷりを隠しラグジュアリーな6シリとして振舞ってくれます。
街中ではスロットルレスポンスも穏やかで、不用意に踏んでしまえば然るべき加速はするものの手に負えない感じは一切ありません。
制御も非常におとなしいもので、1400回転前後でどんどん変速していきます。
そこから僅か1ミリ2ミリの踏み足しの際には思い通りというか、無限にモリモリと下からトルクで押される感覚があります。
その時も必要十分以上というか、こんなに要らない...とさえ思えるぐらいのパワーが出てきます。
街中ではアクセルペダルにちょこんと足を載せているだけ....でもそれだけでどんなシーンでも事足りてしまうという底力があります。
かなり強い上り勾配でも殆ど踏んでいないのに、速度維持してくれて逆にちょっとでも踏めば勾配なんてお構いなしの加速が得られますね。
高速の合流などでもやはり殆ど踏まずともスムーズに流れに乗っていけますね。
回転数が殆ど上がっていないのに、スピードはみるみる上がって行き背中にはちょっとGを感じるというちょっと不気味な感覚です。
加速というよりはワープするような走りです。
エフィシェンシーモードでは560ps、69kgmの桁違いのパワーを余裕として上手く転換できているのが実感できますね。
そしてとてもターボエンジンとは思えない、めちゃくちゃリニアなターボフィールが非常に印象に強く残りますね。
4.4リッターで元々排気量が大きいエンジンとは言え、ターボ過給圧はこのM6用で1.4barという過給圧を掛けています。
ここまで過給圧をかけてしまうと、いくら排気量があるエンジンで低回転トルクに余裕が有るとは言え、ターボが入った瞬間にトルクのムラ感を感じてしまうものになります。
でもこの4.4リッターのMチューンドエンジンは1500回転から69.3kgmという鬼のようなトルクを出すおかげでターボラグを一切感じない、とてつもなくリニアでターボらしさを感じさせない、どこまでもスムーズで扱いやすいターボに仕上がっています。
ぐっと踏み込んだ時のトルクの立ち上がりのリニアさというか、ターボが効いてすっ飛べるまでの間隔がベースの650iや750iの物よりも短くてトルクの変動が少ないと感じるほどです。
でもV10時代のM6やE90型M3を知っている人は物足りないと感じてしまうでしょうね。
なんというか街中域でコンフォートだとMっぽくないというか快適すぎてスポーツ性を主張してこないので、乗ってる感じは普通のよりちょっとパワフルな6シリ位のものです。
F系Mモデルに乗ると、全体的にアルピナに近づいている感じが否めないモノです。
でもこれはあくまでもエフィシェンシーモードでの話...
エンジン制御をSport+に入れると一気に豹変してバケモノの本性を表に出してきます。
クーペの時もそうでしたが、このSport+の豹変っぷりには何度でも驚かされます(;´д`)
発進時のアクセルひと踏みから全く印象が異なるものになります。
エフィシェンシーではジワっとスムーズに出てくれるのに対し、Sport+ではドン!!ととにかく先に出ようとします。
ギアも3000~3500回転までは変速しないように低いギアを使っていつでも戦闘に移行できるようなスタンバイ状態を常にとっています((((;゚Д゚))))
ターボの過給フィールは相変わらずスムーズなんですが、もう二段階位強力に加給をかけているかのようなもので、持って行かれ方が全く違います。
低速からちょっとだけ速度を乗せようと半分ほど踏むと一気に炸裂してしまい、その時点でももうシートにかなりの力で体が押し付けられます(;・∀・)
感覚的にはすでに435iのフル加速に近い加速感がありましたね(゚o゚;;
排気音もちょっと変わるみたいで、ドゥルルル!!!とMチューンの綿密ながらもV8のドスの効いたサウンドが聞こえてきます(*゚▽゚*)
料金所ダッシュでちょっとだけ強めにアクセルを踏んでみましたが、半分+αの時点で既にエェェェェ...ウソデショ...という位の強力な加速を見せつけられます。
正直言ってこのSport+は街中では使えない、サーキットで使うにしてもそれなりの腕が要求されるであろうぐらいの過激な特性になります(ノД`)
