
お目当てはとある車です...
BMWのスポーツモデルと言えばMですが、知る人ぞ知るM以外のスポーツモデルがあります。
頭にBが付くアイツです...
今回乗ったのはBMW アルピナB5です!!!w
まずは写真をどうぞ!!!
フロントはMスポでもないノーマル5シリーズにリップスポイラーを追加した程度なのでとてもおとなしい雰囲気です。
リアは専用ディフューザーと4本出しマフラーがM5とはまた違った迫力を出しています。
ホイールもアルピナといえばこの形状ですね(*゚▽゚*)
試乗車は20インチを履いていました。
ALPINA B5 BITURBOのエンブレム見ただけでシビレます\(//∇//)\
内装もノーマル5ともM5とも全然違う雰囲気に包まれています。
メーターもアルピナ専用デザインで、300km/hスケールです。
デザインは断然アルピナの方がオシャレですね..
キーを渡されて早速行ってきま~すwという感じで行きました(爆w
エンジンスタートさせると「キュルル...ブロォォォン!.....」という静かに、でも迫力満点の始動音に若干ビビらされつつDレンジに入れて発進させると、え?嘘でしょ?と思うぐらい扱いやすくて静かなのです。
何も考えないで乗るとフツーの5シリーズと間違えそうなほど静かでM5とは全く違う世界観を持っていました。
この車はアルピナチューンの4.4リッターV8ツインターボエンジンを搭載していて、最高出力550psを5200-6250回転で持続させ、最大トルクは74.4kgmものトルクを2800-5000回転で持続させるというとんでも無いパフォーマンスの持ち主ですヽ(´Д`;)ノ
街中を流す分には後方から微かに「ドゥルルル...」というV8特有のサウンドが聞こえてくる程度です。
そのサウンドも主張するような感じは一切ありません。
Dレンジでおとなしく走る分には1700回転ぐらいでシフトアップを繰り返していき、巡航状態では1000回転回ってるか位まで落ちてしまいます。
M5とは違ってスポーツモデルに乗っているという実感は全く感じません。
イメージ的には物凄い余裕のある550iという感じでホントにこれが500psオーバーのバケモノか?というほどジェントルで優しい振る舞いなのです。
しかも先ほども少し話しましたが、普段は550psを速さではなく余裕に使っています。
例えば片側3車線の流れの早い幹線道路を60km/hで流していて前方に右左折するクルマがいて、こちらも20km/hまで減速をしてまた再加速させるというようなシーンでもB5はシフトダウンせずに1600回転ぐらいをキープしたまんま素早く流れに戻してくれます。
しかもその時も後方から音が微かに聞こえる程度なので本当にただのラグジュアリーサルーンという感じなのです。
トルクの出方も吹け上がりもスムーズ重視で、もうとにかくジェントルです。
正直言って私はここまで大人しいとは思っていませんでしたので拍子抜けしてしまいました。
でもアルピナは別の顔も持っていました。
ドライブモードをSport+に入れてみるとトランスミッションとエンジンの制御が変わり、ちょっと危ない雰囲気に包まれますww
いままで大人しかったのに、ひと暴れしたくて仕方ないという感じになりますwww
アクセルもそれほど踏んでいないのにグワッっとかなり強く出ますし、吹け上がりもスムーズさを残していますがかなり鋭くなります。
腕が慣れてきたところでSport+に入れたまま全開加速を試みますたww
全開発進ではアクセルとブレーキ同時踏みでブレーキをリリースした瞬間リアがキュキュキュキュキュ!!!と思いっきり滑り出して若干斜めになりながら一気に加速していきます((((;゚Д゚))))
自分もうわうわうわうわ!!!!!!(((゙◇゙)))とビビってしまいました...
