
本日はスバルのディーラーに行きました( ´ ▽ ` )
お目当てはデビューしてから少し経ちましたが、スバル初の市販ハイブリッドであるXVハイブリッドです。
デビュー直後に現車はあると言われてましたが、やっとの事凸デスww
まずは写真をどうぞ~!!
ハイブリッドだからとデザインはそこまで手を入れておらず、ライトの中のブルーリングが専用品になるのが特徴です。
リアもクリアテールランプが識別点です。
タイヤ&ホイールはガソリン車とサイズは一緒ですがデザインは専用品です。
エンブレムもしっかりハイブリッド入りです。
内装もこのブラック×ホワイトはハイブリッド専用色です。
メーターも専用パネルのものです。
エンジンルームはそこまでごちゃごちゃしておらず、ガソリン車と大差ないように見えます。
アイドルストップ用のバッテリーも入ってて、バッテリー2個搭載していますww
それに加えてトランク下に駆動用ニッケル水素バッテリーも積んでいるという...
担当に一通り簡単な説明をレクチャーしてもらって早速乗り込みました。
エンジンスタートをさせると一瞬だけ掛かってすぐさまアイドルストップしました。
暖気も済んでて、バッテリー残量も十分だったのでエンジンが切れました。
そのままDレンジに入れて発進させるとアイドルストップしたまま、タコメーターが0のままスルル...っと進みだしました。
この感覚は輸入車HVで結構体験していますが、慣れないとやっぱり気味悪いです( ̄◇ ̄;)
今回のXVのハイブリッドはエンジンパワーにモーターアシストというホンダのIMA方式に近いハイブリッドだということで、トヨタの力に頼ることなくスバル独自開発という点では非常に期待できます。
エンジンはベースのインプレッサやフォレスターに搭載される、最高出力150psを6000回転で発生させ、最大トルク20.0kgmを4200回転で発生させるFB20型の2リッター水平対向4発に、最大出力13ps、最大トルク6.6kgmの電動クラッチモーター、そしてニッケル水素バッテリーとの組み合わせです。
最近のHVはリチウムイオンバッテリーが主流となりつつある中で、一昔前のニッケル水素というのは時代遅れ感が否めませんが走りに振ったHVという事で楽しみでした。
実際乗ってみると、不思議な車で試乗ステージによって評価が全く違ってくる...という事です。
街中では、モーターパワーが際立ちXVのガソリン車以上にパワフルに走れますヽ(´ー`)ノ
低負荷のノロノロ加速ではモーターのみでの発進もできますが、モーターパワーが13psなので割とすぐにエンジン始動してエンジン+モーターの走行に入ります。
というかほぼエンジン+モーターの走行と考えてもいいでしょう。
エンジンとモーターの協調制御も上手くできていて、動力バランスの変化時のギクシャク感やパワーのムラ感というのは全く感じませんでした。
この車で不思議な点というか特徴点というか、欠点というのはハイブリッドらしさを全くと言ってもいいほど感じないところです。
フルハイブリッドが嫌いな方はこれの方が全然良い!!となるかもしれませんが、低回転からググッと来るあのモーターパワーの感覚が全くないです。
むしろガソリン2リッター仕様の方が動き出しが軽いぐらいです。
でも走り出して20~30km/hぐらいから上限60km/hぐらいの、街中の常用域での巡航や追い越しなどではモーターパワーを意外と体感できます。
街中で、加速する際に同じように加速させる際もガソリン仕様よりも少ないアクセル踏み込み量で同じように加速できます。
ということはエンジン回転数もそれほど上げずに加速できるので燃費にも優しい走り方ができる...という事です。
加速してる感覚もエンジンのみとは違い、エンジン+何か一押ししてくれている感覚があり2リッターにしては妙にパワフル...という感じです。
例えるならばレガシィの2.5リッターNA並のパワフルさを街中では使えるといったところでしょうか。
そしてコースティングモードも使えるので、走行中アクセルを離すと同時にエンジンが落ちてそのまま惰性で進みます。
この技術はポルシェも使っていますが、再度アクセルを踏み込んでエンジン始動する瞬間もレスポンス良くエンジンが再始動するので感覚のズレなどは感じませんでした。
そして流れの早い幹線道路や高速に持っていくと完全にエンジンが頑張る走行モードになってハイブリッドの恩恵というのは全くと言っていいほどなくなります。
パワーメーターもエンジンがバッテリに電力をリザーブしながら走るようなモードになっていました。
ちょっと強めにアクセルを踏めばモーターも即立ち上がり、エンジンアシストしますが殆ど体感できないなぁ...ぐらいの感じです。
むしろハイブリッドシステム搭載の影響でガソリン仕様の同程度グレードよりも90kgの重量増加を招いてしまっている為に、その増加分をモーターパワーで補えていないのが実情だと見ました。
高速の合流などではむしろガソリン車の方が気持ちよく..そして早く流れに乗れるでしょう。
車に慣れた頃に全開加速もしてみました。
発進ではやはりモーターパワーが少しでもある分、立ち上がりの良さはガソリンとは比べ物にならないぐらいありますね(*´ω`*)
先ほども書いたようにモーター積んでいます!的なフィールではなく、あくまでも2.5リッタークラスのガソリン車のような加速感がなかなか気持ちいいデスね(・∀・)
速度も綺麗にスーッと伸びていきます。
でも追い越し加速ではこれもまた一変します。
今回、40km/hからの全開と60km/hぐらいからの高速の合流を想定した加速をしてみましたが、踏み込んだ瞬間アレ...パワフルさがさほど感じられないです...