高速道路ですらエフィシェンシーで十分過ぎるぐらいなのです。
ホントのことを言ってしまえば、日本では3リッター直6ターボの640iで全然十分なのですw
でも今回も車が温まったのでフル加速をかけてみました。
モードはもちろん、エンジンミッションサス減衰すべてSport+でのスタートです。
今回はDSCありでフル加速をかけました。
ゼロ加速では、一気に踏み込んだ瞬間295サイズのタイヤを持ってしてもグリップが全くできないようでDSCが無理やり出力を絞っています。
でも4.4リッターツインターボのパワーは伊達ではなく、電子制御も負け気味になるほどのパワーを叩きつけてきますヽ(´Д`;)ノ
1速ではDSC警告ランプがチカチカしっぱなし...回転数も上がったり下がったりで、ホイールスピンを抑えてまっすぐ走らせるのに必死な状況ですw
何とか安定したグリップが得られて落ち着いたかと思った矢先にウォアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!って叫んでしまう加速が容赦なく来ます。
フル加速では叩きつけらるるような...というよりも押し込められるといった表現が正しいぐらいの加速Gをぶつけて来ます。
硬めに作られたレザーシートなのに、限界まで沈み込んでいるのがはっきりと分かるぐらいの加速で、さらにそれでは足りずに頭が仰け反り、脳みそが後ろに偏るような感覚すらありクラっときてしまう程です((((;゚Д゚))))
30km/h刻みのスピードメーターもタコメーターと見紛うばかりの針の跳ね上がり方で、エンジン音もアルピナとは全く違ってガンガン主張してくるものでコォォォォォォォォォォォ!!!!!!とちょっと低めで硬めの音質です。
AMGのドロドロ感ともアウディSのビート感の強いV8とも違う音質はひたすらレーシーな音質です。
アクセルを緩めて手に冷や汗が出ている位、鮮烈で過激な加速を見せてくれます。
中間加速でも踏み込んだ瞬間に間髪入れることなくフルブーストになり、どこからでも69kgmオーバーのトルクが引き出せて一気にワープするような異次元の加速と言ったらいいのでしょうか...
現実離れした加速Gがまたもや来ます。
高速道路でもこの車が狭い...というか日本ではこの性能を完全に持て余しますw
ターボも6000回転付近まではずっとフルブーストなので、アイドリング直後からトップエンドまで全域ずーっと超が何百個も付く超絶トルクと回転の吹けの異常な鋭さ...
アルピナと比べて若干トルク感は薄いかな...と思うものの、それでも69.3kgm...物凄いトルクの上に一気にバァーン!!!と伸びていくこの感覚はこのエンジンでしか味わえないものです。
E60時代の高回転V10NAやE90のV8NAの上での気持ちよさは捨てがたいものの、ターボでここまで一気に回るのならこれはこれでいい...
逆にターボが付いたことにより、NA以上に過激な回り方をするのでMはまだやれるな...と思います。
ここは紳士的になってしまったメルセデスAMGやアウディSとは正反対で鼻息の荒い感じが残っているのが嬉しいところですねヽ(*´∀`)ノ
この車にはM-DCTドライブロジックと呼ばれる、ツインクラッチ式の7速セミATが組み合わせられます。
ひと世代前のSMG-Ⅲと比べると雲泥の差があると言ってもいいぐらい、街中でのマナーがいいのが特徴ですね。
とはいっても、ATに近いセミATとは全く違うものでクラッチ制御だけ自動でやってくれるMTといった感じです。
発進時もクリープなどは全くしないので、アクセルで煽ってやらないとクラッチも繋がらないし発進もできません。
なので完全にMT車だと思って運転したほうがいいでしょうね。
坂道ではずり落ち防止のホールド機能があるので急いでアクセルを踏まないといけない...という訳ではないので、日常域での不便なところというのはこれといってないですね。
ひとつ注意点があるとすれば、クラッチのタイミングに慣れるまではゆっくりアクセル踏んで車の様子を見ながら発進しないと、前述のとおり鬼のようなパワフルさを持ったエンジンなので派手にスタートダッシュをぶちかます恐れがありますw