中間加速も踏んだ瞬間リアが暴れだしてうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!と叫んでしまいそうになる程の暴力的な加速で、恐らく4枚ドアの車では敵無しなんじゃないかと思うほどの強烈なインパクトです。
踏んでいると今まで無音に近かった排気音も「クァォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!」と綿密であり迫力満点の音を聴かせてくれます。
4.4リッターで550psというとツインターボ過給しているとはいえ、かなりの高過給圧になるはず...でも実際は1.0barとそんなでも無いのでターボラグも全く感じず、踏んだ瞬間にバビューンとすっ飛んでいきます。
正直に言いますと、このアルピナB5はM5よりも全然速いです(((゜Д゜;)))
メルセデスE63AMGよりも過激であり、ポルシェパナメーラターボよりも頭がクラクラ来るような加速感を味わえます。
そして世界の名だたるスーパーカーを置き去りにするのだって簡単にできてしまうな..と感じました。
アルピナ恐るべし...というか怖いです.....本物のチューニングメーカーマシンは違いますね(((゜Д゜;)))
この車はZF製の8速スウィッチトロニックが組み合わされます。
ここもツインクラッチセミATを搭載するM5とは大きく違うポイントです。
トルコンと言っても8速あり、しかもプログラミングもアルピナチューンが入っていますのでパフォーマンス不足を全く感じないというか世界最高の2ペダルミッションと言っても良いのではないかと感じました。
極低速域ではトルコンATらしくギクシャク感を全く感じず、ダラダラ走れますし、日常域でもアクセルレスポンスはセミAT並に良いですしシフトスピードに至っては下手したらアウディのSトロニックよりも早いんじゃないかと思ってしまうほどの超速シフトです
でも慣れるまでは使いづらいかも..という点もあります。
MTモードではハンドルの裏側にも変速スイッチがあるのですが、一般的なパドルではなくアルピナ伝統のボタン式スイッチなので操作部が小さくて慣れるまではちょっと使いづらいかもなぁと感じました。
8速のギアレシオも接近しているのでワインディングなどで思いっきり楽しめますww
アルピナで一番感激したのは乗り心地でした。
このアルピナB5はフロントは255/35R20でリアは285/30R20という扁平率がとんでも無い極薄タイヤを履いてるのですが、街中では硬さやショックを感じることが全くないのです(゚o゚;;
それどころかノーマルの5シリーズよりも乗り心地が優しいかもとさえ思えてきます((((;゚Д゚))))
ドライブモードによってサスの減衰力も変わるのですが、B5はどのモードを選んでもゴツゴツ感とは無縁なのです...
でもふわふわ感や頼り無さは皆無で「しっかりしてるけど硬くない」という感じです。
良い意味で正直言ってこんな乗り心地信じられないです...
ノーマルモードでは路面の凹凸さえわからない程スムーズで優しい脚です。
Sport+モードでは若干硬めになるかなぁ..という感じですが、ゴツゴツ感は一切感じず、段差や工事中の道路を通過してもトトン...という音だけで振動は殆ど伝わってきません。
高速道路でも揺すられ感やゴツゴツ感は勿論全く感じずに、でも路面にびっしりと張り付いているのが分かる程しっかりとハンドルに感触が伝わってきます。
継ぎ目などでも通過した音は聞こえるけど振動は殆ど伝わってきません。
そして恐ろしい位にフラットな姿勢を保ってくれます((((;゚Д゚))))
レーンチェンジを繰り返しても一瞬たりとも不安定になる瞬間や予兆を見せることなく狙った通りのラインを行ってくれます。
ワインディングではどうなのかな...と思って走れるスポットに行って試してみるとびっくりです...
5シリーズとは思えないほど身のこなしが軽くて、3シリーズに乗ってるのかと...って言ってしまうと少し大袈裟ですが、明らかに5m級のボディを持つ車の動きではありません...
以前紹介したパナメーラGTSよりも俊敏な動きを見せます(゚o゚;;
ここでもアルピナチューンは本領発揮していました。
いつも走るスポットはアスファルトが砕け散ってて路面状況がかなり悪いところです。
でもB5はこんな路面で思いっきり負荷掛けられながら走ってるのにここでも乗り心地の雑さを一切見せないのです((((;゚Д゚))))
今まで体験してきた車の中で一番の脚を持った車と言っても良いかもしれません...
また一日乗りたいなぁ...
雑誌などでは「アルピナマジック」とか言われることもありますが、これは本当に魔法の脚ですヽ(´▽`)/
今回私はアルピナB5を初めて乗りました。
よくアルピナB5とM5はどっちが優れているのか的な事を書かれることが多いですが、この2車は似ているようで全く違う車でした。
M5はBMWのスポーティな部分を極めた車でアルピナB5はBMWのラグジュアリーな一面を極めた車と言ってもいいでしょう。
なのでこれはどっちかとは選べません(^_^;)
完全に好みの問題になってきます。
私は現行モデル同士ならアルピナの方が好みです(*´д`*)
完全にアルピナの魔性の魅力に取り憑かれました...