40km/hでは踏んだ瞬間にアシストしてるな...と思うパワフルさなんですが、合流の60km/hからの全開加速ではこれ2リッターガソリンの方が速いかも...と思えてしまうのです( ̄◇ ̄;)
やはり、エンジンアシスト型の小容量ハイブリッドでは高速域では厳しいですね。
でも日常域や街中でのパワフルさはなかなかだし、山の上りなどでも結構な勢いでグイグイ速度を載せて行ってくれたのでこれはこれでアリですね。
この車にはスバルが得意とする金属チェーン駆動のリニアトロニックCVTが積まれています。
これもHVモーターを組み込んだ専用品ですが、先ほども少し書いた制御系のギクシャク感は全く感じません。
低速域ではモーターアシストもあってか、なかなか回転を上げない制御になってはいます。
動き出しがガソリンの方が軽快に感じるのもこれが影響していそうです。
そしてバッテリー充電もしながら走るようになるので、同じアクセル踏み込み量で加速しても充電状態によっては回転数が上がったり下がったりということもあります。
ここは走行感覚的には全く影響しないんですが、タコメーターの針が動くので視覚的には嫌な人は嫌かもしれません。
もともとCVTの中ではレスポンスが良いリニアトロニックでしたが、今回の電動モーター特性を生かして今まで以上にレスポンスのいい感触がします(*´∀`)
ちょっとした踏み加減の変わりもすぐに対応してくれるし、ちょっとだけ踏み足すようなところでもモータートルクがすぐに伝達されるのでセミATみたいな微加減ができるのは嬉しいです。
でもグイッと一気に強く踏んだ時はやっぱりCVTで、ちょっとラグを感じてしまいます(´Д`;)
回転上昇と実加速のズレはそこまで感じないんですが、CVT特有のなかなか乗ってこない感じはやっぱ少し残りますね。
そして一応7速シーケンシャルモードは付いていますが、意味あるのか無いのかほとんど分からないですw
シーケンシャルに入れても、1速で80km/h近くまで引っ張る制御になってDレンジとさほど変わんないレスポンスですし、エンブレもほとんど効きません(´Д`;)
乗り心地はある意味、今回のXVハイブリッド真骨頂とも言えるところでガソリン仕様の脚よりも断然いいものになっています!
今回はハイブリッド専用チューンの足回りを使っているということもあり、バッテリー搭載によるバランスの悪化などは最小限に抑えられています。
そして現行インプレッサシリーズ最上級モデルとしての気合も入っているらしく、乗り心地の良さは抜群です(*´д`*)
インプレッサスポーツの17インチ仕様はちょっと硬いかな?と思えるけどしっかりした感じが好印象でした。
XVのガソリン仕様は、最低地上高とクリアランスの高さを生かしてしっかりストロークする足が印象的でしたが、場合によっちゃもうちょい硬いほうが...と思う無駄な揺れがあったのも事実です。
今回のハイブリッドはその2車の良いところだけを持っているような脚です\(//∇//)\
ハイブリッドはしっかりもしているけど、ストロークもうまく使えてゴツゴツ感を消しています。
街中ではこれ以上乗り心地のいいCセグはあるかな?と思うほど優しいもので、ゴツゴツの揺れもないしフワフワの揺れもうまく抑えられているので快適そのものです(*´ω`*)
ちょっと走ってみると乗り味は結構変わってるというか、不思議なもので着座位置もちょい高めで見晴らしも普通のハッチバックよりも良いのに重心の高さを全く感じさせないもので、リアシート後ろに重いバッテリーを積んでいることもマイナスにするのではなく、見方に付けられたようで前後配分が結構いい感じになっています。
そしてAWDも得意とするスバルらしく、うまい具合に走りにも振れているのが嬉しいところです(*゚▽゚*)
このXVハイブリッドに搭載されているのはスバルでは最新の物になるアクティブトルクスプリットAWDという、どちらかと言うと前輪に駆動配分が多くなっているAWDなんですが、バッテリーの後輪荷重の重さもあってか結構バランスのいい感じになっています(*´ω`*)
しかも今回は後輪にも50%以上の駆動力を配分することもできるという、高度なシステムを持っているので常に安定した走行ができるのは非常に嬉しいです。
実際にアクセルをグッと強めに踏んで加速するような時は、後ろから蹴られている感覚もかなり強く感じることもありました。
何といっても、ベースになったスポーツの17インチ装着グレードよりも走っていて楽しいと感じられるほどです(*´∀`)
...それ故に、エンジン+モーターの動力部分にもうちょっと頑張って欲しいなと思ってしまう部分もありますが(´・ω・`)
試乗から帰ってきて、ハイブリッドになっても走りはスバルらしさが全くなくなっていなかったのでほっとしました(*´∀`)
エンジン+モーターでちょっと厳しいことも言いましたが、スバルは新機軸を導入する際の初搭載車種は、試験導入的な意味合いも強いのが定例なので次期レガシィでは更に進化したハイブリッドも見せてくれることでしょう。
欲を言えば、噂になっている直噴ターボを積んだXVターボを見てみたいものですw
営業も「東京モーターショーでネットに出てる次期STIなのかどういう形か解りませんが、現行インプベースのターボエンジン搭載車がデビューするって話ですよ」っていう何とも期待させてくれる事を言っていましたし、こんな時代でも尖ったスバルは暫く見ていられそうです(*´ω`*)