走り出してからも、コンフォートモードではシフトスピードよりもスムーズさを重視するもので、常時直結というよりは踏み始め若干クラッチを滑らせているような感じでスゥっと動力が伝わるようなものですね。
変速時も回転落ちを防ぐためにちょっとアクセルを煽りながら繋いでいくので、走行感覚は完全にMT車です。
今の進化したセミATとは違い車と対話しながら様子を見ながらアクセルを抜いたり煽ったりするとタイミング次第ではさらにスムーズに走れるモノです。
でもSMGの時のように低速ではガックンガックンしないので、ここは技術の進化の賜物とも言えるところですね。
減速しても完全停止するまでは2速に入りっぱなしなので、渋滞やダラダラ流れるところでは気を遣うことは全くありません。
この感覚はシングルクラッチ式のアストンTouchShiftⅡに似ていますが、こっちはツインクラッチでDレンジ走行にも重点を置いて開発されているのでアストンほどコツを掴まないとスムーズに走れないってわけではないです。
そしてミッションもSport+に入れると、スムーズさはそのままなのですがクラッチの断続タイミングやシフトスピードが変わり完全なスポーツミッションに変わります。
発進時もクラッチがつながるタイミングがちょっと上がり気味で、出足もちょっと急ぎ気味に出る感じです。
Dレンジで走っても3500回転ぐらいまでは変速せず、クラッチもずっと繋ぎっぱなしなのでアクセルオフではググググ...と急激なエンブレがかかったり、踏み戻すとトンッとショックが伴ったりと慣れるまではちょっと扱いにくいかもしれないです。
このM-DCTはSport+時にはシフトスピードに3段階の切り替え機能が付いていますヽ(・∀・)ノ
これを最速のモードに設定して走ると、変速時はスムーズ性よりも変速スピードとレスポンス命の制御になるので多少の変速ショックは容認するものになります。
おそらく縦置き用ミッションでは世界最速といえるであろうもので、パドルを引くとパッパッと一瞬で変速していきます。
シフトアップは目に見えない速さでガンガン繋いでいってくれて、マフラーからもバンッ!!バリバリバリ...と破裂音が聞こえてきてかなり危なげな雰囲気が漂いますw
この車はシフトダウンも世界最速レベルっていうのが特徴です。
変にアクセルを大げさに煽ることもないので、フォン!と小気味良く一瞬で決まります。
それでいながら、ポルシェPDKのように強制的に1速に落ちることもなく、停止寸前まで2速で粘るので低速でのギクシャク感はないです。
乗り心地の方はやはり4ドア化してるからかクーペよりも幾分マイルドな脚になっているのが特徴です。
クーペの方は今のF型にしてはかなりハードで、コンフォートでもコツコツ来るのが特徴でしたが、このグランクーペはそういったことがありませんでした。
確かにノーマルの6や6Mスポよりは引き締められていて、ちょっと硬めかなぁ...と思うのですが、コツコツくる感じが全くなくてこれなら日常メインで後ろに人乗せても大丈夫ですね。
クーペはF系ではあるけど、脚の作り方はE系時代ぽかったのに対して、グランクーペはF系の考え方をそのままに引き締めるべきところはしっかり締めたといった感じのものです。
今回、クーペとだいたい同じルートをぐるぐるしましたが乗っているとやはりグランクーペの方が全体的にしなやかさは上という感じです。
クーペは高速でスピードを上げればだんだん馴染んで来るものでしたが、こちらも同じ印象です。
でも、日常域でここまで快適なんだなぁ...と感心してしまう程外見からは想像つかないものですヽ(・∀・)ノ
M6グランクーペもわりと快適で、それはそれでいいんだけどノーマルと違う何かが欲しい...というのにも答えてくれるものですね。
減衰力をSportにいれてもちょっと変わったかな?位のものでそこまで大差はありませんでした。
低速域でのコツコツくる感じが少しだけ大きくなったもので、スピードを上げてしまえばコンフォートとあまり変化がないものでした。
やっぱりSport+に入れた時の違いはすごいです(*゚▽゚*)
Sport+では完全にサーキットモードとも言えるぐらい締め上げられて、クーペの時のようにかなりハードな脚になります!
そしてパワステもアシストがかなり重くなり、左右30°も切れば大抵のカーブはクリアできるほどギア比がクイックなものです。
街中ではアタリがかなり強くなり、ゴツゴツ感も相当強くなります。
ゴツゴツ感はかなり強くなるのですが、チューニングがかなり絶妙なので揺すられ感やバタバタ落ち着きをなくす...ってことが一切ないのです!
Sport+でちょっと走れるところを行ってみると、こりゃ凄いわ...と言う物でした。
まず車の大きさを全く意識させません!(*´д`*)
全長5m、幅1.9m級のボディで重さも2トンクラスなのですが、立ち回りがかなりクイックでM3に乗っているかのような軽快感や振り回して楽しい感じがありますヽ(´▽`)/
ハンドルを切った瞬間に思い通りの切れ角で思い通りの方向に間髪入れることなくスパッと切れてくれる、ちょっと前のBMWのあの感じがあるのです!
フロントには巨大なV8ツインターボを搭載しているのに、それを全く感じさせないダイレクトで素早い動きは流石BMW Mだな...と納得できてしまうものです。
Sport+で相当締め上げられているので、かなり硬いことは硬いんですが、突っぱねることがないので荒れた路面下であっても唐突な揺すられやハンドルを取られるってことがないので物凄く乗りやすいものです(*゚▽゚*)
同じシャシー、エンジンを積むM5と比べると、むこうも安定感は凄まじいものの、コッチのほうがSport+に入れた時の自由度も高いし、腰から下の動きもちょっと違います。
M5よりも更に地面にしっかり手と足が着いている感じがありますね。
そしてかなりの幅広タイヤを履いているのですが、似たようなサイズを履く6Mスポで感じた変なベタっとしてる感じが全く感じないものでS字などでもスッキリしたものなのがまた好印象です。
そしてカーボンセラミックのブレーキは初期制動から超強力、正確無比と言えるものでどのタイミングで何km/h落としたい、あのラインでピタリ止まりたいという条件でも思い通りに効いてくれます(*´д`*)
昨年乗った通常のスチールローターのM6クーペと比べると、初期の一瞬の食いつきはスチールの方が強いと感じますが効き始めてからの減速感はこっちの方が断然強いです。
そして何よりも微妙な力加減にも忠実に効いてくれるのでホントに心強いです!!
温まってからの正確さではスチールローター以上です。
試乗から帰ってきて、降りたくないなぁ...とクーペに続いて思いました(´・ω・`)
やっぱりこういうクルマ最高すぎますね(*´д`*)
元々ラグジュアリー性もかなり強かったメルセデスAMG、スポーティなアウディS、BMW Mでしたが、アウディもここ最近の過給器付きエンジン化で随分おとなしくなってしまい、A4に4.2リッターV8とか積んでた時代からしたらホントに静かでおとなしいものになってしまいました。
AMGも一から開発された珠玉M157型6.3リッターV8NA搭載車はCだろうがSだろうがかなりの暴れっぷりでしたが、時代の流れで過給器付きに戻り演出は大人しく戻ってしまいました。
そんな中、BMWもF10からNAを捨て、過給器付きになってしまいました。
でもBMWは大人しくはならずに、ターボを積んだことにより更に過激にスポーティになったな...というのが率直な印象です。
8000回転以上まで突き抜けるようにガンガン回るNAがいいって方も未だに多いのも事実ですが、6000回転までフルブーストでブン回るターボエンジンもNAと違った気持ち良さがある物でした。
普段はホテルショーで脚光を浴びていますが、こうして外で走ってもあまりに凄まじすぎるクルマでした(*゚▽゚*)
マットカラーってこともあってか、物凄く目立って通行人の視線もかなり凄かったですね。
そして見積もりを取ってみたら2000諭吉は軽く超えるという..orz
ショー会場でライトアップされているところから、こうして公道に出れた事に一瞬現実味を帯びて見えましたが、やっぱり夢の車ですな(´・ω・)
でもこれは乗れる機会がありましたら、躊躇うことなく乗ってみて欲しいです(*´д`*)
これがBMW Mの本気なのかと思い知らされるクルマです!!